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2019年11月発売の気になる文庫本 [来月発売の気になる文庫本]

 2019年11月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
 データは、出版社やamazonの、HPやメルマガを、参考にしています。

・11/7 「古事記神話入門」 三浦佑之 (文春文庫)
  → 「口語訳 古事記」の著者による古事記入門の決定版。改編文庫化。気になる。

・11/13 「今昔物語集 天竺篇 全現代語訳」 (講談社学術文庫)
  → 本朝篇が出たら終わりだと思った。まさか、天竺篇が出るとは! 気になる。

・11/13 「説苑(ぜいえん)」 劉向 (講談社学術文庫)
  → 古代中国の故事を集めたもの。文庫版はとても貴重。気になる。

・11/13 「謹訳 源氏物語」 林望 (祥伝社文庫)
  → 完結だったら買い。10巻合わせて1万円ほどになるか。少しずつ買わなければ。


◎ おまけ1(林真理子の「スカーレット」)

 書店で林真理子の「スカーレット」という文庫本が、平積みになっていました。
 私はてっきり、NHK朝の連ドラ「スカーレット」の原作かと思いました。

 ところが、「風邪と共に去りぬ」の一人称小説なのだと言う。これは、ぜひ読みたい。
 「風邪と共に去りぬ」は、林真理子を作家に導いた作品で、彼女の原点だと言う。

 ところでタイトルをよく見たら、「私はスカーレット」となっていました。
 「風と共に去りぬ」全5巻を読み切ったら、少し時間をおいて読みたいと思います。


◎ おまけ2(要約サイトのフライヤー)

 本の要約サイトの「Flier(フライヤー)」の、ゴールドプランに入りました。
 たまたまフェアをやっていて、最初の1か月は無料。来月から2000円+税です。

 半月ほど使ってみて、気づいたことがあります。それは、以下の2点。
 ①1冊10分と言うが、案外読む時間がない。 ②中には使えない要約がある。

 ①の「読む時間の問題」については、極めて個人的な問題です。
 要約が2000冊ほどあって、レビューを読むうちに、どの要約も読みたくなります。

 1日1要約を計画的に読もうと思っていましたが、その10分が取れなくて・・・
 今読んでいる「風と共に去りぬ」が面白すぎて、フライヤーは後回しにしてしまう。

 ②の「使えない要約」の問題は仕方がないことです。要約者のせいではありません。
 「使えない要約」は、もとが非常に大部で、既定の枚数では要約しきれない本です。

 たとえば、ヘロドトスの「歴史」は、岩波文庫で上中下の全三巻です。
 だから要約は、その序盤だけをちょこっと紹介しただけで終わっています。

 これではただの紹介です。要約ではないという意味で、「使えない要約」です。
 しかし、そこを割り切ることができれば、本の紹介としてはとても優れています。

 ほか、「風と共に去りぬ」も同じです。最初の3分の1ぐらいまででおしまい。
 「『全世界史』講義Ⅰ」「『全世界史』講義Ⅱ」も同じで、ほんの一部だけです。

 「遺伝子(上)」「人体600万年史(上)」などは、上巻だけの紹介でおしまい。
 最後には、「下巻も合わせて読むことをお勧めする」とか書いてあるし。

 逆に、「サピエンス全史」と「ホモ・デウス」は、上巻も下巻も要約されてます。
 この2つは、たいへん評判になったからでしょうか、要約もすばらしかったです。


◎さいごに。(最近話が合わなくて)

 月に2度ほど、娘は陸上教室へ行きます。車で30分離れた競技場に送ります。
 「パパがお迎えに行こうか」と言うと、「話が合わないからいや」と答えます。

 ママと娘はジャニーズの話題でよく花を咲かせています。30分もあっという間。
 では、私は娘が読んでいる本の話でもしようか。「ああ無情」を読んでいたけど。

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風と共に去りぬ3 [20世紀アメリカ文学]

 「風と共に去りぬ 第3巻」 M・ミッチェル作 鴻巣友季子訳 (新潮文庫)


 南北戦争時代の南部を背景に、大農園の娘スカーレットの半生を描いた長編小説です。
 出てすぐベストセラーとなり、映画も大ヒットしました。20世紀米文学の大傑作です。


風と共に去りぬ 第3巻 (新潮文庫)

風と共に去りぬ 第3巻 (新潮文庫)

  • 作者: マーガレット ミッチェル
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2015/04/30
  • メディア: 文庫



