精霊の守り人 [日本の現代文学]
「精霊の守り人」 上橋菜穂子 (新潮文庫)
精霊の卵を宿した第二皇子を、女用心棒が命がけで守る、ファンタジー小説です。
1996年刊行。守り人シリーズの第一巻。綾瀬はるか主演でドラマ化もされました。
女用心棒で短槍(たんそう)の達人バルサは、谷川に落ちた第二皇子を救出しました。
後日、新ヨゴ王国の二ノ妃に接待されたとき、バルサの運命は大きく転換しました。
妃は言います。11歳の皇子チャグムは命を狙われている、それも父帝の命令らしい。
ある夜皇子の体は青白く光っていた、体内に得体の知れない魔物が宿っている、と。
呪術師トロガイが言うには、宿ったものを助けられれば、皇子の命も助かるとのこと。
しかし帝は、魔物が宿ったことが噂になる前に、チャグムを殺そうとしているのです。
秘密を知ったバルサは、否応なくチャグムの用心棒となり、宮廷をあとにしました。
帝に仕える聖導師は、すぐに狩人と呼ばれる隠密(おんみつ)にあとを追わせ・・・
皇子に宿ったものは何か? 「精霊の守り人」とは何か?
どうすれば皇子を救うことができるか? バルサは皇子を守り抜くことができるか?
主人公の用心棒バルサは、なんと30歳の女性です。児童文学には珍しい設定です。
しかしこの設定が、年齢をこえて多くのファンを獲得したのではないでしょうか。
追ってくる狩人たちを、冷静な判断で次々と倒していく姿は、実にかっこいいです。
腹が斬られることを知りつつ、防御より攻撃を選んで、相手の額を割ったり・・・
しかし、この物語の最大の魅力は、なんと言ってもその壮大な世界観でしょう。
この世界には、目に見える世「サグ」のほか、目に見えない世「ナユグ」があり・・・
そして、目に見えない「ナユグ」の生き物が、100年に一度「サグ」に卵を産み・・・
その卵を狙って、「ナユグ」のある生き物が、「サグ」に現れて・・・
読み始めたら、あっという間に、この不思議な物語世界に入り込みます。
とても面白くて、私はいっき読みしました。続編「闇の守り人」も読みたいです。
さいごに。(「今さらかよ」?)
「精霊の守り人」って面白いね、と言ったら、「今さらかよ!」と言われました。
私の読書仲間の多くは、20年前には読んでいて、TVシリーズも知っていました。
精霊の卵を宿した第二皇子を、女用心棒が命がけで守る、ファンタジー小説です。
1996年刊行。守り人シリーズの第一巻。綾瀬はるか主演でドラマ化もされました。
女用心棒で短槍(たんそう)の達人バルサは、谷川に落ちた第二皇子を救出しました。
後日、新ヨゴ王国の二ノ妃に接待されたとき、バルサの運命は大きく転換しました。
妃は言います。11歳の皇子チャグムは命を狙われている、それも父帝の命令らしい。
ある夜皇子の体は青白く光っていた、体内に得体の知れない魔物が宿っている、と。
呪術師トロガイが言うには、宿ったものを助けられれば、皇子の命も助かるとのこと。
しかし帝は、魔物が宿ったことが噂になる前に、チャグムを殺そうとしているのです。
秘密を知ったバルサは、否応なくチャグムの用心棒となり、宮廷をあとにしました。
帝に仕える聖導師は、すぐに狩人と呼ばれる隠密(おんみつ)にあとを追わせ・・・
皇子に宿ったものは何か? 「精霊の守り人」とは何か?
どうすれば皇子を救うことができるか? バルサは皇子を守り抜くことができるか?
主人公の用心棒バルサは、なんと30歳の女性です。児童文学には珍しい設定です。
しかしこの設定が、年齢をこえて多くのファンを獲得したのではないでしょうか。
追ってくる狩人たちを、冷静な判断で次々と倒していく姿は、実にかっこいいです。
腹が斬られることを知りつつ、防御より攻撃を選んで、相手の額を割ったり・・・
しかし、この物語の最大の魅力は、なんと言ってもその壮大な世界観でしょう。
この世界には、目に見える世「サグ」のほか、目に見えない世「ナユグ」があり・・・
そして、目に見えない「ナユグ」の生き物が、100年に一度「サグ」に卵を産み・・・
その卵を狙って、「ナユグ」のある生き物が、「サグ」に現れて・・・
読み始めたら、あっという間に、この不思議な物語世界に入り込みます。
とても面白くて、私はいっき読みしました。続編「闇の守り人」も読みたいです。
さいごに。(「今さらかよ」?)
「精霊の守り人」って面白いね、と言ったら、「今さらかよ!」と言われました。
私の読書仲間の多くは、20年前には読んでいて、TVシリーズも知っていました。
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