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2001年宇宙の旅 [20世紀イギリス文学]

 「2001年宇宙の旅」 アーサー・C・クラーク作 伊藤典夫訳 (ハヤカワ文庫)


 宇宙船の船長ボーマンの冒険と、人類とモノリスを巡る壮大な物語です。
 クラークとキューブリックの二巨匠が、アイディアを出し合って作りました。

 1993年に、ハヤカワ文庫から決定版が出ました。
 旧版では分かりにくかった言葉が改められ、とても読みやすくなりました。


決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: アーサー・C. クラーク
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1993/02
  • メディア: 文庫



 はるか昔、ヒトザルの群れは、絶滅への道をたどろうとしていました。
 そのヒトザルの前に、ある朝突然、謎の直立石(モノリス)が、現れました。

 モノリスはヒトザルに、何か影響を与えたようです。
 やがて、武器を手にしたヒトザルたちは、進化の階段を登り始めました。
 時は過ぎ、人類は月面において、謎の直立石(モノリス)を発見して…

 以上のような説明は、おそらく不要だったでしょう。
 キューブリック監督の同名の映画は、映画史上最も有名な作品の一つです。

 特に、ヒトザルが投げた骨が、一瞬にして宇宙船に変わるシーンは名高い。
 原始時代から宇宙時代にいっきに飛躍して、びっくりしてしまいます。

 この映画は、最後まで様々な謎が残ることでも知られています。
 一回で理解されたら、この映画は失敗だと、キューブリックが言ったとか。

 しかし、原作を読めば、その大半が理解できます。
 (とはいえ、完全に分かるわけではないので、様々な解釈本が出ています。)

 このたび「2001年宇宙の旅」を再読し、改めてその深遠な内容に驚きました。
 また、最終の第6部は、実に壮大なスケールです。

 続編「2010年宇宙の旅」を読むと、理解がいっそう深まると言います。(未読)
 さらに、作者の傑作「幼年期の終り」も、似た傾向の作品です。


2010年宇宙の旅〔新版〕 (ハヤカワ文庫 SF) (文庫) (ハヤカワ文庫SF)

2010年宇宙の旅〔新版〕 (ハヤカワ文庫 SF) (文庫) (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: アーサー・C・クラーク
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/11/30
  • メディア: 文庫



幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

  • 作者: アーサー・C・クラーク
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1979/04
  • メディア: 文庫



 解釈本としては、「『2001年宇宙の旅』講義」が有名です。(未読)
 私には、「自然をつかむ7話」の中の、第4話が参考になりました。


『2001年宇宙の旅』講義 (平凡社新書)

『2001年宇宙の旅』講義 (平凡社新書)

  • 作者: 巽 孝之
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 新書



自然をつかむ7話 (岩波ジュニア新書)

自然をつかむ7話 (岩波ジュニア新書)

  • 作者: 木村 龍治
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2003/06/21
  • メディア: 新書



 さいごに。(バレエは上のクラスへ)

 娘が土曜日に通っているバレエ教室は、1年と2ヶ月がたちました。
 早くも、上のクラスへ進めることになり、娘はとてもはりきっています。

 時々私に、レッスンで習ったことを、させようとして困ります。
 体が硬い私には、とうていできないようなことばかりさせるので。

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