 タラに戻ったスカーレットは、死んだ母や呆けた父に代わり、切り盛りしていきます。
 「この地獄を生き抜いて、二度とひもじい思いはしない」という、堅い決意を抱いて。

 あるとき、屋敷に侵入したヤンキー軍の兵士を、射殺してしまいました。
 そのとき後始末を助けたのは、意外にも、産後で寝込んでいたメラニーでした。

 また、略奪に来たヤンキー軍の前で、屋敷の前に立ち、一歩も引きませんでした。
 そのとき燃え上がる火を一緒になって消したのは、やはりメラニーでした。

 第3巻では、スカーレットの中で、メラニーの株がどんどん上がっていきます。
 スカーレットは、弱々しいメラニーの中にも、強い芯があることに初めて気づき・・・

 「100分de名著」で言っていましたが、メラニーとの友情は物語の一つのテーマです。
 大っ嫌いだったメラニーが、自分にとって大切な存在であることに気づいていきます。

 「つまらない嫉妬でくもっていた目が晴れると、メラニーのやさしい声とハトのように
 柔和な目の奥に、不撓の鋼の薄い刃がきらめくのが見え、メラニーのおだやかな血のな
 かに果敢さの高らかな印を感じとった。」(P50)

 「風と共に去りぬ」は第3巻に入っても中だるみしません。更に面白くなりました。
 どのページも無駄がなくて、文章に張りがあります。驚異的な作品です。

 中でも、妻の死後呆けてしまったジェラルドの様子を伝える文章は、名文でしょう。
 以下のような文ですが、私は涙が出そうになりました。訳もまたすばらしいです。

 「父は妻を観客にして、ジェラルド・オハラの怒涛のドラマを演じてきたのだった。
 いま舞台の幕は降りてもはや開くことがなく、フットライトがほの暗く照らすなか、
 大切な観客は突然、姿を消してしまい、ひとけのない舞台に残された老俳優は呆然と
 して、合図が出るのを待っている。」(P40)

 さて、この巻で戦争は終結し、ウィルという仲間ができ、アシュリが帰還しました。
 しかし、南部はヤンキーたちに牛耳られ、タラは窮地に追い込まれて・・・

 第3巻の後半になると、これまで存在感の薄かったアシュリが、急に輝き出します。
 スカーレットに、自分の思いを切々と語るアシュリは、とても印象的でした。

 「この新生活のなかでぼくは余り者でしかなく、不安で仕方ない。そう、あの頃、自
 分が見ていたのは、影絵芝居だと分かったんだ。当時のぼくは影絵的でないもの、つ
 まりあまりにリアルで精気あふれる人や状況とむきあうのをことごとく避けていた。
 (中略)だからあなたのことも避けたんだよ、スカーレット。」(P239)

 「近寄らないでくれ。さもないと、いまこの場で、あなたを抱いてしまう」(P249)

 金を得るためにアトランタに行ったら、レットは監獄に入っていて・・・
 「担保にできそうなものはあるかい?」「わ、わたし自身を・・・」・・・

 偶然出会ったフランク・ケネディを、スカーレットは・・・
 この先、どうなるのでしょうか。第4巻も、とても楽しみです。

 さいごに。(孔子廟・大浦天主堂)

 長崎の孔子廟は意外と面白かった。人が少なかったので、のんびりできました。
 世界遺産となった大浦天主堂は、長崎観光のクライマックスでした。

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宇宙像の変遷 [理系本]

 「宇宙像の変遷」 村上陽一郎 (講談社学術文庫)


 神話的・宗教的・哲学的な宇宙像から現代の宇宙像へ、その変遷をたどっています。
 1992年に著者がおこなった、放送大学の第二次講義のテキストをもとにしています。


宇宙像の変遷 (講談社学術文庫)

宇宙像の変遷 (講談社学術文庫)

  • 作者: 村上 陽一郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/06
  • メディア: 文庫



 古代ギリシャにおいて、古代の神話的宇宙像は、理性によって哲学へと昇華しました。
 プラトン主義、のちに大きな影響を与えるアリストテレス主義などが形成されました。

 そしてユダヤ・キリスト教においては、宇宙像は非常にユニークな形を取りました。
 これまで自然に生じたとされた宇宙が、神によって創造されたものとなったのです。

 中世に入ると、ギリシャ学問は、イスラム文化と接触するまで、忘れられていました。
 12世紀ルネサンスにおいて、アリストテレスの著作はようやく再発見されたのです。

 そして、キリスト教的宇宙像は、アリストテレス的宇宙像と融合していき・・・
 コペルニクス、ケプラー、ガリレオ、ニュートンらの登場によって・・・

 ルネサンス期から近代天文学が成立する過程が、本書の中心的なテーマのようです。
 しかし、その時代については、他の科学史の本でも多く取り上げられています。

 むしろ私には、ギリシャを再発見した人々が宇宙像を変えていく過程が面白かった。
 長い間ずっと、西洋人はキリスト教的宇宙像にとらわれていたのですね。 

 さて、私はこの本を2006年に読みました。当時、宇宙像に興味を持っていました。
 放送大学のテキストとして使われていただけあって、内容は分かりやすかったです。

 しかし、当然ながら記述が教科書的なので、若干物足りなかったです。
 齋藤孝が勧める名著「近代科学を超えて」を、機会を見つけてぜひ読みたいです。


近代科学を超えて (講談社学術文庫)

