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オススメできないと思った3冊の本 [その他・雑感]

 このブログでは基本的に、私のオススメの本ばかりを紹介しています。
 しかし中には、あまりオススメできないけど、紹介したい本がいくつかあります。

 その1 「ルビンの壺が割れた」 宿野かほる (新潮文庫)

 30年前に結婚式をドタキャンされた男と、もと婚約者の女のメールのやり取りです。
 2017年に刊行され、「何とも分類しようのない小説」として話題となりました。
 

ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

  • 作者: 宿野かほる
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/06/05
  • メディア: Kindle版



 一馬はフェイスブックで、かつての婚約者未帆子のアカウントを見つけました。
 別れてから30年近くたっていましたが、思い切ってメッセージを送ってみました。

 結婚式当日、あなたが現れなかったのは、いったいどうしてか?
 未帆子とメールでやり取りする中で、ことのいきさつがしだいに明かされるが・・・

 「衝撃の問題作」として売り出されたので、本屋で目について買ってしまいました。
 式当日の花嫁の失踪には、何かロマンチックな理由があるのでは、と思いきや・・・

 登場人物が抱えるおぞましい部分が、次から次に白日のもとにさらされていきます。
 叔父、いいなずけ、未帆子、そしてなんと自分自身。実に後味の悪い作品でした。

 結末は想定外。あっと驚く仕掛けがあります。しかし、コレ読んですっきりするか?
 ただただびっくりしたいだけの人には、面白いかもしれませんが。

 一般的にあまりオススメできません。というのも、私は吐きそうになったので。
 娘がこの本に興味を持ちましたが、「読まない方がよい」とはっきり伝えました。


 その2 「誰にもわかるハイデガー」 筒井康隆 (河出文庫)

 ハイデガーの「存在と時間」を、分かりやすく解き明かした入門書です。2018年刊。
 「文学部唯野教授・最終講義」とありますが、唯野教授の続編ではありません。


誰にもわかるハイデガー : 文学部唯野教授・最終講義 (河出文庫 つ 1-6)

誰にもわかるハイデガー : 文学部唯野教授・最終講義 (河出文庫 つ 1-6)

  • 作者: 筒井康隆
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2022/03/05
  • メディア: 文庫



 現存在、平均的日常、道具的存在者、事物的存在者、配慮的気遣い、実存、本来性、
 共存在、世人、語り、頽落、未了、先駆、不安、世界内存在、時間内存在・・・

 たとえば「現存在」を、「人間のこと」で「死ぬ存在」だと、簡潔に言い切ります。
 「平均的日常」については、「人間がさしあたって生きている生き方」と言います。

 このように、「存在と時間」の重要語句を分かりやすく定義しているところが良い。
 ただし、筒井自身が述べているように、これで分かったつもりになってはいけない。

 確かに本書は、「誰にもわかるハイデガー」です。
 しかしそれは、誰にでもわかる部分しか説明していないからこそ成り立っています。

 そういう意味で、少し中途半端な著書になってしまったように思いました。
 私はむしろ、木田元の「ハイデガーの思想」(岩波新書)をオススメします。


ハイデガーの思想 (岩波新書 新赤版 268)

ハイデガーの思想 (岩波新書 新赤版 268)

  • 作者: 木田 元
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1993/02/22
  • メディア: 新書




 その3 「忘れられた巨人」カズオ・イシグロ作 土屋政雄訳(ハヤカワepi文庫) 

 中世のブリテン島を舞台に、老夫婦が遠くにいる息子に会うため旅をする物語です。
 2015年刊行。さまざまな寓意を持ち、賛否両論を巻き起こしたファンタジーです。


忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)

忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/10/14
  • メディア: 文庫



 舞台はアーサー王が亡くなった直後のブリテン島です。ある村に老夫婦がいました。
 その村では過去を語ることがありません。というより、村人の記憶が曖昧なのです。

 「村人にとって、過去とはしだいに薄れていき、沼地を覆う濃い霧のようになってい
 くもの。たとえ最近のことであっても、過去についてあれこれ考えるなど思いもよら
 ないことだった。」(P17)

