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新約聖書を知っていますか [古代文学]

 「新約聖書を知っていますか」 阿刀田高 (新潮文庫)


 「新約聖書」の流れを軽妙にたどり概略を説明した、肩の凝らない入門書です。
 阿刀田独特の古典シリーズで、「旧約聖書を知っていますか」の姉妹編です。


新約聖書を知っていますか (新潮文庫)

新約聖書を知っていますか (新潮文庫)

  • 作者: 阿刀田 高
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1996/11/29
  • メディア: 文庫



 受胎告知、妖女サロメ、ガラリア湖、十二人の弟子、イエスの変容、ゴルゴダへの道、
 ピエタと女たち、クオ・ヴァディス、パウロが行く、黙示とエピローグ・・・

 イエスの誕生から死、そして死後のことまでを、聖書の流れ通りに解説しています。
 単なる解説書ではなく、所々に阿刀田の旅の模様や、著者独自の見解が入っています。

 私にとって面白かったのは、「妖女サロメ」の話です。
 美術作品や文学作品で有名ですが、聖書では少し触れられているだけなのですね。

 しかし、こういう名脇役が、聖書物語を面白くしています。実に魅力的な挿話です。
 ヘロデス王の事情や、ワイルドの舞台など、阿刀田一流の味付けで楽しめます。

 イエスの生涯はもちろん、その死後のことまで詳しく書かれているところも良いです。
 特に、ペテロの「クオ・ヴァディス」、パウロの「パウロが行く」が良かったです。

 実は、この本を最初に読んだのは大学時代です。そのころの本はもうありません。
 買い直して読みましたが、新しい発見が多かったので、ちゃんとモトを取りました。

 さて、この本もいわゆる無駄口体で書かれています。
 「旧約聖書を知っていますか」同様、入門者には読みやすいのでおススメです。
 「旧約聖書を」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-09-16

 ところで、私は新約聖書を読もうと思って、文春新書の「新約聖書」を買いました。
 佐藤優の解説の評判が良いです。ただし、現在はまだ積ん読状態です。


新約聖書 1 (文春新書 774)

新約聖書 1 (文春新書 774)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/10/19
  • メディア: 新書



新約聖書 2 (文春新書)

新約聖書 2 (文春新書)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/11/17
  • メディア: 新書



 さいごに。(ギリシア神話を)

 中学3年生の娘は、ようやく「夜のピクニック」を読み終わりました。
 学校の朝読書の時間だけで読み進めたので、夏休みを挟んで約3か月かかりました。

 そして、今回私が勧めたのが、阿刀田高の「ギリシア神話を知っていますか」です。
 「アリアドネの糸」など、娘と読書話ができるようになって、ちょっと嬉しいです。
 → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2010-11-05

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旧約聖書を知っていますか [古代文学]

 「旧約聖書を知っていますか」 阿刀田高 (新潮文庫)


 「旧約聖書」の主要なポイントを軽妙に読み解いた、肩の凝らない入門書です。
 このシリーズは「新約聖書」「コーラン」と合わせて三部作となっています。


旧約聖書を知っていますか (新潮文庫)

旧約聖書を知っていますか (新潮文庫)

  • 作者: 阿刀田 高
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1994/12/20
  • メディア: 文庫



 アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モーセ、ヨシュア、ダビデ、ソロモン・・・
 「旧約聖書」の大筋を、興味深いエピソードを混ぜながら軽快にたどっていきます。