近代科学を超えて (講談社学術文庫)

  • 作者: 村上 陽一郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1986/11/05
  • メディア: 文庫



 2007年には、「新版 天文学史」(桜井邦明・ちくま学芸文庫)を読んでいました。
 古代の天文学から記されていますが、大半は20世紀の天文学発展の記述です。

 まさに天文学の教科書です。しかも、400ページ以上もあるではないか。
 当時私は40になったばかり。こういう本を読み通すだけの気力が、まだあったのだ!


新版 天文学史 (ちくま学芸文庫)

新版 天文学史 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 桜井 邦朋
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 文庫



 さいごに。(家族へのお土産)

 歴女である妻へ、大浦天主堂の金平糖を。当時の宣教師のレシピだと言う。
 娘には、ハウステンボスのレインボー・テディベアを。

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文系のための理系読書術 [理系本]

 「文系のための理系読書術」 齋藤孝 (集英社文庫)


 文系にオススメの理系本を、入門書から専門書まで50冊ほどを紹介したものです。
 生物、人体、科学者、数学、化学・物理、活用法の6章で、構成されています。


文系のための理系読書術 (集英社文庫)

文系のための理系読書術 (集英社文庫)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2017/08/22
  • メディア: 文庫



 大学で文系の生徒に教えている著者は、理系の本をもっと読むように勧めています。
 「今もっとも知的好奇心を沸き立たせてくれるのは、科学の分野だからです。」と。

 専門家でないので、広く浅く、「理系知識の潮干狩り」くらいがいいと言います。
 本書でも、本が幅広く紹介されているので、読みたい本がたくさんできてしまった。

 最も気になった本が、永沢哲の「瞑想する脳科学」(講談社選書メチエ)です。
 「瞑想をして悟りを開いた状態の脳は、どうなっているか」が書かれています。

 齋藤孝は10代の頃から「瞑想によって悟りを開く」ことに興味があったと言います。
 メンタルタフネスの強化法を探す中で、呼吸法やヨガや瞑想に行き着いたとのこと。

 「瞑想というのは、今まで人間が培ってきた文化的に最高の意識状態。これが、今の
 脳科学の研究でどうなっているかがわかる本です。」(P79)と言います。 

 ほか、「ミトコンドリアのちから」(瀬名秀明&太田成男・新潮文庫)も面白そう。
 この本は、「生命とは何か」を、ミトコンドリアの観点から考えているそうです。

 また、「ワンダフル・ライフ」(SJグールド・ハヤカワ文庫)も読んでみたい。
 バージェス頁岩の化石から、生物がどのように進化したかを追求していると言う。

 「新しい生物学の教科書」(池田清彦・新潮文庫)も、とても気になる本です。
 私のように「生物」を履修していなかった者にも、普通に読んで分かるそうです。

 「星界の報告」(ガリレイ・岩波文庫)も、この際ぜひ読まなければと思いました。
 「科学者のありかたとして、憧れを超えて、感動の域にまで達する話」だと言う。

 名著「近代科学を超えて」(村上陽一郎・講談社学術文庫)も、ぜひ読まなければ。
 ちょうど私が大学に入るころ流行っていた本ですが、今では文庫で手に入ります。

 と、挙げていけばきりがありません。「化学の歴史」「量子論がみるみるわかる本」
 「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」「マンガでわかる微分積分」・・・

 著者齋藤孝による理系本の活用法も、とても参考になりました。
 二割理解できれば十分、海鮮丼方式で読めばいい、思考様式に慣れればわかる・・・

 また、齋藤孝がモノサシとする、信頼できる著者についても、参考になりました。
 生物学は池田清彦、脳科学は池谷裕二、量子論は佐藤勝彦、宇宙論は村上斉・・・

 さいごに。(夕暮れのハウステンボス)

 ハウステンボスは、夕暮れの景色がいいと聞いていましたが、その通りでした。
 ただし、帰る時間が決まっていたので、景色を走りながら眺めました。

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風と共に去りぬ2 [20世紀アメリカ文学]