 アクセルとベアトリスの老夫婦は、なぜ息子が一緒にいないかが思い出せません。
 どこにいるのかさえ分からない息子を探して、あてのない旅に出かけますが・・・

 面白そうな物語に思えるかもしれませんが、これほど眠くなる小説はありません。
 話がぼんやりしていて分かりづらく、手ごたえが無いので実に頼りなく感じました。

 もちろん、作者カズオ・イシグロは、それを狙ってやっているのだと思います。
 だから最後まで読めば、納得できるのかもしれませんが、私は途中で挫折しました。

 上記二冊は、読み終えた上でオススメできないと思ったので、すでに処分しました。
 「忘れられた巨人」は3分の1も読んでいないので、しばらくはとっておきます。

 以上の三冊は、私にその本の良さが分からないだけ、という可能性の方が高いです。
 あくまで勝手な感想ですので、矛盾するようですが、ぜひ本を手に取ってください。

 さいごに。(さいごの桜)

 今年もさいごの桜が散りました。
 昔は何も感じませんでしたが、年を取ったせいかしみじみ感じるようになりました。

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私が読むのを途中でやめた本たち [その他・雑感]

 私が読むのを途中でやめた本たち

 私は毎月10冊ほどの本を買い、読み終わったものをこのブログで紹介しています。
 一方で、最後まで読まない本もあります。今月は、特にそういう本が多かったです。

 もちろん私は本を買う時、じっくり下調べをします。ミスマッチを無くしたいので。
 ほとんどの本は書店に足を運んで、目次やまえがきを読んでから購入しています。

 しかし、今月最後まで読まなかった本は、なんと6冊にのぼりました。
 普段はそういう本について記事にしませんが、今回は反省も込めて書いてみます。

 *これらの本は、あくまでも、たまたま私には合わなかった本たちです。
  いずれもすばらしい本たちであって、読む価値はあると考えています。

 その1「探偵ガリレオ」東野圭吾(文春文庫)
 説明のつかない怪事件を、物理学科助教授の湯川が解明する、連作短編集です。

探偵ガリレオ (文春文庫)

探偵ガリレオ (文春文庫)

  • 作者: 圭吾, 東野
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2002/02/10
  • メディア: 文庫


 「秘密」がとても良かったので、「東野圭吾の他の作品も」と思って読みました。
 アマゾンのレビューが多くて評価が高く、ドラマにもなっているので期待しました。

 ところが、第一章「燃える」が、私にとってはイマイチでした。
 大がかりな仕掛けを作ったわりに、動機があまりにも幼稚で情けない気がしました。

 短編だから仕方ないけど、あっさりしていて「秘密」で味わった感動がありません。
 第一章で見限ったのは早すぎるかもしれませんが、先を読む気がしなくなりました。

 東野圭吾には優れた作品が多いので、時間があるのなら他の作品を読みたいです。
 ちなみに、私の読書仲間は、「白夜行」「手紙」などの長編を勧めてくれました。

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

  • 作者: 東野圭吾
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2020/04/24
  • メディア: Kindle版



手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/10/06
  • メディア: 文庫



 その2「黒死館殺人事件」小栗虫太郎(河出文庫)
 降矢木家の黒死館でおこる連続殺人事件を、弁護士の法水が解明する探偵小説です。

黒死館殺人事件・完全犯罪 (角川文庫)

黒死館殺人事件・完全犯罪 (角川文庫)

  • 作者: 小栗 虫太郎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2023/01/24
  • メディア: 文庫


