ドリトル先生航海記 [20世紀アメリカ文学]
「ドリトル先生航海記」 ヒュー・ロフティング作 福岡伸一訳 (新潮文庫)
動物と会話ができる博物学者ドリトル先生とスタビンズ少年の、冒険の物語です。
ドリトル先生シリーズの第2弾で、この巻からスタビンズが語り手となりました。
岩波少年文庫版の井伏鱒二訳は名訳。定番です。シリーズ全13冊が出ています。
新潮文庫版は生物学者の福岡伸一による新訳で、作者による挿絵も入っています。
靴屋の子トミー・スタビンズは、ある日博物学者のドリトル先生と出会いました。
ドリトル先生は動物たちと会話し、どんな動物にもとても親切に接していました。
ドリトル先生の人柄に心酔したスタビンズは、博士の助手として働き始めました。
オウムのポリネシアの助けもあって、少しずつ動物の言葉を理解していきました。
ある日、インディアンの博物学者ロング・アローが行方不明になったと知り・・・
運任せの航海では、ロング・アローが消息を絶ったクモサル島に向かったが・・・
児童文学として有名な「ドリトル先生」を、子供のころに読んだ人は多いです。
私もその名前だけは知っていました。52歳の今、初めて読んでみました。
きっかけは、訳者の福岡伸一が、どこかでこの本を熱烈に勧めていたからです。
大人が読んでも充分に面白くて、とても懐かしくて暖かい気もちになる本でした。
さて、タイトルは「航海記」ですが、実際に航海に出るのは第3部に入ってから。
最初の3分の1以上は、航海に至るまでの話ですが、ここもまた面白いです。
たとえば、隠者ルカの裁判は名場面です。なんと、ブルドッグが証人席に立ち・・・
作者自身によるP145のイラストも傑作です。陪審員を睨めつけるブルドッグ!
しかし、航海が始まってからは、さらなる驚きの連続です。まさに、奇想天外。
ロング・アローはどうしたのか? どうやって危機を知らせたのか?
クモサル島はなぜ浮かんでいるのか? 島はいかにして北へ移動したのか?
クモサル島はどのように固定されたか? ドリトル先生はどうやって戻ったのか?
訳者の福岡伸一は、小学校の図書室でこの本と出会い、夢中になったそうです。
「ドリトル先生」のような本との出会いは、子供にとってまさに宝だと思います。
さいごに。(テレサ・テンに涙す)
テレサ・テンが流行っていた80年代の後半、私はまったく興味がありませんでした。
しかし先日、TV番組でテレサ・テンの曲を聞いたら、すっかりはまってしまった。
特に「別れの予感」がすばらしい。「教えて~」の部分は、泣きそうになりました。
図書館でCDのベスト盤を借りてきて、仕事の行き帰りに聞いています。
動物と会話ができる博物学者ドリトル先生とスタビンズ少年の、冒険の物語です。
ドリトル先生シリーズの第2弾で、この巻からスタビンズが語り手となりました。
岩波少年文庫版の井伏鱒二訳は名訳。定番です。シリーズ全13冊が出ています。
新潮文庫版は生物学者の福岡伸一による新訳で、作者による挿絵も入っています。
靴屋の子トミー・スタビンズは、ある日博物学者のドリトル先生と出会いました。
ドリトル先生は動物たちと会話し、どんな動物にもとても親切に接していました。
ドリトル先生の人柄に心酔したスタビンズは、博士の助手として働き始めました。
オウムのポリネシアの助けもあって、少しずつ動物の言葉を理解していきました。
ある日、インディアンの博物学者ロング・アローが行方不明になったと知り・・・
運任せの航海では、ロング・アローが消息を絶ったクモサル島に向かったが・・・
児童文学として有名な「ドリトル先生」を、子供のころに読んだ人は多いです。
私もその名前だけは知っていました。52歳の今、初めて読んでみました。
きっかけは、訳者の福岡伸一が、どこかでこの本を熱烈に勧めていたからです。
大人が読んでも充分に面白くて、とても懐かしくて暖かい気もちになる本でした。
さて、タイトルは「航海記」ですが、実際に航海に出るのは第3部に入ってから。
最初の3分の1以上は、航海に至るまでの話ですが、ここもまた面白いです。
たとえば、隠者ルカの裁判は名場面です。なんと、ブルドッグが証人席に立ち・・・
作者自身によるP145のイラストも傑作です。陪審員を睨めつけるブルドッグ!
しかし、航海が始まってからは、さらなる驚きの連続です。まさに、奇想天外。
ロング・アローはどうしたのか? どうやって危機を知らせたのか?
クモサル島はなぜ浮かんでいるのか? 島はいかにして北へ移動したのか?
クモサル島はどのように固定されたか? ドリトル先生はどうやって戻ったのか?
訳者の福岡伸一は、小学校の図書室でこの本と出会い、夢中になったそうです。
「ドリトル先生」のような本との出会いは、子供にとってまさに宝だと思います。
さいごに。(テレサ・テンに涙す)
テレサ・テンが流行っていた80年代の後半、私はまったく興味がありませんでした。
しかし先日、TV番組でテレサ・テンの曲を聞いたら、すっかりはまってしまった。
特に「別れの予感」がすばらしい。「教えて~」の部分は、泣きそうになりました。
図書館でCDのベスト盤を借りてきて、仕事の行き帰りに聞いています。