 「風と共に去りぬ 第2巻」 M・ミッチェル作 鴻巣友季子訳 (新潮文庫)


 南北戦争時代の南部を背景に、大農園の娘スカーレットの半生を描いた長編小説です。
 出てすぐベストセラーとなり、映画も大ヒットしました。20世紀米文学の大傑作です。


風と共に去りぬ 第2巻 (新潮文庫)

風と共に去りぬ 第2巻 (新潮文庫)

  • 作者: マーガレット ミッチェル
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2015/03/28
  • メディア: 文庫



 南北戦争は長期化し、北軍による封鎖は厳しくなり、物資が不足していました。
 ダンスの晩以後、レットは度々スカーレットを訪ね、貴重な品を持ってきました。

 スカーレットはレットと交際しながらも、ずっとアシュリを愛し続けていました。
 戦争の3年目に4日間だけ帰還したとき、アシュリは意外なことを頼みました。

 「スカーレット、ぼくに代わってメラニーの面倒を見てくれないか?」
 この言葉はまるで遺言のように聞こえ、スカーレットに大きな影響を与えます。

 数か月後メラニーは妊娠したことが分かり、南軍が敗退したときに出産し・・・
 ヤンキーがアトランタに来ると聞いて、スカーレットはレットを頼り・・・ 

 第2巻はさらに面白いです。特に、スカーレットとレットのやり取りが面白い。
 また、この巻はレット・バトラーの魅力全開という感じです。

 「いくら罵倒されたって真実ですから、痛くもかゆくもありません。おおせのとお
 り私は下の下の人間です。いけませんか? ここは自由の国であり、人は自分の意
 志で下の下になることもできる。」(P38)

 ところが、自ら「下の下の人間」だと認めるレットが、最も真実を見通しています。
 たとえば、レットは戦争について、次のように公言しています。

 「しかしながら、戦う阿呆たちに演説屋がどんな掛け声をかけようと、戦争にどん
 な気高い目的を付与しようと、戦争をする理由はひとつしかありません。それは、
 金です。あらゆる戦争というのは実質、金の取り合いなのです。」(P55)

 レットは自分の欲望に忠実に生きています。ある意味、非常に分かりやすい。
 ところが、タラへ脱出する途中、現状を目の当たりにし、想定外の行動に出ます。

 「愛しているよ、スカーレット。わたしたちは似た者同士だからね。おたがい裏切
 り者だし、身勝手でどうしようもないやつだ。自分の身さえ安泰安楽であれば、全
 世界が滅びても屁とも思わない」(P398)

 この場面が、第2巻のクライマックスでしょう。
 レットはそれほど単純な男ではなかった。どこかミステリアスな面を持っています。

 さて、敵はアトランタを包囲し、味方は敗退し、アシュリは行方不明・・・
 多くの困難を乗り越えて、19歳の未亡人スカーレットはいっきに成長します。

 「〈タラ〉を捨てていくことなんてできない。此処がわたしのものだからというよ
 り、逆にわたしがこの赭土の土地のものだから。わたしは綿の木と同じく、血の色
 をしたこの土の奥深くに根を張り、養分を吸いあげてきた。〈タラ〉に留まって、
 ここを守っていく。」(P468)

 荒廃したタラで、スカーレットはいったいどんなふうに生きていくのでしょうか。
 第3巻も、とても楽しみです。

 さいごに。(長崎)

 平和公園に行ったら、平和祈念像を見なければ。核兵器のない世界になってほしい。

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 原爆資料館には、浦上天主堂の残骸がどかんと展示されていました。

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 現在の浦上天主堂には、被爆マリア像がいます。涙を流したことがあるとか・・・

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世界文学の流れをざっくりとつかむ15 [世界文学の流れをざっくりとつかむ]

2 中世イギリス叙事詩(「ベーオウルフ」とアーサー王伝説)

 古代の末期、ローマ帝国は勢力を失い、各地から兵を引き上げました。409年にローマ人がイギリスから撤退すると、デンマークやドイツ北部からアングロ・サクソン人が侵入しました。そのとき彼らは「ベーオウルフ」の伝承を持ち込みました。それは、王家に仕える詩人たちが、ハーブを奏でながら長い時間をかけて口承してきたものでした。

 アングロ・サクソン人は、イギリスに残っていたケルト人を征服して、七王国時代を築きました。そして、8世紀から9世紀に、彼らの言語である古英語で、「ベーオウルフ」を書き残しました。これは、アングロ・サクソン文学の代表作であるばかりではなく、全ヨーロッパの最古の古典でもあります。