 三大奇書の一冊です。昨年「ドグラ=マグラ」を読んで興味を持ちました。
 とにかく探偵役を初めとして、登場人物がべちゃくちゃとしゃべりまくります。

 その話の内容がとてもマニアックで、確かに興味をそそられる部分もあります。
 しかし、私には少々難しすぎました。結局、第一章だけ読んで挫折しました。

 もちろん、そういう本であることは知っていて、気合を入れて読み始めたのです。
 ところが年のせいか、読むのに非常に疲れてしまい、読み進められなくなりました。

 その3「さしむかいラブソング」
 「さしむかいラブソング」など、乾いた文章で印象に残る作品を収録する短編集です。



 片岡義男の文庫本は、現在絶版のものが多くて、なかなか手に入りません。
 その中でこの本は、ハヤカワ文庫から出ていて、今でも読める貴重な短編集です。

 最初に「さしむかいラブソング」を読んだのが、いけなかったのかもしれません。
 いきなり、おなかいっぱいになってしまいました。

 冒頭は「スローなブギにしてくれ」とそっくりで、「またかよ」と思いました。
 そしてラストは・・・読みたくなかった! 主人公がゴロー同様カッコ悪すぎです。
 ゴロー → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2018-09-01

 ということで、ひとつだけ読んで、放り出してしまいました。
 同じハヤカワ文庫からは出ている、「ミス・リグビーの幸福」に期待しましょう。

 その4「読書はアウトプットが99%」藤井孝一(知的生きかた文庫)
 「読んだ本はアウトプットすべし」など、読書にとって大切なことを伝えています。 

読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)

読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)

  • 作者: 孝一, 藤井
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2013/12/24
  • メディア: 文庫


 内容は確かに面白いのですが、すべてどこかで誰かが言っていたような気がします。
 全体がエッセイ風で、「アウトプット」で一貫しているわけではありません。

 この手の本では、「アウトプット大全」(樺沢紫苑)に勝るものはないでしょう。
 ただし、なかなか文庫本になる気配がありません。文庫化したら即買いなのですが。

学びを結果に変えるアウトプット大全

学びを結果に変えるアウトプット大全

  • 作者: 樺沢紫苑
  • 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
  • 発売日: 2018/08/03
  • メディア: Kindle版



 その5「乱読のセレンディピティ」外山滋比古(扶桑社文庫)
 乱読によって思いがけない発見をするなど、外山流の読書論が書かれています。

乱読のセレンディピティ【文庫電子版】 (扶桑社BOOKS文庫)

乱読のセレンディピティ【文庫電子版】 (扶桑社BOOKS文庫)

  • 作者: 外山 滋比古
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2016/10/21
  • メディア: Kindle版


 「思考の整理学」読書版、と帯にあり、目次も面白そうだったので買いました。 
 しかし、三分の一ほど読んでも、あまり新しい発見がなかったので挫折しました。

 その6「眠れないほど面白い 空海の生涯」由良弥生(王様文庫)
 副題は「1200年前の日常が甦る!」です。空海の入門書としていいと思います。

眠れないほど面白い 空海の生涯: 1200年前の巨人の日常が甦る! (王様文庫)

眠れないほど面白い 空海の生涯: 1200年前の巨人の日常が甦る! (王様文庫)

  • 作者: 弥生, 由良
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2019/01/30
  • メディア: 文庫


 ただ空海の生涯を述べるだけではなく、当時の時代背景をこと細かに述べています。
 そのため、まさに「1200年前の日常」が、目の前に現れたような臨場感があります。

 しかし、当時の日常を再現しようと努めるあまり、想像が入り込んでしまいました。
 著者は、早良親王に子がいたと想定して、空海の人間関係を補っています。

 そうすることによって、確かに話は分かりやすくなり、イメージしやすくなりました。
 だが、私が知りたいのは、できる限り正確な空海の人生なのです。想像ではなくて。

 決してつまらない本ではないのですが、私は架空の話が混ざった時点で投げました。
 むしろ割り切って、小説として書いたのなら、もっと良かったと思います。

 おまけにもう一冊「勝手に仏像ランキング!」田中ひろみ(王様文庫)
 仏像好きの著者が、好きな仏像をランキング形式で紹介している本です。

勝手に「仏像」ランキング! (王様文庫)

勝手に「仏像」ランキング! (王様文庫)

  • 作者: 田中 ひろみ
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2020/09/30
  • メディア: 文庫


