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生の短さについて [古代文学]

 「生の短さについて」 セネカ作 大西英文訳 (岩波文庫)


 人生を有意義に過ごすことを説いたタイトル作など、代表作3編を収録しています。
 セネカはストア学者として有名で、「ネロの5年」と言われる善政の立役者でした。

 2010年に岩波文庫から出た大西訳で読みました。感動するぐらい分かりやすいです。
 2017年に古典新訳文庫から出た中澤訳も読みやすいです。


生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)

生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)

  • 作者: セネカ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2010/03/17
  • メディア: 文庫



人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)

人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)

  • 作者: セネカ
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2017/03/09
  • メディア: 文庫



 多くの人々は、つまらぬことに関わって時間を浪費し、人生の短さを嘆いています。
 しかし、英知を求め、時間を有意義に使うことによって、人生は長くなるのです。

 「生は出発点となったその日から走り出し、そのまま駆け行く。(中略)君は何かに
 忙殺され、生は急ぎ足。やがてそのうち死が訪れ、否応なく、その死とともに君は(
 永久に)安らわねばならないのだ。」(P31)

 「現在という時は常に動きの中にあり、流れ去り、駆けさる。やってきた刹那に、す
 でに存在するのをやめている。現在という時に一刻の遅滞もないのは、休止すること
 なく絶えず運行し、決して同じ位置にとどまることのない宇宙や星辰の動きと同様で
 ある。」(P36)

 人生はいかに早く過ぎ去るか。時間はいかに大切か。
 セネカは人生を有意義に過ごすよう、警句を交えて何度も繰り返し説いています。

 では我々は、具体的にどのように過ごしたらよいか。
 セネカは最後に、次のような、ストア学者らしいアドバイスをしています。

 「神聖にして崇高なものに携わり、神の質量は何か、神の快楽は何か、神の属性は
 何か、神の形態は何か、あるいはまた、どのような事が(死後の)精神を待ち受け
 ているのか」等々の問題にまなざしを向けるべきだ、と。

 なるほど。この考え方は、隠者に通じます。兼好法師に通じるものがあります。
 我々も、生活のための労働から解放されたら、死について深く考えたいものです。

 この本には、「心の平静について」も収録されています。
 ところが、こちらは「生の短さについて」と違って、非常に分かりにくいです。

 いろんなことがごちゃごちゃと書かれていて、まとまりがないように感じました。
 結局私は、最後まで読み通すことができませんでした。

 もうひとつ、「幸福な生について」は、徳の大切さを伝えた著作です。
 興味深い内容ですが、「心の平静について」で挫折していたので、見送りました。

 セネカには、同じ岩波文庫に「怒りについて 他二編」があります。
 こちらも名著で、訳も分かりやすいと言われています。

 さいごに。(リモコンじゃないって)

 先日、職場の机に infobar vx を出しておいたら、女性職員にこう言われました。
 「それは何のリモコンですか?」・・・リモコンじゃないし。ケータイだし。

infobarxv_color_02.jpg


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