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風と共に去りぬ4 [20世紀アメリカ文学]

 「風と共に去りぬ 第4巻」 M・ミッチェル作 鴻巣友季子訳 (新潮文庫)


 南北戦争時代の南部を背景に、大農園の娘スカーレットの半生を描いた長編小説です。
 出てすぐベストセラーとなり、映画も大ヒットしました。20世紀米文学の大傑作です。


風と共に去りぬ 第4巻 (新潮文庫)

風と共に去りぬ 第4巻 (新潮文庫)

  • 作者: マーガレット ミッチェル
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2015/05/28
  • メディア: 文庫



 スカーレットは、スエレンの婚約者フランク・ケネディを奪い、結婚しました。
 愛なんてありません。この略奪婚は、ただタラの追徴課税を支払うためでした。

 またスカーレットは、レットに金を出させ製材所を買い、経営に乗り出しました。
 アトランタの人々から批判されながらも、カネを稼ぐために突っ走ります。

 順調に利益をあげ始めた頃、スカーレットの体に変化が・・・
 タラでは父ジェラルドが亡くなり、妹のスエレンは・・・そしてウィルは・・・

 第4巻の前半では、途中出場のウィル・ベンティーンが印象的に描かれています。
 彼は、行き倒れの南部兵で、回復してからはタラのために尽くしていました。

 スカーレットがアトランタで奮闘している間、タラを守っていたのはウィルです。
 そのころ、タラでは何があったのか? そして、ウィルが決断したことは?

 ジェラルドの葬儀で、ウィルが取った行動は?・・・ウィルは頼りになる男です。
 また、ウィルのタラに対する思いを打ち明けた言葉は、とても心にしみました。

 「いまではここがわたしの故郷なんだ、スカーレット。生まれて初めて知った唯一
 本物のわが家だし、あの家の石一つ一つまで愛している。わが家同然に手をかけて
 きました。手塩にかけたものを、人は深く愛するようになるでしょう。」(P190)

 「あの家の石一つ一つまで愛している」という部分が良いですね。
 まさに、ウィルはタラにとって、神によるたまものでしょう。

 第4巻の後半、アシュリやメラニーらが、アトランタに帰ってきます。
 スカーレットは不注意から暴漢に襲われ、男たちは大変なことに・・・

 アシュリとフランクが、通っていた政治の集会とは何だったのか?
 アシュリは負傷しながらも帰ったが、フランクはとうとう・・・

 さて、第4巻に入っても、物語の面白さは少しも変わりません。文章もうまい。
 どのページにも、何かしら新鮮な驚きがあります。省いていいページなんて無い。

 林真理子の「私はスカーレット」は、どのような抄訳になっているのでしょうか。
 ともかく、全巻揃ったところでまとめ買いします。

 さいごに。(走高跳4位)

 市の陸上大会の走高跳に娘が出場しました。学校では1m15までしか跳べません。
 競技場は跳びやすいので、1m20を目標にしていました。

 結果は、なんと、1m30を跳んで4位! びっくりです。チームメイトもびっくり。
 何よりも、娘がやるきになってきてくれたのが、私としては嬉しいです。

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