 この本はパラパラと興味のある所だけ読みました。それなりに面白かったです。
 が、内容が少し軽すぎるように思いました。本というより雑誌という感じでした。

 さて、基本的に最後まで読まなかった本は、どんどん処分します。場所が無いので。
 私は、本に線を引きながら読むので、ブックオフなどで売ることができません。

 さいごに。(採点してみた)

 先日またおひとりさまカラオケに行き、採点システムというのを初めて使いました。
 私の歌が、100点中何点なのか得点を知らせてくれ、アドバイスもくれます。

 ほとんどが70点前後でしたが、唯一「2億4千万の瞳」は83点で全国平均以上でした!
 これは、もっともよく歌う曲です。カラオケも、練習すれば上達するのですね。


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「現代の国語」「言語文化」(娘の教科書) [その他・雑感]

 「現代の国語」「言語文化」(大修館)


 さて、年度初めの冗談みたいな忙しさは、今週の木曜日までがピークでした。
 睡眠時間を4時間は取ろうと努力しましたが、水曜日は3時間しか取れませんでした。

 まったく本が読めなかったので、高校生になった娘の国語の教科書について書きます。
 娘の高校では、大修館の「現代の国語」と「言語文化」を使用しています。

 実は、国語がこのような二科目の編成になるのは、今年度の高校1年生からなのです。
 昨年までの高校生は「国語総合」という4単位(週4時間)の科目をやっていました。

 「国語総合」の中には、現代文と古文と漢文がありました。だから「総合」なのです。
 そして、現代文には、実用的な文章もあれば、文学的な文章もありました。

 ところが、今年から始まった二科目は、内容が実にアンバランスなのです。
 「現代の国語」で扱えるのは現代文だけで、しかも文学的な文章はダメだからです。

 実際に娘の「現代の国語」を見てみると、評論文や解説文や実用的な文章ばかりです。
 そして、所々に国語表現的取り組みが、ページ数稼ぎのように差し込まれていました。

 逆に、「言語文化」では、現代文も古文も漢文も扱うことになっています。
 さらに現代文では、小説などの文学的な文章のほか、評論文なども扱えるのです。

 実際に娘の「言語文化」を見てみると、以前の「国語総合」の凝縮版のようでした。
 現代文は、「羅生門」や「夢十夜」はもちろん、評論も詩も短歌も入っていました。

 古文は、今昔物語集、徒然草、枕草子、和歌、伊勢物語、平家物語、土佐日記・・・
 漢文は、論語、孟子、故事成語、十八史略、李白、杜甫、韓愈、「人面桃花」・・・

 つまり「言語文化」には、これまで日本人が大切にしてきた教養が詰まっています。
 日本人特有の情緒や伝統文化の理解は、「言語文化」を通して学ぶことができます。

 ということで、思い切って言いましょう。
 「現代の国語」は内容が薄い! 「言語文化」は内容が濃すぎ!

 これは、実際に教科書のページ数に、露骨に表われています。
 「現代の国語」は274ページ。「言語文化」は354ページ。差がありすぎですよ。

 しかし、これをどちらも2単位(週2時間)ずつ行うのです。先生は困るでしょう。
 きっと、「現代の国語」の時間は余って、「言語文化」の時間は足りなくなります。

 ここで思い出すのは、昨年話題になった、第一学習社の国語教科書検定問題です。
 第一学習社の「現代の国語」は、5編の文学作品を載せながら検定に合格しました。

 文学作品を除くはずの「現代の国語」に、「羅生門」も「夢十夜」も入っています。
 これによって第一学習社は教科書採用数でトップとなり、他社は怒っているのです。

 「話が違うだろう」と言って、批判は文部科学省と第一学習社に向けられました。
 「正直者がバカを見た」ということも言われました。しかし本当にそうでしょうか?