 「ベーオウルフ」の前半は、若き英雄ベーオウルフによる怪物グレンデルの退治が描かれ、後半は、老いたベーオウルフによる火竜退治とベーオウルフの死が描かれています。舞台はデンマークであり、民族名に北欧的な性格が認められるため、この話の元型が北欧にあったことが分かります。

 さて、「ベーオウルフ」は、アングロ・サクソン人がイギリスに持ち込んだ物語でした。一方、彼らによって追われたケルト人は、ケルト神話やケルトの叙事詩を大陸へ持ち出しました。その代表的なものが、アーサー王伝説です。

 アーサー王は、ケルト人の間で語り継がれてきた伝説の王で、アングロ・サクソン人を撃退した英雄です。その生涯は、12世紀の「ブリタニア王列史」に記されました。アーサー王伝説は、イギリスから離れたのち、大陸の様々な伝承を吸収していきました。その結果、アーサー王を中心とした伝承のほか、聖杯伝説・円卓の騎士伝説などのキリスト教的な要素が加わり、大きく変容しました。15世紀にトマス・マロリーによって逆輸入されたときは、膨大な物語群となっていました。

 次回は、フランスにおける叙事詩を見ていきたいと思います。

 さいごに。(歴史を変えたラグビー)

 今年の秋は、世界陸上、男女のバレーボールなど、スポーツ観戦が盛りだくさん。
 しかし、なんといってもスゴイのは、日本のラグビーでしょう。

 昨夜のゲームでスコットランドに勝利し、全勝で決勝トーナメントに進みました。
 決勝トーナメントではどんな試合を見せてくれるか。とても楽しみです。

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風と共に去りぬ1 [20世紀アメリカ文学]

 「風と共に去りぬ 第1巻」 M・ミッチェル作 鴻巣友季子訳 (新潮文庫)



 南北戦争時代の南部を背景に、大農園の娘スカーレットの半生を描いた長編小説です。
 刊行と同時にベストセラーとなった傑作で、大ヒットした映画も名画として有名です。


風と共に去りぬ 第1巻 (新潮文庫)

風と共に去りぬ 第1巻 (新潮文庫)

  • 作者: マーガレット ミッチェル
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2015/03/28
  • メディア: 文庫



 ある日、スカーレット・オハラは、アシュリとメラニーの婚約の噂を聞きました。
 密かにアシュリ・ウィルクスに恋していたスカーレットには、寝耳に水のことでした。

 スカーレットは、ウィルクス家のバーベキューで、思い切って思いを打ち明けて・・・
 しかしスカーレットは拒絶され、アシュリが去った後、ボウルを暖炉に投げつけ・・・

 そこに偶然居合わせたのが、社交界の除け者レット・バトラー。二人の運命の出会い!
 「あなたは結婚前の娘さんにしては、まれに見る心意気の持ち主だ。」・・・

 「風と共に去りぬ」全5巻は、文庫化と同時に購入したまま長らく積ん読状態でした。
 私がなかなかこの作品に手をつけなかったのは、あまり気乗りしなかったからです。

 というのも、若い頃映画で見たこの作品は、ただただ長いだけでした。3時間42分!
 しかも、スカーレットはただのじゃじゃ馬だし、バトラーはただのおじさんだし。

 昔見た映画は、私にとってイマイチでした。しかし、原作はめちゃくちゃ面白いです。
 なんといっても、主人公のスカーレット・オハラがいい。とても生き生きしています。

 「いつまでも不自然なことばかりして、したいことは何ひとつできないなんてうんざ
 りだわ。小鳥みたいに小食のふりをして、駆けだしたいときにもしずしず歩いて、二
 日間踊り続けたってへっちゃらなのに、ワルツを踊ったぐらいで『あっ、なんだかめ
 まいが』なんて言ったりするのには、もう飽き飽きよ。わたしの半分のオツムしかな
 い男たちに、『まあ、なんてすばらしいおかた!』って言うのもげんなりだし、男た
 ちが得意になってあれこれ教えられるように、なんにも知らないふりをするのにもう
 んざり・・・」(P176)

 「100分de名著」でも言っていましたが、スカーレットは、嫌な女なのに、かわいい。
 そう思わせるところが、原作の文章のうまさでしょう。もちろん、訳もすばらしい。

 はじけるようなスカーレットにつられて、物語にどんどん引き込まれていきます。
 まるで自分もそこにいて、スカーレットの言葉を聴いているような錯覚に陥ります。

 「風と共に去りぬ」は、実に10年近い歳月を費やして執筆されたと言います。
 それだけよく文章が練られています。次のような文章も、実に味わい深いです。

 「当時、世界じゅうが綿花を求めて声をあげており、この郡の疲れ知らずで肥沃な
 新開地は潤沢に綿花を生みだした。綿花がここの鼓動する心臓であり、あたりの赭
 土(あかつち)にとって綿花を植えて刈りとるのは、心臓が膨らんでは収縮するよ
 うに自然なことだった。」(P125)

