宇宙像の変遷 [理系本]
「宇宙像の変遷」 村上陽一郎 (講談社学術文庫)
神話的・宗教的・哲学的な宇宙像から現代の宇宙像へ、その変遷をたどっています。
1992年に著者がおこなった、放送大学の第二次講義のテキストをもとにしています。
古代ギリシャにおいて、古代の神話的宇宙像は、理性によって哲学へと昇華しました。
プラトン主義、のちに大きな影響を与えるアリストテレス主義などが形成されました。
そしてユダヤ・キリスト教においては、宇宙像は非常にユニークな形を取りました。
これまで自然に生じたとされた宇宙が、神によって創造されたものとなったのです。
中世に入ると、ギリシャ学問は、イスラム文化と接触するまで、忘れられていました。
12世紀ルネサンスにおいて、アリストテレスの著作はようやく再発見されたのです。
そして、キリスト教的宇宙像は、アリストテレス的宇宙像と融合していき・・・
コペルニクス、ケプラー、ガリレオ、ニュートンらの登場によって・・・
ルネサンス期から近代天文学が成立する過程が、本書の中心的なテーマのようです。
しかし、その時代については、他の科学史の本でも多く取り上げられています。
むしろ私には、ギリシャを再発見した人々が宇宙像を変えていく過程が面白かった。
長い間ずっと、西洋人はキリスト教的宇宙像にとらわれていたのですね。
さて、私はこの本を2006年に読みました。当時、宇宙像に興味を持っていました。
放送大学のテキストとして使われていただけあって、内容は分かりやすかったです。
しかし、当然ながら記述が教科書的なので、若干物足りなかったです。
齋藤孝が勧める名著「近代科学を超えて」を、機会を見つけてぜひ読みたいです。
2007年には、「新版 天文学史」(桜井邦明・ちくま学芸文庫)を読んでいました。
古代の天文学から記されていますが、大半は20世紀の天文学発展の記述です。
まさに天文学の教科書です。しかも、400ページ以上もあるではないか。
当時私は40になったばかり。こういう本を読み通すだけの気力が、まだあったのだ!
さいごに。(家族へのお土産)
歴女である妻へ、大浦天主堂の金平糖を。当時の宣教師のレシピだと言う。
娘には、ハウステンボスのレインボー・テディベアを。
神話的・宗教的・哲学的な宇宙像から現代の宇宙像へ、その変遷をたどっています。
1992年に著者がおこなった、放送大学の第二次講義のテキストをもとにしています。
古代ギリシャにおいて、古代の神話的宇宙像は、理性によって哲学へと昇華しました。
プラトン主義、のちに大きな影響を与えるアリストテレス主義などが形成されました。
そしてユダヤ・キリスト教においては、宇宙像は非常にユニークな形を取りました。
これまで自然に生じたとされた宇宙が、神によって創造されたものとなったのです。
中世に入ると、ギリシャ学問は、イスラム文化と接触するまで、忘れられていました。
12世紀ルネサンスにおいて、アリストテレスの著作はようやく再発見されたのです。
そして、キリスト教的宇宙像は、アリストテレス的宇宙像と融合していき・・・
コペルニクス、ケプラー、ガリレオ、ニュートンらの登場によって・・・
ルネサンス期から近代天文学が成立する過程が、本書の中心的なテーマのようです。
しかし、その時代については、他の科学史の本でも多く取り上げられています。
むしろ私には、ギリシャを再発見した人々が宇宙像を変えていく過程が面白かった。
長い間ずっと、西洋人はキリスト教的宇宙像にとらわれていたのですね。
さて、私はこの本を2006年に読みました。当時、宇宙像に興味を持っていました。
放送大学のテキストとして使われていただけあって、内容は分かりやすかったです。
しかし、当然ながら記述が教科書的なので、若干物足りなかったです。
齋藤孝が勧める名著「近代科学を超えて」を、機会を見つけてぜひ読みたいです。
2007年には、「新版 天文学史」(桜井邦明・ちくま学芸文庫)を読んでいました。
古代の天文学から記されていますが、大半は20世紀の天文学発展の記述です。
まさに天文学の教科書です。しかも、400ページ以上もあるではないか。
当時私は40になったばかり。こういう本を読み通すだけの気力が、まだあったのだ!
さいごに。(家族へのお土産)
歴女である妻へ、大浦天主堂の金平糖を。当時の宣教師のレシピだと言う。
娘には、ハウステンボスのレインボー・テディベアを。
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