レベッカ1 [20世紀イギリス文学]
「レベッカ 上」 ダフネ・デュ・モーリア作 茅野美ど里訳 (新潮文庫)
後妻として大邸宅に住む主人公が、亡き先妻の影に追い詰められていく物語です。
1938年の作品。1940年にヒッチコックによって映画化されたことで有名です。
「わたし」は、ある夫人の話し相手として雇われている、貧しくて若い女性です。
モンテカルロに滞在中、同宿の貴族の男性マキシムと、親しくなりました。
彼は妻を亡くしたばかりでした。妻は「レベッカ」という魅力的な女性でした。
「わたし」はマキシムから求婚され、美しい領地マンダレーで生活を始めました。
ところが、その屋敷の所々から、先妻レベッカの幻影を感じるのです。
特に、レベッカの結婚時から雇われているダンヴァーズ夫人は、少し不気味です。
「ねえ、奥様、ミセス・デ・ウィンターには、こうしておしゃべりしているわたく
したちが見えると思いませんか。死者が還ってきて生きている者を見ているとお思
いになりませんか」(P353)
「ときどき思うのでございます」夫人は囁いた。「ミセス・デ・ウィンターがマン
ダレーに還ってきて、奥様とだんな様がごいっしょのところを見ているのではない
かと」(P353)
ダンヴァーズ夫人は、レベッカの部屋を、彼女が死んだ日のまま保存しています。
彼女はレベッカを崇拝していました。だから「わたし」を妬ましく思っています。
仮装舞踏会の時には、「わたし」を罠にかけるようなアドバイスをしました。
それによって、「わたし」とマキシムの仲は、急速に冷めていき・・・
最初この小説は、「ヒッチコックが撮った怖い物語」という印象が強かったです。
ところが実際は、なかなか怖くなりません。上巻ではほとんど何も起こりません。
身分違いの結婚をして、慣れない環境におどおどしている、神経過敏な女の妄想。
というのが、上巻を読んだあとの私の感想です。
しかし、退屈な物語というわけではありません。けっこう面白いのです。
すらすら読めます。訳がうまいせいか、文章がとても分かりやすいです。
物語は下巻に入ってから、急速に展開するらしいです。
下巻に期待しています。
さいごに。(痩せても喜べない)
なかなか減らなかった体重が、4月に入ってから減り始めました。
痩せてきたのは、新しい役職の仕事による過労とストレスのせいだと思います。
後妻として大邸宅に住む主人公が、亡き先妻の影に追い詰められていく物語です。
1938年の作品。1940年にヒッチコックによって映画化されたことで有名です。
「わたし」は、ある夫人の話し相手として雇われている、貧しくて若い女性です。
モンテカルロに滞在中、同宿の貴族の男性マキシムと、親しくなりました。
彼は妻を亡くしたばかりでした。妻は「レベッカ」という魅力的な女性でした。
「わたし」はマキシムから求婚され、美しい領地マンダレーで生活を始めました。
ところが、その屋敷の所々から、先妻レベッカの幻影を感じるのです。
特に、レベッカの結婚時から雇われているダンヴァーズ夫人は、少し不気味です。
「ねえ、奥様、ミセス・デ・ウィンターには、こうしておしゃべりしているわたく
したちが見えると思いませんか。死者が還ってきて生きている者を見ているとお思
いになりませんか」(P353)
「ときどき思うのでございます」夫人は囁いた。「ミセス・デ・ウィンターがマン
ダレーに還ってきて、奥様とだんな様がごいっしょのところを見ているのではない
かと」(P353)
ダンヴァーズ夫人は、レベッカの部屋を、彼女が死んだ日のまま保存しています。
彼女はレベッカを崇拝していました。だから「わたし」を妬ましく思っています。
仮装舞踏会の時には、「わたし」を罠にかけるようなアドバイスをしました。
それによって、「わたし」とマキシムの仲は、急速に冷めていき・・・
最初この小説は、「ヒッチコックが撮った怖い物語」という印象が強かったです。
ところが実際は、なかなか怖くなりません。上巻ではほとんど何も起こりません。
身分違いの結婚をして、慣れない環境におどおどしている、神経過敏な女の妄想。
というのが、上巻を読んだあとの私の感想です。
しかし、退屈な物語というわけではありません。けっこう面白いのです。
すらすら読めます。訳がうまいせいか、文章がとても分かりやすいです。
物語は下巻に入ってから、急速に展開するらしいです。
下巻に期待しています。
さいごに。(痩せても喜べない)
なかなか減らなかった体重が、4月に入ってから減り始めました。
痩せてきたのは、新しい役職の仕事による過労とストレスのせいだと思います。
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