 さて、第1巻を振り返ってみると、確かにスカーレットの魅力爆発という感じです。
 しかし、私にとって最も印象的だったのは、第一部第2章の父親のエピソードです。

 身一つでやってきた父ジェラルドは、いかにしてタラを手に入れたか?
 よそ者のジェラルドが、どうして若い貴婦人のエレンと結婚できたのか?

 ジェラルドはいい味を出しています。バトラーに抗議に行った場面はサイコーです。
 ポーカーですったあげく、酔いつぶれて、仲良く歌いながら帰って来てしまう・・・

 第一巻は、17歳で未亡人になったスカーレットが、バトラーと再会する場面まで。
 未亡人になって、まだ喪が明けないというのに、バトラーと踊ることになり・・・

 「いつだって充分な勇気をーーさもなくばお金をーーもっていれば、評判とは無関
 係でやっていけますからね。」(P427)と、バトラーは言います。

 人の目を気にせず、自由奔放で、自分に正直に生きるバトラーは実にかっこいい。
 スカーレットは、知らず知らず彼に惹かれていきます。第二巻もとても楽しみです。

 さいごに。(仕事で長崎へ)

 このページが自動更新されている頃、私は出張で長崎に行っています。
 長崎は初めてです。観光する時間もあるので、少し楽しみです。

 長崎といえば、日本におけるキリスト教布教の拠点、キリシタンの象徴です。
 その街を、キリスト教徒自らが、核で破壊したところに、運命の皮肉を感じます。

 一瞬にして何万人も死んだ「ナガサキ」は、「負の聖地」です。
 平和公園と原爆資料館には、絶対に立ち寄りたいと思っています。

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東海道中膝栗毛2 [日本の古典文学]

 「現代語訳 東海道中膝栗毛(下)」 十返舎一九作 伊馬春部訳 (岩波現代文庫)


 江戸時代の東海道の旅を、狂歌をまぜながら面白おかしく描いた、滑稽本の傑作です。
 訳は作家の伊馬春部。1974年に出ました。下巻は五編から七編まで収録しています。


現代語訳 東海道中膝栗毛(下) (岩波現代文庫)

現代語訳 東海道中膝栗毛(下) (岩波現代文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2014/08/20
  • メディア: 文庫



 とうとう、目的だったお伊勢参りを済ませますが、これで終わりではありません。
 このあと、京都まで足を延ばしますが、この部分が思いのほか面白かったです。

 あとへ行くほど、1つ1つのエピソードが、長く凝ったものとなっていきます。
 十返舎一九の筆はますます冴えますが、下ネタ満載なところは上巻と変わりません。

 外宮を参拝した後、弥次さんは急に腹痛がしたので、宿屋に入って横になりました。
 勘違いして弥次さんのところにやってきた産婆。二人のやりとりが傑作でした。

 ばば「ぐっと力んで。それ、もうひとふんばり」
 弥次「ここで力んでたまるものか。雪隠(せっちん)に行きてえ。はなしてくれ」
 ばば「厠(かわや)へ行てはならんわいの。とんだことをおっしゃるわい」
 弥次「ここで力むと、ここに出る」
 ばば「出るから、りきまんせと言うのじゃ。それ、ううん。それ、もう頭がでかけた、
   出かけた」
 弥次「いたたたた。これ、そりゃあ、赤ん坊じゃねえ。それをそんなに、引っぱっちゃ
   いけねえ。ああ、これ痛えよ」
 (目の悪い産婆が、赤ん坊だと思って引っ張ったモノは、もちろん・・・)