 私は、第一学習社は、現場の要望にしっかり応える仕事をしたと思っています。
 検定不合格のリスクをとっても、先生や生徒のために挑戦をしたのだと思います。

 その結果、多くの現場に受け入れられました。
 それは、第一学習社の企業努力の成果だと思います。

 そういう努力や挑戦をしなかった出版社が、つべこべ言うべきではありません。
 むしろ自分たちの怠慢(と言ったら言い過ぎでしょうか)を反省すべきでしょう。

 さて一方、この教科書を検定で合格させた文科省も、えらいと私は思っています。
 彼らは、今回の学習指導要領がろくでもない間違いだったと、素直に認めました。

 だからこそ罪滅ぼしに、少しでも現場の役に立つことをした、と私は見ています。
 つまり、自分たちの過ちにいちはやく向き合い、軌道修正しようとしたのです。

 いまだに「ゆとり教育はまちがっていない」と言っている、あの頑固な文科省が。
 おそらく、現在の文科省の方々は非常に器の大きな人たちだと、私は思います。

 チャレンジした第一学習社もあっぱれ。
 それを認めた文科省もあっぱれ。

 私もひとりの親として、第一学習社で学ばせたかったと、思ってしまいました。
 「現代の国語」で「羅生門」と「夢十夜」をやれば、「言語文化」に余裕が・・・

 我々文学愛好家は、「言語文化」の授業をたくさんやってほしいと願うからです。
 (やれやれ、つい熱くなってしまった。また寝るのが遅くなった・・・)

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進撃の巨人 [その他・雑感]

 「進撃の巨人」 諌山創(いさやまはじめ) (講談社コミックス)


 突如現れた巨人たちによって、滅亡寸前に追い込まれた人類の戦いの物語です。
 今年2014年に大ブレークしたコミックです。TV放映もされています。

 講談社コミックスから、現時点で15巻まで出ています。
 「別冊少年マガジン」で連載が始まったのは、2009年だそうです。


進撃の巨人(15) (講談社コミックス)

進撃の巨人(15) (講談社コミックス)

  • 作者: 諫山 創
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/12/09
  • メディア: コミック



進撃の巨人 コミック 1-14巻セット (講談社コミックス)

進撃の巨人 コミック 1-14巻セット (講談社コミックス)

  • 作者: 諫山 創
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/08/08
  • メディア: コミック



 突如出現した巨人たちに人類は捕食され、ほとんど死滅寸前の状態です。
 生き残ったわずかな人々は、巨大で堅牢な壁の内側で平和に過ごしていました。

 しかし100年後のある日、超大型巨人が現れ、壁の扉を壊してしまったのです。
 巨人たちが続々と侵入してきたきて、人類は奥へ奥へと撤退していきました。

 エレン・イェーガーが訓練兵を卒業する日、再び超大型巨人が現れました。
 エレンは、巨人たちに襲われて・・・

 面白い作品です。すごい世界観です。すっかりはまってしまいました。
 コミックなので買いません。ツタヤで14巻までレンタルして読みました。

 第1巻で、早々と主人公が巨人に食べられてしまったので、驚きました。
 が、その後の展開に、さらに驚きました。これはいったい、どういうことか。

 この作品の魅力は、様々な謎が、少しずつ解き明かされていくところです。
 といっても、核心的な部分は、まだいっこうに分かりません。

 巨人とは何なのか? どこから来たのか?
 壁とは何なのか?  誰が築いたのか?
 エレンは何者なのか? 父親が知っていた巨人の謎とは?

 第15巻が出ましたが、まだレンタルはできないようです。
 アニメ版が深夜に放映されているので、録画して娘と一緒に見ています。








 おまけ。(半ケツの巨人)

 風呂に入る時、パンツをたくし上げて半分ケツを出して、「半ケツの巨人」
 と言ったら、娘はとても喜んでくれて、さっそく私のまねをし始めました。

 二人で「半ケツの巨人」ごっこをしていたら、妻が二階から降りてきて・・・ 
 また叱られてしまった。娘をちょっと笑わせたかっただけなのだが。

 さいごに。(一日早いクリスマス)

 我が家では、昨日23日に、クリスマスパーティーをしました。
 夕食はチーズフォンデュ。妻と娘の二人でおつまみやケーキも作りました。

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本は10冊同時に読め! [その他・雑感]

 「本は10冊同時に読め!」 成毛眞 (知的生きかた文庫)