 「旧約聖書」をまだ一度も読んだことがないという、初心者におススメの一冊です。
 この本の魅力は、著者が蘊蓄を傾けて語った味わい深いエピソードの数々でしょう。

 たとえば「アダムと肋骨」の章は、サルトルの実存主義の話から始まるのです。
 人間について、「実存が本質に先立つ」と言ったのは、創世記への挑戦だと言う・・・

 さて、この「アダムと肋骨」の章は、第8章で語られています。ここが玉にキズです。
 阿刀田は、歴史的な内容であるアブラハムから語り始めたかったらしいのですが。

 しかし、ソロモンまでたどってきたところで、最初の神話的内容に戻ってしまいます。
 その後のヨナやユディットやヨブの話の前に、大きな障壁を作ってしまった感じです。

 私は、今まで順調に流れていたリズムが、一旦ここで滞ったように思いました。
 そして、心なしかその後に続く物語は、雑然としているように感じてしまいました。

 ところで、若いころこの本を読んだときは、その軽快な語り口が良いと思いました。
 ところが、今回久々に読み直してみたところ、その語り口に違和感を覚えたのです。

 特に終盤は、「無駄口体」とでも言いたくなるような文体でした。
 たとえば、「ダニエル書」のスザンナのエピソードは、こんな感じで始まります。

 「スザンナという名の美しい人妻がいた。
  ーー待ってましたーー
  やっぱり物語には美しいヒロインが必要だ。できれば色恋の気配が加わったほうが
 楽しい。
  さよう、話はお望み通りの方向へ進んで行く。
  こともあろうに、町の長老たちにして裁判官をも務めている二人が、この美しい人
 妻に心を奪われてしまった。
  『ウヒヒヒ、いい女じゃのう』
  『あんたも、そう思うかね』
  『あのバストのあたり・・・』・・・・・」(P332)

 10行にわたって引用しましたが、本当に必要なのは、1行目と6~7行目だけです。
 わずか3行で済むところを、7行水増しして10行にしています。これぞ、無駄口体!

 書くことが無くなったのか、書き続けることがしんどくなったのか・・・
 無駄口を挿入することで、文章を冗長にしてしまいました。

 とはいえ、入門者にはとてもとっつきやすい本で、おススメです。
 私は姉妹本の「新約聖書を知っていますか」も、再読する予定です。

 さいごに。(娘と学校見学に行きたい)

 娘が中学3年生なので、高校の学校見学会に保護者同伴で申し込みました。
 妻の方に、急に仕事が入ってしまったので、私が行くことになりそうです。

 ちょっと楽しみです。近くに有名などら焼き屋があるので。
 ただし、娘はあまり興味が無いようです。仕方ない、ひとりで食べるか・・・

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ポポル・ヴフ [古代文学]

 「マヤ神話 ポポル・ヴフ」 レシーノス著 林家永吉訳 (中公文庫)


 グアテマラのキチェ族に伝わっていたマヤの神話が、16世紀に記録されたものです。
 中公文庫版には、所々に美しい挿絵が入っています。新版はカラーの口絵入りです。


マヤ神話 ポポル・ヴフ (中公文庫)

マヤ神話 ポポル・ヴフ (中公文庫)

  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2016/04/21
  • メディア: 文庫



 フン・フンアフブーとその弟に、地下の世界のシバルバーから、使者が来ました。
 二人はシバルバーで殺され、フン・フンアフブーの首は一本の木につるされました。

 すると一度も実らなかったその木に実が成りました。フンの首が実となったのです。
 そしてその実は、それを見に来たイシュキックという少女に、語りかけました。

 「この木にいっぱいなっている丸いものは、みなしゃれこうべなのだよ。」
 少女が差し出した左手に、しゃれこうべが唾を吐くと、少女は身ごもって・・・

 こうして生まれたのが、双子の英雄、フンアフブーとイシュバランケーです。
 二人がシバルバーで、父の仇を殺す場面は、ちょっと喜劇的で面白いです。

 この二人が、死んだり生き返ったりしている場面に、マヤ特有の死生観があります。
 次のような残酷な風習も、マヤ特有の死生観から生まれるものかもしれません。

 「トヒールは、彼の眼の前で、あらゆる部族の者たちの胸と腋の下を切り開き、心
 臓をひっぱり出して、供犠(いけにえ)にせよと言っていたのであった。」(P225)

 「捕まえてきた者は、トヒールとアヴォリシュの前ですぐ供犠にされた。
 そして彼らは、その血を道に撒き流し、首をひとつずつ道に並べた。」(P244)

 長い間口承されてきたマヤ神話「ポポル・ヴフ」は、1550年頃に文字化されました。
 スペインの宣教師からローマ字を学んだ誰かが、キチェ語で書き留めたようです。

 150年後にそれを発見した神父が、スペイン語訳したものの、埋もれてしまいました。
 紆余曲折があり、レシーノスがそれを再発見したのは、さらに250年後のことでした。

 現在「ポポル・ヴフ」を読めるのは、しかも文庫本で読めるのは、まさに奇跡です。
 原住民の神話の多くは、宗教に悪影響を及ぼすものとされ、焼き捨てられたからです。

 文庫本ではないけど、マヤとアステカに関するイラスト入りの興味深い本があります。
 芝崎みゆきの「古代マヤ・アステカ不可思議大全」「遺跡へっぴり紀行」の二冊です。 


古代マヤ・アステカ不可思議大全

古代マヤ・アステカ不可思議大全

  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2010/05/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