 また、淀川を下る乗合船での一幕も傑作です。
 弥次さんが小便が出そうで困っていると、隣にいたご隠居が尿瓶を貸してくれました。

 夜の暗がりの中での手探りのため、弥次さんは急須を尿瓶だと間違えて用をたし・・・
 翌朝ご隠居はそれと知らず、その急須に酒を入れ、燗をして皆にふるまって・・・

 尿瓶は新品だったため、今度はその尿瓶に酒を入れて、燗をして皆に回しました。
 しかし途中で、酒の入った尿瓶と、病人の尿瓶が取り違えられてしまい・・・

 この手の話がわんさと出てきますが、嫌いな人もいるでしょう。私は好きですけど。
 そういえば、上巻の冒頭付近にも、こんな話が出ていました。

 ある女を手篭めにしようとしたら声を出すので、その口に餅を入れて黙らせました。
 女は餅をむしゃむしゃ食って「もっとくれ」と言うので、馬糞を入れてやったとか。

 「東海道中膝栗毛」は児童用の抄訳も出ているので、私も子供の頃に読みました。
 しかし、こういう本当に面白い(?)部分は、全部カットされていたのですね。

 この作品が出たのは1802年です。江戸時代後期の人々の好みが分かって面白いです。
 この後、一九は「続膝栗毛」を連発し、流行作家となりました。

 一九は、日本で初めて文筆のみで自活した作家です。それだけ作品が売れました。
 その背景には、寺子屋が増え、庶民の識字率が高まっていたことがあると言います。

 さいごに。(世界陸上ドーハ大会)

 世界陸上では、50キロの鈴木に次いで、20キロでは山西が金メダルを取りました。
 お見事。競歩という地味でキツイ競技が、注目されるきっかけとなってほしいです。

 そして、なんといってもスゴかったのは、4×100mリレー。米英に続き銅メダル!
 ここ10年で、日本のリレーは3以内に入って当然、というチームに成長しました。

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東海道中膝栗毛1 [日本の古典文学]

 「現代語訳 東海道中膝栗毛(上)」 十返舎一九作 伊馬春部訳 (岩波現代文庫)


 江戸時代の東海道の旅を、狂歌をまぜながら面白おかしく描いた、滑稽本の傑作です。
 19世紀の初頭に大流行し、主人公の名をとって「弥次喜多道中」とも呼ばれています。


現代語訳 東海道中膝栗毛(上) (岩波現代文庫)

現代語訳 東海道中膝栗毛(上) (岩波現代文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2014/07/16
  • メディア: 文庫



 神田八丁堀に住む弥次郎兵衛と、食客の喜多八は、ともにのんきな独り者です。
 二人は、諸国の名所景勝を見物しながら、伊勢参りをしようと思い立ちました。

 財産を整理して、江戸を出発。弥次さん北さんの、珍道中が始まりました。
 旅の恥はかき捨て。行く先々で人にちょっかいを出し、失敗を繰り返します。

 小田原の宿では、二人とも五右衛門風呂の入り方が分からなくて・・・
 北八はつかりすぎて、立ったり座ったりしているうちに・・・

 藤枝の茶店では、先ほど喧嘩になったオヤジが、酒をおごると言うので・・・
 調子の乗って、さんざん飲み食いしたあげく・・・

 赤坂に向かう途中、弥次さんは悪い狐が出るというのを聞いて・・・
 「あきれた。北八そのままだ。よくもうまく化けやがった。こん畜生め」・・・

 しかし、なんと言っても傑作は、宮の宿でのあんまとのやりとりでしょう。
 あんまは北八の頭をもみながら、手拍子をうち、頭をぴしゃぴしゃたたく・・・

 私が小4のとき、担任の先生がよく「弥次さん北さん」の話をしてくれました。
 あんまが頭をうつ場面は、先生の身振り手振りが面白くて、印象に残っています。

 さて、今回初めて「東海道中膝栗毛」を読みました。前半が終わった所です。
 意外だったのは、狂歌が頻繁に出てきて、話にオチをつけることです。

 この作品はただのバカ話ではありません。読者は、多少の教養が求められます。
 たとえば八橋では、ちゃんと伊勢物語を踏まえた狂歌が添えられています。

 「八つはしの古跡をよむもわれわれがおよばぬ恥をかきつばたなれ」
 注無しで味わうにはちょっと難しいです。狂歌には注がほしかったです。

 さいごに。(またinfobarネタ)

 infobar vx はガラホですが、いっちょ前にナビのアプリが入っています。
 しかし使おうとすると、月に300円払えと言うのです。そんなアプリはいらん。

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17世紀文学のベスト10を選びました [17世紀文学]

 「世界文学全集 第Ⅸ集 17世紀編」


 私のライフワークは、文庫本で自分だけの文学全集をそろえることです。
 その「文学全集」の第Ⅰ集から第Ⅷ集までは、以下のように完成しています。

・ 第Ⅰ集「19世紀フランス編」(20作)・2010年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-10-23
・ 第Ⅱ集「19世紀イギリス編」(20作)・2011年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-08-04
・ 第Ⅲ集「19世紀ロシア編」(20作)・・2012年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2012-12-22
・ 第Ⅳ集「19世紀ドイツ北欧編」(20作)2013年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09
・ 第Ⅴ集「19世紀アメリカ編」(10作)・2014年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2014-08-06-1
・ 第Ⅵ集「18世紀編」(10作)・・・・・2015年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2015-09-25-2
・ 第Ⅶ集「古代編」(20作)・・・・・・・2016年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2016-12-27
・ 第Ⅷ集「中世編」(20作)・・・2017年・2018年
 → https://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2018-12-25


