SSブログ

自分の時間 [読書・ライフスタイル]

【お知らせ】
外国から意味不明のコメントが多数寄せられたため、コメント欄は一時閉めています。

 「自分の時間」 アーノルド・ベネット著 渡部昇一訳 (三笠書房)


 一日24時間でいかに生きるか、その具体的なヒントについて書いた著書です。
 1908年に出て、20世紀を代表する小説家ベネットの作品中、最も売れた本です。

 私が最初に読んだのは、知的生きかた文庫版1999年第10刷で、現在は絶版です。
 2016年に新書で新版が出たときカバーに惹かれて購入し、最近読み直しました。


自分の時間―――1日24時間でどう生きるか (三笠書房 電子書籍)

自分の時間―――1日24時間でどう生きるか (三笠書房 電子書籍)

  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2017/07/25
  • メディア: Kindle版



自分の時間 (知的生きかた文庫)

自分の時間 (知的生きかた文庫)

  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 1990/02/01
  • メディア: 文庫



 人間には誰でも、1日24時間が平等に与えられています。これは驚くべきことです。
 毎朝目が覚めると、われわれの財布には、24時間がぎっしりと詰まっているのです。

 この時間は、寸分の狂いもなく与えられ、冷酷なまでに限定されています。
 そして人生のすべては、1日24時間の利用の仕方しだいで決まるのです。

 ではどうしたらよいか? そのためには、頭の中に「内なる1日」を作ることです。
 夕方仕事が終わってから、翌朝仕事に出かけるまでの時間を、別枠で考えるのです。 

 そこから毎朝30分を6日分取り分けます。また、夜の90分を週に3回取り分けます。
 合わせて週に7時間30分となります。これが、神聖なる「自分の時間」であり・・・ 

 ちなみにベネットは、仕事をする時間を、朝10時から夕方6時までと仮定しています。
 よって「内なる1日」を16時間としていますが、この計算は甘いと言わざるをえない。

 私の場合は朝7時半から夕方7時までですが、もっと拘束される人も多いでしょう。
 「内なる1日」を12時間とし、通勤や睡眠や食事等の時間を差し引くと残りません。

 仕方なく、睡眠時間を削るしかないのです。
 国民の多くがブラックな環境で働いている現状が、早く是正されることを願います。

 それはともかく、仕事時間のほかに「自分の時間」を想定するという考え方はいい。
 さらに、「自分時間」に何か専門的な研究をするべし、という考えもいいです。

 私の場合は、なるべく1日1時間以上は、「自分の時間」を作るようにしています。
 そしてその時間に、毎年テーマを決めて系統的な読書をしています。

 そうやって読書した内容のアウトプットを、時々このブログでおこなっています。
 このブログはいわば、私の「自分の時間」の成果の発表の場になっています。(笑)

 ライフワークを真剣に考えている人にとって、「自分の時間」の考え方は重要です。
 私がまだ30歳になったばかりの頃に、この本に出会えたことはとても幸運でした。

 (当時ブームだった「知的生活の方法」の渡部昇一が訳していたため読みました。)
 「知的生活の方法」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2018-04-24

 ところで、小説家のベネットが皆に勧めていることは、意外にも詩を読むことです。
 その理由は、詩を読む人は少なく、それには努力が必要だから、というものです。

 つまり「自分の時間」を努力する時間と考えています。娯楽の時間ではありません。
 この考えの裏には、優れた小説はどんどん読めてしまう、という考えがあります。

 そして実際、ベネットの作品は非常に軽快で、ベストセラーになっていたそうです。
 ではなぜ現在、代表作の「二人の女の物語」ですら絶版で、読めないのでしょうか?

 売れたのが裏目に出て、お金儲けのために書いたイメージが付いたからでしょうか。
 自己啓発書の本書だけが今も売れ続けているという事実に、人生の皮肉を感じます。


二人の女の物語 上 (岩波文庫 赤 252-2)

二人の女の物語 上 (岩波文庫 赤 252-2)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2023/03/19
  • メディア: 文庫



 さいごに。(カッコ良すぎるGo)

 マイ・ブームのおひとりさまカラオケで、最初に歌うのが「2億4000万の瞳」です。
 妻も娘も理解しませんが、誰が何と言おうと、今も昔も郷ひろみはサイコーです。

 私はこの動画を0.5倍速にして見ながら、振り付けをマスターしている途中です。
 妻と娘には内緒です。知られたら絶対笑われるので。



nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。