マヤ・アステカ遺跡へっぴり紀行 ――メキシコ・グアテマラ・ホンジュラス・ベリーズの旅

マヤ・アステカ遺跡へっぴり紀行 ――メキシコ・グアテマラ・ホンジュラス・ベリーズの旅

  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2010/05/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



 さいごに。(シャインマスカット)

 今人気のシャインマスカットを食べました。
 娘が、誕生日にはケーキよりもシャインマスカットを食べたいと言ったので。

 たしかにおいしかったです。それ以上に、粒が宝石のようにきれいでした。
 でも、値段は高すぎですよ。私はケーキのほうがよかったなあ。

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世界の神話 [古代文学]

 「世界の神話」 沖田瑞穂 (岩波ジュニア新書)


 世界を10の地域に分けて、それぞれの代表的神話を、分かりやすく紹介しています。
 2019年8月に出たばかりの、とても読みやすい本です。文庫本ではなく、新書です。


世界の神話 (岩波ジュニア新書)

世界の神話 (岩波ジュニア新書)

  • 作者: 瑞穂, 沖田
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2019/08/23
  • メディア: 新書



 10の地域とは、インド、メソポタミア、エジプトとアフリカ、ギリシア、ケルト、
 北欧、インドネシア、中国、オセアニア、中南米と北米。付録として「古事記」。

 ひとりの著者によって書かれているため、内容が有機的につながっていて面白い。
 (「世界神話事典」は執筆者が多い分、バラバラで無機的な印象がありました。)

 その反面、著者の好みでチョイスしているためか、どうしても偏りがありました。
 たとえば著者の専門のインド神話だけ、他の地域より大幅にページ数が多いです。

 満遍なく世界に目を配ることよりも、自分の伝えたいことを優先しているようです。
 その方針が、この本を魅力的なものにしています。

 「中国人は、古来現実世界に興味を持っていたから、歴史書を多く残した。
 インド人は、神々の世界に興味を持っていたから、神話や哲学書を多く残した。」

 「インド・ヨーロッパ語族は、もともと一つの社会を営み、同じ神話を持っていた。
 オリエントから、インド、ギリシアの洪水神話は、すべて起源が同じである。」

 「蛇は、神話では原初の混沌を表す。英雄が蛇を退治して、秩序を作り上げる。
 蛇はもともと女神だった。旧石器以来、蛇は女神と一体だった。」

 「世界の始まりのとき、新しい秩序を作るために、秩序を超えた力が必要となる。
 その力を生み出すのが、秩序を超えた結婚、すなわち近親相姦であると解釈する。」

 「中国人の世界観では、世界は整然と方眼状に区画されていて碁盤に喩えられる。
  碁石の黒と白は陰と陽を表し、碁を打つことは天体の運行と人間の営みを表す。」

 「アポリジニにとって、神は世界そのものであるから、自然を傷つけられない。
 一神教の人々にとって、世界は神から与えられたものだから、存分に利用できる。」

 「アステカの神話では、世界は神々の犠牲で創られ、やがて滅亡する定めである。
 万物の死滅を少しでも遅らせるために、自分たちも犠牲を捧げるべきだと考えた。」

 さて、中でもとびっきり印象に残っている神話が、「フィアナ神話」です。(P116)
 常若の国からオシーンが帰ってみると、故郷はまったく変わっていて・・・

 なお、ここで紹介される神話は、「世界神話事典」からの引用が多かったです。
 改めて「世界神話事典」が、基本的資料として大事にされていると感じました。

 「世界神話事典 世界の神々の誕生」
 → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-08-01

 さいごに。(コロナ拡大)

 7月31日に、新規感染者は、全国で1580人に達しました。東京は463人でした。
 「Go To トラベル」も始まって、わざとコロナを広めているようにも思えます。

 先日カフェのカウンターで、隣に座った人から、興味深い話を聴かされました。
 「コロナが拡大することのメリットに国は気づいた」と言うのです。まさかね。

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世界神話事典 世界の神々の誕生 [古代文学]

 「世界神話事典 世界の神々の誕生」 大林太良ほか編 (角川文庫)


 世界を19の地域に分けて、各地域の神話の専門家が分かりやすく解説した事典です。
 2005年に刊行された「世界神話事典」の中の、「地域別にみる神話」の文庫化です。


世界神話事典 世界の神々の誕生 (角川ソフィア文庫)

世界神話事典 世界の神々の誕生 (角川ソフィア文庫)

