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20世紀ラテンアメリカ文学のベスト10を選びました [20世紀ラテンアメリカ文学]

 「世界文学全集 Ⅹ集 20世紀ラテンアメリカ編」


 私のライフワークは、文庫本で自分だけの文学全集をそろえることです。
 その「文学全集」の第Ⅰ集から第Ⅸ集までは、以下のように完成しています。

・ 第Ⅰ集「19世紀フランス編」(20作)・2010年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-10-23
・ 第Ⅱ集「19世紀イギリス編」(20作)・2011年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-08-04
・ 第Ⅲ集「19世紀ロシア編」(20作)・・2012年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2012-12-22
・ 第Ⅳ集「19世紀ドイツ北欧編」(20作)2013年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09
・ 第Ⅴ集「19世紀アメリカ編」(10作)・2014年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2014-08-06-1
・ 第Ⅵ集「18世紀編」(10作)・・・・・2015年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2015-09-25-2
・ 第Ⅶ集「古代編」(20作)・・・・・・・2016年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2016-12-27
・ 第Ⅷ集「中世編」(20作)・・・2017年・2018年
 → https://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2018-12-25
・ 第Ⅸ集「17世紀編」(10作)・・・・・2019年
 → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-10-01

 今年2020年は、第Ⅹ集「20世紀ラテンアメリカ編」を決定する年です。
 これまでに読んだ、20世紀ラテンアメリカ文学は、以下のとおりです。

 マシャード・ジ・アシス「ブラス・クーバスの死後の回想」(19世紀だけど)
 ルゴーネス「短編集」
 フアン・ルルファ「ペドロ・パラモ」
 アストゥリアス「グアテマラ伝説集」「大統領閣下」
 カルペンティエール「この世の王国」「失われた足跡」
 ボルヘス「伝奇集」「砂の本」「アレフ」「ブロディ―の報告書」「幻獣辞典」
 オネッティ「はかない人生」
 フエンテス「アウラ・純な魂」「アルテミオ・クルスの死」「老いぼれグリンゴ」
 コルタサル「遊戯の終わり」「秘密の武器」「石蹴り遊び」
 ガルシア・マルケス「百年の孤独」「族長の秋」「予告された殺人の記録」
 バルガス=リョサ「緑の家」「密林の語り部」「楽園への道」
 ホセ・ドノソ「夜のみだらな鳥」
 マヌエル・プイグ「蜘蛛女のキス」
 イサベル・アジェンデ「精霊たちの家」

 ラテンアメリカ文学の概要については、以下のページを参考にしてください。
 「ラテンアメリカ文学入門」1→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-02-04
              2→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-03-08

 ああ、この第Ⅹ集は、これまでで最も意味のない巻になってしまいそうです!
 というのも、最重要作品「百年の孤独」が、収録できないからです。

 ラテンアメリカ文学と言ったら、ガルシア・マルケス。
 そして、ガルシア・マルケスと言ったら、「百年の孤独」です。

 つまり、「百年の孤独」無くして、ラテンアメリカ文学を語ることはできません。
 なのに、その「百年の孤独」を収録できない。なぜなら文庫本ではないからです。

 私の全集は、「文庫本で」揃えることに意味があり、そのことが絶対条件です。
 新潮社さんが文庫化してくれるのを、今後も根気よく待ち続けるしかありません。

 さて、こういう事情は「百年の孤独」だけではありません。
 ホセ・ドノソの「夜のみだらな鳥」、アストゥリアスの「大統領閣下」・・・

 そしてフエンテスの「テラ・ノストラ」に至っては、読んでさえいません。
 本来なら、これらの作品は、ラテンアメリカ文学を代表する必読本なのですが。

 これらの傑作を収録しないで、何が「文学全集」だ、と自分で言いたくなります。
 私がブログを始めたころは、こういった事態をまったく想定していませんでした。

 というのも、古典的名作は多くの訳で文庫化されているという前提があったので。
 「〇〇」という作品は〇〇文庫の訳がいい、みたいなことを伝えたかったのです。

 新しい作品は著作権の関係で、簡単に文庫本化できないという事情は分かります。
 それにしても、文庫化されない傑作が多すぎるだろう、と思ってしまいます。

 しかし、こういった想定外の事態をも含めて楽しまなくては!
 今回の第Ⅹ集は、とりあえず暫定的に以下10作を選びました。

 1「ルゴーネス短編集」ルゴーネス
  → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-06-07
 2「失われた足跡」カルペンティエール
  → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-05-10
 3「ボルヘス短編集」ボルヘス
  → 「伝奇集」https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-02-07
    「砂の本」https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-02-10
    「アレフ」https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-04-16
    「ブロディ―の報告書」https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-11-05
 4「フエンテス短編集」フエンテス
  → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-06-25
 5「アルテミオ・クルスの死」フエンテス
  → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-06-19
    https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-06-22
 6「コルタサル短編集」コルタサル
  → 「遊戯の終わり」https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-03-20
    「秘密の武器」https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-05-25
 7「族長の秋」ガルシア・マルケス
  → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-03-02
 8「緑の家」バルガス=リョサ
  → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-07-04
    https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-07-07
 9「楽園への道」バルガス=リョサ
  → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-12-05
10「精霊たちの家」イサベル・アジェンデ
  → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-10-03
    https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-10-06

 ルルファの名作「ペドロ・パラモ」は、あまり理解できなかったので外しました。
 「ペドロ・パラモ」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-02-13

 コルタサルの傑作「石蹴り遊び」は、ほとんど理解できなかったので外しました。
 代わりに「フエンテス短編集」を入れました。
 「石蹴り遊び」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-08-10

 プイグの「蜘蛛女のキス」は迷った末にやめて、「楽園への道」を採用しました。
 「楽園への道」は2003年の作品ですが、リョサは20世紀の代表的作家なので。
 「蜘蛛女のキス」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-09-26

 しかし、もし文庫本という制約がないのなら、次のようになるでしょう。
 私が死ぬまでには、このような形で揃えられることを願っています。

 1「大統領閣下」アストゥリアス
 2「失われた足跡」カルペンティエール
 3「ボルヘス短編集」ボルヘス
 4「アルテミオ・クルスの死」フエンテス
 5「コルタサル短編集」コルタサル
 6「百年の孤独」ガルシア・マルケス
 7「緑の家」バルガス=リョサ
 8「夜のみだらな鳥」ホセ・ドノソ
 9「テラ・ノストラ」フエンテス
10「精霊たちの家」イサベル・アジェンデ

 フエンテスの作品を二つ採用したのは、フエンテスに敬意を示したからです。
 彼こそ、ラテンアメリカ文学ブームに火をつけ、それを支えた存在だと思います。

 さいごに。(早めに大掃除)

 例年この時期に年賀状を作っています。
 しかし今年は喪中はがきを既に出したので、年賀状を作る手間がいりません。

 その分少しでも早く、大掃除を始めたいと思います。
 週末に少しずつ進めて、年末にあわただしい思いをしないようにしたいです。

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