神話学入門 [哲学・歴史・芸術]
「神話学入門」 大林太良(たりょう) (中公新書)(ちくま学芸文庫)
ヨーロッパで発達した神話学について、分かりやすく整理して解説した入門書です。
中公新書から1966年に出版されました。現在は、ちくま学芸文庫に入っています。
著者はまず神話を、宇宙起源神話、人類起源神話、文化起源神話の三つに分けます。
そのあと、それぞれの神話について、具体例を示しながら詳しく解説しています。
たとえばジャワの人間創造神話など、未開人の神話には魅力的なものがあります。
「ああ悲しい。私は女と一緒に生活できないが、女無しでも生活できない。」(笑)
また、西アフリカのパングヴェ族には、エデン追放と似た内容の神話がありました。
蛇(=ペニス)が男に、エボンの実(=女陰)を与えた結果、神は人類に死を・・・
また、アフリカのロアンゴで行われる、火の儀式の紹介も興味深かったです。
国民の前で交接させられた男女は、穴の中に突き落とされ、土をかぶせられて・・・
と、魅力的な神話や儀式が紹介されている点で、この本は面白いです。
ただ、内容が古い点と、書き方が学術的で味気ない点が、少し気になりました。
著者は、当時の学説を、ひたすらまじめに整理分類することに力を注いでいます。
「面白い話を共に楽しもう」というサービス精神は、ほとんど感じませんでした。
実は、冒頭の第Ⅰ章が「神話研究の歩み」であり、40ページも費やされています。
しかしこの部分は、あくび無しでは読めません。いきなり挫折しそうになりました。
こういう研究史の部分は、私のような素人には必要なかったと思います。
それよりも、もっとたくさんの面白い神話を、披露してほしかったです。
第Ⅱ章「神話とはなにか?」も、神話と伝説と昔話の違いを説明しているだけです。
本論は第Ⅲ章「神話の分類」からですよ。ここから読むことをオススメします。
さて、著者の大林太良が中心となって、「世界神話事典」が編集されました。
現在、角川ソフィア文庫から出ています。さっそく購入してしまいました。
さいごに。(帰って来た「半沢直樹」)
待ちに待った「半沢直樹」の続編、この7月になって、ようやく放送されました。
第1回の15分拡大版も、面白すぎてあっという間でした。次回も楽しみです。
今回は、「ロスジェネの逆襲」と「銀翼のイカロス」のドラマ化です。
しまった! 「銀翼のイカロス」を読むのを忘れていた! 早々に読まなくては。
「ロスジェネの逆襲」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2015-09-13
ヨーロッパで発達した神話学について、分かりやすく整理して解説した入門書です。
中公新書から1966年に出版されました。現在は、ちくま学芸文庫に入っています。
著者はまず神話を、宇宙起源神話、人類起源神話、文化起源神話の三つに分けます。
そのあと、それぞれの神話について、具体例を示しながら詳しく解説しています。
たとえばジャワの人間創造神話など、未開人の神話には魅力的なものがあります。
「ああ悲しい。私は女と一緒に生活できないが、女無しでも生活できない。」(笑)
また、西アフリカのパングヴェ族には、エデン追放と似た内容の神話がありました。
蛇(=ペニス)が男に、エボンの実(=女陰)を与えた結果、神は人類に死を・・・
また、アフリカのロアンゴで行われる、火の儀式の紹介も興味深かったです。
国民の前で交接させられた男女は、穴の中に突き落とされ、土をかぶせられて・・・
と、魅力的な神話や儀式が紹介されている点で、この本は面白いです。
ただ、内容が古い点と、書き方が学術的で味気ない点が、少し気になりました。
著者は、当時の学説を、ひたすらまじめに整理分類することに力を注いでいます。
「面白い話を共に楽しもう」というサービス精神は、ほとんど感じませんでした。
実は、冒頭の第Ⅰ章が「神話研究の歩み」であり、40ページも費やされています。
しかしこの部分は、あくび無しでは読めません。いきなり挫折しそうになりました。
こういう研究史の部分は、私のような素人には必要なかったと思います。
それよりも、もっとたくさんの面白い神話を、披露してほしかったです。
第Ⅱ章「神話とはなにか?」も、神話と伝説と昔話の違いを説明しているだけです。
本論は第Ⅲ章「神話の分類」からですよ。ここから読むことをオススメします。
さて、著者の大林太良が中心となって、「世界神話事典」が編集されました。
現在、角川ソフィア文庫から出ています。さっそく購入してしまいました。
さいごに。(帰って来た「半沢直樹」)
待ちに待った「半沢直樹」の続編、この7月になって、ようやく放送されました。
第1回の15分拡大版も、面白すぎてあっという間でした。次回も楽しみです。
今回は、「ロスジェネの逆襲」と「銀翼のイカロス」のドラマ化です。
しまった! 「銀翼のイカロス」を読むのを忘れていた! 早々に読まなくては。
「ロスジェネの逆襲」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2015-09-13
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