  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2012/03/24
  • メディア: 文庫



 19の地域とは、日本、中国、朝鮮、東南アジア、インド、イラン、メソポタミア、
 エジプト、ギリシア・ローマ、ケルト、ゲルマン、スラヴ、シベリア、内陸アジア、
 オセアニア、北アメリカ、メソアメリカ、南アメリカ、アフリカです。

 それぞれの地域の神話の概要が、わずか10ページほどで書かれています。
 興味を持った地域の神話を、さくっと理解したいのなら、もってこいの事典です。

 読んだことのない神話を、ゼロから知ることができます。たとえば、オセアニア。
 通過儀礼、人間の起源、脱皮型死、兄弟争い・・・「夢の時代」の記述は傑作です。

 「オーストラリア原住民は、原初の夢の時代に神話的な存在が広く移動したと伝えて
 いる。これは決して生活から遊離した空想でもなければ、死んだ過去の物語なのでも
 なく、生きていて、現実生活の指針を与えてくれるものなのである。(中略)彼らは精
 霊の形で生存し続けている。」(P167)

 スラヴの神話では、「吸血鬼と人狼」が目を引きました。
 ネウロイ人はみな年に一度だけ数日にわたって狼に変身し、それから元の姿に・・・

 「自分の意志でなる場合は、好きなときに人間に戻れるが、意図せず人狼にされた場
 合には、七年間あるいは五十年間、人を襲ってその肉を食べる。」(P143)

 アフリカの神話も興味深かったです。
 いろいろある中でも、亀がもたらした「死の起源」が面白かったです。

 「子供が欲しい」と言う亀に、神は言います。「子供を産むと死ななければならない」
 「子供が持てるなら死んでもいい」 子供を得た結果、出産と死がもたらされ・・・

 さて、ここまでの話と矛盾するようですが、この本はもの足りなかったです。
 それもそのはず。わずか10ページずつですからね。世界全体でも200ページほど。

 つまり、ここに紹介された神話は、全体のほんの一握りにすぎないのです。
 ほとんどの部族の神話が、取りこぼされているのです。

 どうやら姉妹版の「世界神話事典 創世神話と英雄伝説」が、事典の本編のようです。
 そして、今回読んだ「世界の神々の誕生」の方は、付録のような位置でしょうか。

 「創世神話と英雄伝説」の方は、項目別になっています。ぜひ読みたいです。
 「世界の起源」「人間の起源」「洪水神話」「死の起源」「火の起源」・・・

 さいごに。(夏休みは23日間)

 子供たちの夏休みの短縮が話題となっています。
 うちの娘の中学校は8月1日から23日までです。週休日等を入れて23日間です。

 8月の終わりの残暑厳しい時期に、授業が始まります。しかもクーラー無しです。
 ちょっとかわいそうな気がしますが、それ以上に先生方もたいへんでしょう。

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エジプトの神話 [古代文学]

 「エジプトの神話」 矢島文夫 (ちくま文庫)


 パピルスに書かれたエジプト神話のうち、重要なものを分かりやすく紹介した本です。
 1983年に「世界神話」シリーズとして出ました。その後、ちくま文庫入りしました。


エジプトの神話―兄弟神のあらそい (ちくま文庫―世界の神話)

エジプトの神話―兄弟神のあらそい (ちくま文庫―世界の神話)

  • 作者: 矢島 文夫
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2020/05/22
  • メディア: 文庫



 全4章に、さまざまな神話や伝承が紹介されています。
 また、冒頭の「はじめに」では、おおまかな解説があって、参考になりました。

 私的に最も印象に残ったのは、第Ⅲ章の「サトニ・ハームスの怪奇な物語」です。
 ゴーチェやルゴーネスが書きそうな怪奇幻想小説です。現代でも通じる作品です。

 ある日サトニが、魔力のある書物の話をしていると、ある老人が来て言いました。
 「おまえさまを、トト神自身が書かれた書物のあるところにつれてつれていこう。」

 サトニは老人に連れられて、ネフェルカブタハ王子のお墓に入っていきました。
 すると、その妃のミイラが突然立ち上がって、「おまえはだれだ。」と・・・

 しかし、本書の中心は第Ⅱ章のようです。副題が、「兄弟神のあらそい」なので。
 第Ⅲ章には「ホルスとセトのあらそい」「アヌブとバタの物語」などがあります。

 しかし上記の二つは、講談社学術文庫の「古代エジプト」にも入っていました。
 「古代エジプト」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2016-01-24