 今年2019年は、第Ⅸ集「17世紀編」(10作)を決めることになっています。
 文庫で手に入る主なものは、ほぼ読み終わったので、流れを振り返ってみます。

 先の16世紀に、スペインは新大陸の征服によって、大いに国力をつけました。
 騎士道小説に代わって悪漢小説が流行し、文学の黄金時代がもたらされました。

 その頂点で輝くのは、セルバンテスの大ベストセラー「ドン・キホーテ」です。
 この小説は、人間の心理を詳細に描くことで、近代小説に革新をもたらしました。

 黄金世紀を代表する劇作家がロペ・デ・ベガで、演劇の民衆化に貢献しました。
 セルバンテスとロペ・デ・ベガ。黄金期のこの二人の大家は絶対に外せません。

 この頃スペイン以上に国力を充実させたのが、エリザベス朝期のイギリスです。
 女王即位後、国外でスペイン無敵艦隊を破り、国内で宗教対立を終息させました。

 国の勢いに乗って、イギリス・ルネサンスは最盛期を迎えました。
 特に演劇界は、シェイクスピアの画期的な作品により、大いに盛り上がりました。

 彼は卓越した心理描写と温かい人間愛で、四大悲劇など数々の傑作を生みました。
 イギリス最大の劇作家であるシェイクスピアは、もちろん外せません。

 イギリスは17世紀の半ばに向かうと、王党派と議会派が争いあうようになります。
 1649年の清教徒革命で、クロムウェル率いる議会が勝利し、共和政となりました。

 この時代の文学は、厳粛な倫理観に満ちたピューリタニズムの影響を受けました。
 ピューリタニズム文学の代表で、英国最大の詩人ミルトンも外せません。

 フランスでは1624年にリシュリューが宰相に就くと、秩序は回復に向かいました。
 宗教戦争以来の混乱が収まり、絶対王権が確立し、秩序が重視されていきました。

 文学でも秩序重視の古典主義が起こり、コルネイユのルシッド論争がありました。
 17世紀の半ばにはモリエールとラシーヌが活躍しました。この3人は外せません。

 この時期、フランスではサロンが非常に発達し、女性の地位が向上していました。
 心理小説の祖「クレーヴの奥方」を書いた、ラファイエット夫人も外せません。

 ヨーロッパから遠く離れた中国では、明が滅亡して清による支配が始まりました。
 異民族に支配され、活躍の場を失った知識人は、細々と自民族の伝統を伝えます。

 蒲松齢は村塾を開く傍ら、地域の人々の話を集め、「聊斎志異」を書きあげました。
 のちに志怪小説を復興させ、日本で多くの翻案を生んだ「聊斎志異」は外せません。

 日本では17世紀の最後に、上方を中心にした元禄文化が栄えました。
 俳諧師から浮世草子作家に転身し、「好色一代男」を書いた井原西鶴も外せません。

 以上のことを踏まえて、「17世紀編」は、次の10作(?)に絞りました。
 「〇〇集」というのが多いので、10作といっても、かなり大部になりました。

 1「ドン・キホーテ」セルバンテス 1605年
 2「オルメードの騎士」ロペ・デ・ベガ 1625年
 3「シェイクスピア集」(「ハムレット」1602年「マクベス」「リア王」
       「オセロー」「ロミオとジュリエット」「ヴェニスの商人」)
 4「失楽園」ミルトン 1667年
 5「コルネイユ集」(「嘘つき男」1644年「舞台は夢」)
 6「モリエール集」(「タルチュフ」1664年「ドン・ジュアン」「人間嫌い」
           「守銭奴」「病は気から」)
 7「ラシーヌ集」(「アンドロマック」1667年「ブリタニキュス」「フェードル」)
 8「クレーヴの奥方」ラファイエット夫人 1678年
 9「聊斎志異」蒲松齢 1670年頃
10「井原西鶴集」(「好色一代男」1682年「好色五人女」「日本永代蔵」)


 さいごに。(町内運動会)

 今年の町内運動会は4種目に出場しました。リレーはアンカーをやりました。
 4チーム中2番手でもらって、1位でゴールしました。52歳にしては上出来。

 それで、なんと、いつもビリ争いをするうちの町内会が、総合優勝しました!
 この町内に引っ越してきて13年目ですが、初めてのことです。

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