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11月の岩波文庫一括重版 [来月発売の気になる文庫本]

 11月10日に、岩波文庫の重版が出ます。
 →http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/bunko11a/index.html

 気になる本ばかりなのですが、その中でも特に気になる本が13冊あります。
 この機会を逃すと、なかなか手に入らないものばかり。
 やばいです。すべて買ってしまいそう。

 「ナポレオン言行録」オブリ編/大塚幸男訳
 → ナポレオンファン必読。手紙や戦報や語録でナポレオンの生の声に触れられる。
 
 「ディドロ ダランベール編 百科全書――序論および代表項目」桑原武夫訳編
 → フランス革命に大きな影響を与えた書物。読みはしないが持っていたい。

 「カインの末裔・クララの出家」有島武郎
 → 有島の代表作「カインの末裔」が復活。これが文庫で読めなかったこと自体が問題。

 「フランス二月革命の日々――トクヴィル回想録」トクヴィル/喜安朗訳
 → フランス二月革命関係の一級資料。当時の状況が生き生きと伝えられている。

 「サテュリコン――古代ローマの諷刺小説」ペトロニウス/国原吉之助訳
 → 不道徳で好色な青年たちを描く悪漢小説の元祖。待望の復刊!迷わず買い。

 「悪口学校」シェリダン/菅泰男訳
 → 18世紀の英国の劇作家シェリダンの代表作。タイトルからして面白そう。

 「女だけの町(クランフォード)」ギャスケル/小池滋訳
 → 19世紀英国のギャスケル夫人の代表作。文庫じゃほとんど出ていないので貴重。

 「ビリー・バッド」メルヴィル/坂下昇訳
 → 「白鯨」の作家メルヴィルの遺作が復活。でもまず、「白鯨」を読まなくては。

 「ホフマン短篇集」 池内紀編訳
 → 死と狂気を描くホフマンの短編集。名作「砂男」収録。訳者は池内氏。迷わず買い。

 「ウィーンの辻音楽師 他一編」グリルパルツァー/福田宏年訳
 → 19世紀オーストリアの劇。グリルパルツァーの作品は文庫ではほとんど読めない。 

 「グラン・モーヌ」アラン=フルニエ/天沢退二郎訳
 → 19世紀オーストリアの劇。グリルパルツァーの作品は文庫ではほとんど読めない。 

 「われら」ザミャーチン/川端香男里訳
 → すべてが統制された単一国を描く。20世紀ロシアのアンチ・ユートピア小説。

 「人の世は夢 サラメアの村長」 カルデロン/高橋正武訳
 → 17世紀スペインのバロック劇。カルデロンの文庫もほとんど見当たらない。

 これらの本が、あさっての10日には書店に並ぶと思うと、わくわくします。
 「サテュリコン」と「ホフマン短編集」は、読みたかった作品なので、迷わず買いです。
 それから、「ナポレオン言行録」も「カインの末裔」も。

 ところで。

 岩波文庫は、毎年秋のこの時期に、一括して重版を出しているのでしょうか。
 昨年の11月にも、一括重版をしています。知らなかった!

 昨年は、トーマス・マンの「ブッデンブローク家の人びと(全3冊)」が重版されていました。
 これも、知らなかった。なんと、うかつな!
 すでに現在は品切れ状態。知らんじゃ、すまされない。

 この古本が、1万円以上で売られていたりするけど、欲しい人の気持ちが分かります。
 私は、そんな大金は出さないで、復刊されるまで粘り強く待ちますけど。

 ただ、何度も書くようですが、重版ではなく、新版で出してくれって思います。
 せめて改版にして、活字を大きく直してから出して欲しいです。

 さいごに。(帰ってきた1万円)

 妻が先日、ATMで1万円を取り忘れました。
 機械がピーピー鳴ったはずですが、聞きなれていたので、全く気付かなかったとのこと。

 人も多かったので、半ば諦めていたところ、銀行から電話がありました。
 取り忘れた1万円は、そのまま機械に回収され、通帳に戻っているというのです。
 よかった! ちなみに通帳には、「トリワスレ」と印字してありました。

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