 むしろ本書で特徴的なのは、第Ⅳ章の「三つの神話パピルス」だと思います。
 第Ⅳ章の三つの物語は、アモン神殿の神官を主人公にした「死者の書」です。

 いずれも、死者が西方の楽園に行くまでを描くことで、それを祈願しています。
 本書では、図版で示しながら説明しているので、とても分かりやすかったです。

 白い帽子のオシリス神に死者が捧げ物をする → 太陽の舟で死者の国へ向かう →
 金狼の頭のアヌビス神が死者の心臓を測る → つり合いが取れて死者は喜ぶ・・・

 中でも、私にとってもっとも興味深かったのは、腕を持つ巨大な空飛ぶ目です。
 「ホルスの目」と言うようです。死者の書の随所に登場しますが、謎が多い。

 いろいろと知りたくて、岩波新書の「古代エジプト人の世界」を読みました。
 オールカラーなので、「死者の書」の絵はとてもよく分かりました。

 また、壁画もヒエログリフも、神々に見られることを目的としていて、書かれた
 ことは本当になると考えられていた、などという指摘は実に興味深かったです。


カラー版 古代エジプト人の世界―壁画とヒエログリフを読む (岩波新書)

カラー版 古代エジプト人の世界―壁画とヒエログリフを読む (岩波新書)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2004/11/19
  • メディア: 新書



 「死者の書」については、つぎのような興味深い(ムー民的な)本もあります。
 「世界最古の原点 エジプト死者の書」ウオリス・バッジ(たまの新書)。

 死んだ書記官のアニが、霊界の様子を詳しく報告してくれます。
 内容はまゆつばモノですが、著者は、大英博物館のエジプト学部長だそうです。


世界最古の原典エジプト死者の書 (たまの新書)

世界最古の原典エジプト死者の書 (たまの新書)

  • 出版社/メーカー: たま出版
  • 発売日: 1994/05/01
  • メディア: 新書



 さいごに。(忠誠心?)

 「アベノマスク」を付けるのは、首相への忠誠心を示すためなのだそうですね。
 私は、うちのママさんへの忠誠心を示すために、「ママのマスク」を付けています。

 布のマスクなので、暑くなってくると、とてもたいへんです。
 しかし、ほかのマスクに変えるのも・・・

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メソポタミアの神話 [古代文学]

 「メソポタミアの神話」 矢島文夫 (ちくま学芸文庫)


 メソポタミアの神話の中で、特に重要なものを、分かりやすく紹介した入門書です。
 1982年に「世界神話」シリーズの一冊として出た本が、2020年に文庫化されました。


メソポタミアの神話 (ちくま学芸文庫)

メソポタミアの神話 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 矢島 文夫
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2020/04/10
  • メディア: 文庫



 メソポタミアの神話の中で、まっ先に思い浮かべるのは「ギルガメシュ」でしょう。
 全Ⅳ章中、第Ⅲ章が「ギルガメシュ神話」に充てられ、本書の中心となっています。

 森の怪物フンババの征討に向かうとき、親友であるエンキドゥはそれを止めました。
 そのときギルガメシュはエンキドゥに対して、まるで悟ったようなことを言います。

 「太陽のもとで永遠に生きるものは神々だけであって、人間が生きる日数というもの
 は限られているのだ。」と。

 しかしエンキドゥが死んだとき、ギルガメシュは初めて死の恐ろしさを感じました。
 不死を探して旅に出て、その途上、酒屋の女将から、こんなふうに教えられました。

 「神々が人間を創られたとき、生命は自分たちの手のうちにとどめておき、人間には
 死を割りふられたのです。」と。

 ギルガメシュは、不死の人ウトナビシュティムから、どのような話を聴いたのか?
 ギルガメシュは、不死の秘密を手に入れることができたのか?・・・

 「ギルガメシュ叙事詩」は、「不死の探求」をテーマにした神話です。
 いや、聖典と言ってもいいかもしれません。内容は実に深遠です。

 これまで、さまざまな「ギルガメシュ叙事詩」を読んできました。
 本書「メソポタミアの神話」で、「ようやく決定版に出会った」という感じです。

 同じ矢島文夫の「ギルガメシュ叙事詩」は、原文に非常に忠実に訳してあります。
 しかし、忠実すぎてよく分かりません。粘土板の欠損部分も多くて話が飛びます。
 「ギルガメシュ叙事詩」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2010-08-27

