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ヘルマンとドロテーア [18世紀文学]

 「ヘルマンとドロテーア」 ゲーテ作 佐藤通次訳 (岩波文庫)

 青年へルマンが、避難民の娘ドロテーアと結ばれるまでを描いた叙事詩です。
 古典主義時代のゲーテの代表作で、当時広く読まれた市民的な叙事詩です。

 古典的な名作なのに、現在、岩波文庫からしか出ていません。
 しかも、初版は1932年。1981年に改訳されているが、そろそろ新訳がほしい。


ヘルマンとドロテーア (岩波文庫)

ヘルマンとドロテーア (岩波文庫)

  • 作者: ゲーテ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1981/06/16
  • メディア: 文庫



 主人公の一人は、青年へルマン。田舎の地主の跡とりで、誠実な人柄です。
 あるとき革命による難民がやってきて、その中の一人にひと目ぼれしました。

 その娘が、もう一人の主人公ドロテーア。気丈で優しくて、働き者の娘です。
 声を交わしたヘルマンのことを思いながらも、境遇の違いを忘れません。

 ヘルマンとドロテーアは、泉のほとりで偶然再会します。
 しかし、内気なヘルマンは、自分の思いを伝えられません。

 そのためドロテーアは、ある勘違いをしてしまい…
 そして、話はもつれにもつれて…

 とても美しくて、楽しい作品です。
 ゲーテ自身も、この詩をとても愛したのだそうです。

 しかし、私が読めるのは、翻訳されたものだけです。
 ドイツ語の原文は、いったいどれほど素晴らしいでしょうか。
 (やはり詩は、原文でないと)

 ところで、この本には、所々に挿し絵が入っています。
 当時の雰囲気が伝わってきます。

 短い作品ですし、新訳が出たら、もっと読まれると思います。
 新訳化された場合も、ぜひこの挿し絵を入れてほしいです。

 さいごに。(ヌーミン)

 妻が車で、ユーミンを聞くので、娘もすっかりユーミンファンになりました。
 でも、ユーミンを「ヌーミン」と言っています。少し前までは「ムーミン」でした。

 私は荒井由美時代が好きです。特に、1stアルバムが好きです。
 8曲目の、「雨の街を」という曲が、すごくかわいいです。

ひこうき雲

ひこうき雲

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Records Japan
  • 発売日: 2000/04/26
  • メディア: CD





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