 「シュメール神話集成」も、原文に非常に忠実で、分かりにくくなっています。
 「シュメール神話集成」も「ギルガメシュ叙事詩」も、学術面を重視しています。
 「シュメール神話集成」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2016-01-21

 逆に、ガスターの「世界最古の物語」は、意訳のしすぎという感じがします。
 「ほとんど別の作品ともいえるほどにリライトされて」いるそうです。(P195)

 その点、本書「メソポタミアの神話」は、ほどよくまとまっていると言えます。
 部分的に補筆したそうですが、とても分かりやすくて、ストレスなく読めました。

 さて、この本にはほかにも、興味深い物語がいくつか収められています。
 たとえば、マルドゥーク神話や、イナンナ(イシュタル)の冥界下り・・・

 ちなみに、「イナンナの冥界下り」では、「肛門をかきむしって」という部分が、
 見当たりませんでした。(「肛門を」については「シュメール神話集成」を参照)
 → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2016-01-21

 しかし、私的にもっとも印象に残ったのは、「怪鳥ズー」です。
 エンリル神の神殿を守る怪鳥ズーは、エンリル神に対する反逆を企みました。

 エンリル神が水浴しているとき、神宝の「天命の書板」を奪って飛び去り・・・
 「天命の書板」を持つ者こそが、神々と万物を支配すると言われていて・・・

 「天命の書板」が気になります。何かのゲームか、ファンタジーに出てきました。
 ここで言う書板とは、粘土板のことか。神による命令が記されるのでしょうか。

 ちくま文庫には、ほかにも「エジプトの神話」や「ケルトの神話」もあります。
 ちくま学芸文庫には「インド神話」や「北欧の神話」もあります。読んでおきたい。


エジプトの神話―兄弟神のあらそい (ちくま文庫―世界の神話)

エジプトの神話―兄弟神のあらそい (ちくま文庫―世界の神話)

  • 作者: 矢島 文夫
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2020/05/17
  • メディア: 文庫



ケルトの神話―女神と英雄と妖精と (ちくま文庫)

ケルトの神話―女神と英雄と妖精と (ちくま文庫)

  • 作者: 君江, 井村
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1990/03/27
  • メディア: 文庫



インド神話―マハーバーラタの神々 (ちくま学芸文庫)

インド神話―マハーバーラタの神々 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 上村 勝彦
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2003/01/01
  • メディア: 文庫



北欧の神話 (ちくま学芸文庫)

北欧の神話 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 静, 山室
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2017/03/08
  • メディア: 文庫



 さいごに。(コロナ後の過労)

 今、コロナの休業分を取り戻そう(?)と、様々な仕事が重層的に進んでいます。
 毎日3~4時間、そして土日にも、(手当のつかない)仕事が入ります。

 私を含めて多くの仲間が、6月1週目の残業時間は、20時間を余裕で超えました。
 今は「コロナよりも過労が心配」という状況。(平日の読書量は0ページだし。)

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マヤ・インカ神話伝説集 [古代文学]

 「マヤ・インカ神話伝説集」松村武雄・大貫良夫・小池佑二編訳(現代教養文庫)


 スペインによる征服の後消滅した、ナワ、マヤ、インカの神話伝説を集めたものです。
 昭和3年(!)の「神話伝説体系」の一部の文庫版です。今はなき現代教養文庫です。


マヤ・インカ神話伝説集 (現代教養文庫)

マヤ・インカ神話伝説集 (現代教養文庫)

  • 作者: 松村武雄
  • 出版社/メーカー: 社会思想社
  • 発売日: 1984/03
  • メディア: 文庫



 この本は、ナワ族、マヤ族、インカ族の神話と伝説を収録しています。
 ナワ族はアステカ帝国、マヤ族は古代マヤ文明、インカ族はインカ帝国で有名です。

 それぞれの神話に共通することは、洪水伝説が含まれているということです。
 古代に世界規模の洪水があり、人類はその記憶を神話として残したのでしょうか。

 ナワ族の洪水伝説では、2人の男女が神の助言によって、大きな船を作ります。
 やがて洪水がおさまったのち、この2人ナタとネナは、人類の始祖となります。

 マヤ族の洪水伝説では、神々が傲慢な人類を滅ぼすために、大雨を降らせます。
 洪水と獣たちの逆襲によって人類はすべて滅び、新しい人間が神に作られます。

 インカ族の神話では、トパナ神がヤムキスパの人々に怒り、大水を起こします。
 その村は湖の底に沈んでしまいます。また、似たような話がほかにもありました。

 このように、洪水伝説が世界的に伝わっていることは、実に不思議な気がします。
 ところが、これらはすでに西洋人によって変容されている、という考えもあります。

 これらの神話は、ナワ族・マヤ族・インカ族が、文字で残したものではありません。
 あとから入って来た西洋人によって収集され、採録されたのです。

 だから、そのときすでに彼らの神話は、キリスト教の影響を受けていたと言います。
 マヤの神話には、言葉の混乱(バベル)や海が割れる話(モーセ)まであるので。

 さて、この本はサクッと読めますが、じっくり味わおうとするともの足りないです。
 もとが戦前の本なので仕方がないかもしれませんが、情報量が全然足りないです。

 たとえば、インカ族は白人を神と考えたため、あっさり征服されたことは有名です。
 そういう神話が入っているものと期待していましたが、ありませんでした。

 また、マヤ族ではマヤの暦の終末論、特に2012年の人類滅亡説は話題になりました。
 そういう神話を探してみましたが、この本の中には見当たりませんでした。

 というわけで、この本で分かるのは、ラテン・アメリカ神話の雰囲気だけです。
 私はもう少し詳しく、たとえばマヤの有名な「ポポル・ヴフ」なども読みたいです。 

 中公文庫の「マヤ神話 ポポル・ヴフ」は、「ポポル・ヴフ」の現代語訳です。
 ただし、スペイン語訳されたのが1947年なので、この本も内容が古そうですが。


マヤ神話 ポポル・ヴフ (中公文庫)

マヤ神話 ポポル・ヴフ (中公文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2016/04/21
  • メディア: 文庫



 さいごに。(夜起きていられない)

 最近は、夜すぐに眠くなって起きていられません。読書中にうとうとしてしまう。
 娘も同じで、宿題をやりながら居眠りしています。勉強がなかなかはかどりません。

 そういえば娘が赤ん坊の時、私はよく添い寝しながら一緒に寝てしまっていました。
 だからでしょうか、娘が居眠りを始めると、私も自然と居眠りをしてしまうのです。

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生の短さについて [古代文学]

 「生の短さについて」 セネカ作 大西英文訳 (岩波文庫)


 人生を有意義に過ごすことを説いたタイトル作など、代表作3編を収録しています。
 セネカはストア学者として有名で、「ネロの5年」と言われる善政の立役者でした。

 2010年に岩波文庫から出た大西訳で読みました。感動するぐらい分かりやすいです。
 2017年に古典新訳文庫から出た中澤訳も読みやすいです。


生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)

生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)

  • 作者: セネカ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2010/03/17
  • メディア: 文庫



人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)

人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)

  • 作者: セネカ
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2017/03/09
  • メディア: 文庫



 多くの人々は、つまらぬことに関わって時間を浪費し、人生の短さを嘆いています。
 しかし、英知を求め、時間を有意義に使うことによって、人生は長くなるのです。

 「生は出発点となったその日から走り出し、そのまま駆け行く。(中略)君は何かに
 忙殺され、生は急ぎ足。やがてそのうち死が訪れ、否応なく、その死とともに君は(
 永久に)安らわねばならないのだ。」(P31)

 「現在という時は常に動きの中にあり、流れ去り、駆けさる。やってきた刹那に、す
 でに存在するのをやめている。現在という時に一刻の遅滞もないのは、休止すること
 なく絶えず運行し、決して同じ位置にとどまることのない宇宙や星辰の動きと同様で
 ある。」(P36)

 人生はいかに早く過ぎ去るか。時間はいかに大切か。
 セネカは人生を有意義に過ごすよう、警句を交えて何度も繰り返し説いています。

 では我々は、具体的にどのように過ごしたらよいか。
 セネカは最後に、次のような、ストア学者らしいアドバイスをしています。

 「神聖にして崇高なものに携わり、神の質量は何か、神の快楽は何か、神の属性は
 何か、神の形態は何か、あるいはまた、どのような事が(死後の)精神を待ち受け
 ているのか」等々の問題にまなざしを向けるべきだ、と。

 なるほど。この考え方は、隠者に通じます。兼好法師に通じるものがあります。
 我々も、生活のための労働から解放されたら、死について深く考えたいものです。

 この本には、「心の平静について」も収録されています。
 ところが、こちらは「生の短さについて」と違って、非常に分かりにくいです。

 いろんなことがごちゃごちゃと書かれていて、まとまりがないように感じました。
 結局私は、最後まで読み通すことができませんでした。

 もうひとつ、「幸福な生について」は、徳の大切さを伝えた著作です。
 興味深い内容ですが、「心の平静について」で挫折していたので、見送りました。

 セネカには、同じ岩波文庫に「怒りについて 他二編」があります。
 こちらも名著で、訳も分かりやすいと言われています。

 さいごに。(リモコンじゃないって)

 先日、職場の机に infobar vx を出しておいたら、女性職員にこう言われました。
 「それは何のリモコンですか?」・・・リモコンじゃないし。ケータイだし。

infobarxv_color_02.jpg


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史記・世家 [古代文学]

 「史記・世家」 司馬遷著 小竹文夫・小竹武夫訳 (ちくま学芸文庫)


 世家は、一定の勢力を世襲して、中国史に影響を与えた諸侯の年代記です。
 世家30巻は、ちくま学芸文庫から二分冊で出ています。1971年の訳です。


史記〈3〉―世家〈上〉 (ちくま学芸文庫)

史記〈3〉―世家〈上〉 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 司馬 遷
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1995/09
  • メディア: 文庫



史記〈4〉―世家〈下〉 (ちくま学芸文庫)

史記〈4〉―世家〈下〉 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 司馬 遷
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1995/10
  • メディア: 文庫



 「世家(上)」には、主に秦による統一以前の諸侯が取り上げられています。
 呉、斉、魯、燕、蔡と曹、陳と杞、衛、宋、晋、楚、越・・・と続きます。

 その中でも、たびたび登場して強い印象を残す人物が2人ありました。
 伍子胥(ごししょ)と重耳(ちょうじ)です。共通点は国を追われたこと。

 伍子胥はこれまで度々登場してきましたが、実に賢明で興味深い人物です。
 彼は、越王勾践(こうせん)のもとで礼遇され、大きな存在感を示しました。

 越王勾践は呉王夫差と戦い、臥薪嘗胆の逸話で有名です。
 しかしその戦いの陰の主役は、いや真の主役は伍子胥だったのではないか?

 また、晋の重耳の物語はドラマチックで、読んでいてワクワクしました。
 これは典型的な貴種流離譚です。当時の人々にも好まれそうな伝説です。

 重耳の物語には、様々な逸話が付随していて、それがどれも面白いです。
 晋の恵公と家臣の里克の話、恵公と秦の繆公の話なども印象的に残りました。

 世家には、そのほか多くの強烈な人物が登場します。斉の崔杼(さいちょ)、
 斉の陳軫(ちんしん)、越の范蠡(はんれい)と種(しょう)・・・

 忘れていけないのは、趙の程嬰と杵臼(しきゅう)、衛の子路など。
 命を賭けて国を守ろうとする忠臣の姿に、とてもしびれました。

 「世家(下)」では、項羽と劉邦でおなじみの人物たちが登場します。
 陳勝と呉広、蕭何(しょうか)、曹参、張良、陳平、周勃・・・

 最も印象的なのは、なんといっても張良。その人生は伝説に彩られています。
 人並み優れた彼の智謀は、ある老父から太公望の兵書を授かったからでした。

 鴻門之会で沛公を救い、不利だった形勢を逆転させ、項王を追い込み・・・
 「はかりごとを帷幄の中にめぐらし、勝利を千里の外で決した」とのこと。

 最も興味深かったのは、陳平です。奇計で天下を動かした「奇謀の士」です。
 鴻門之会で項王方だった陳平が、沛公に寝返った後、これほど活躍したとは!

 反間の計で項王と亜父を離間させて・・・不意を突いて韓信を捕らえて・・・
 そして、呂后に取り入ると見せかけ、その死後、呂氏一族を殲滅し・・・

 卑賎から身を起こし、激動の末、丞相に昇りつめた人生は、男のロマンです。
 生涯秘密にしたと伝えられる数々の奇計は、どんなものだったのでしょうか?

 ところで、「史記」の本紀と列伝については2016年に紹介しています。
 「本紀」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2016-11-18
 「列伝1」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2016-11-27
 「列伝2」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09

 さいごに。(ポルテ)

 車を替えました。これまで軽自動車2台でしたが、なにかと不便だったので。
 私のミラジーノを、トヨタのポルテにしました。もちろん、中古車です。

 久しぶりに普通車に乗って、こんなにデカかったっけ、と思いました。
 車幅に慣れないので、ゆっくり通勤しています。車庫入れも難しくて・・・

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