 ジャンルの違う本を同時平行的に読む、「超並列読書術」を勧めた本です。
 著者はかつて、マイクロソフト(株)社長を経験したことのある人物。

 2008年に、三笠文庫から、書き下ろしの形で出ました。
 その後、とても話題になり、ベストセラーになりました。





 副題は、「本を読まない人はサルである!」。
 本全体から、「本を読め」というメッセージが、機関銃のように降ってきます。

 中でも特に勧めているのが、「超並列読書術」です。
 様々なジャンルの本を、同時並行的に読むことで、脳を活性化される方法。

 その主張は良いと思います。しかし、語り口が…
 自信満々で、上から目線。独善的で、やや嫌味です。

 お前ら庶民のままでいいのか? 庶民から脱したいなら俺の言うことを聞け。
 そんなふうに言われているみたいです。

 そういうわけで、決して品のいい本ではありません。
 アマゾンでの評価がイマイチなのは、そういう理由が大きいのだと思います。

 私はというと、最初は「何言ってやがるコノ野郎!」と、思いながら読みました。
 しかし、いつのまにか「その通り!」と、共感してしまっていました。

 カッコイイ本棚を作れとか、本はカバーも大事であるとか、本は人生なのだとか、
 関係ないジャンルの本がアイディアを生むとか、テレビの時間を切り捨てろとか、
 1分話せば相手が分かるとか、地頭が大事とか、お金は大胆に使えとか…

 「深夜プラス1」も「星を継ぐもの」も「鷲は舞い降りた」も、この本で知りました。
 HP「松岡正剛の千夜千冊」も、この本で知りました。受けた影響は大きいです。

 ところで、「本を10冊同時に読む」方法は、成毛氏が言い出したわけではない。
 私は、かつて中村真一郎から教わりました。(岩波文庫別冊「読書のすすめ」)

 それは、毎週月曜日に、違ったジャンルの本10冊のリストを作り、読むというもの。
 毎日平行して10冊の本を読み、読み終わったら、月曜日に新しい本を加える。
 20代の頃、実際に試してみましたが、3日坊主でした。

 中村真一郎が披露したのは、まじめな勉強方としての、同時並行的読書です。
 それを、成功法として提唱した所に、成毛氏の独自性があります。


読書のすすめ (岩波文庫)

読書のすすめ (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1997/10/16
  • メディア: 文庫



 さいごに。(たまにお手伝いしたら) 

 私もたまには、妻のお手伝いをしようと思い、キッチンの水周りを掃除しました。
 ところが、野菜を洗うためのたわしで掃除したため、かえって不興を買いました。

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八重洲ブックセンター [その他・雑感]

 八重洲ブックセンター


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 日曜日に、妻と娘をディズニーランドに置いて、
 私だけ、八重洲ブックストアに行って来ました。
 (写真を撮ってしまうところが、田舎モンまる出し。)

 目的は5階の文庫本フロア。素晴らしい品揃えです。
 この空間にいるだけで、実に楽しい気分になります。
 ここは、私にとって聖地。パワースポットです。

 たとえば岩波文庫は、現在出ている本が全て、2冊ずつあります。
 誰かが1冊買っても、品切れになることがありません。

 「イリアス」も「オデュッセイア」も、上下巻2冊ずつ揃っています。
 書店員さんの、良心とプライドを感じます。

 うちの近所の書店では、「イリアス」なんて、置いていません。
 街中の大きな書店でも、上巻だけあって、下巻が無かったりします。

 八重洲ブックセンターでは、次から次に欲しい本が見つかって、困ります。
 カゴを持って、店内を回ったら、あっというまに、いっぱいになりそうです。
 だから、私はあえてカゴを持たず、手で持てるだけの本しか買いません。

 しかし一方で、「書店はいらない。ネットで充分。」と言う人もいます。
 それも、一理あります。ネットは品揃えが豊富で、購入も手軽です。

 しかし、私はできる限り、書店へ足を運びたいです。
 本を実際に手に取って、よく確かめてから、購入したいです。

 ネットで本を紹介している自分が言うのも、おかしいかもしれませんが、
 実物を見ないで購入した本には、時々がっかりするものがあるからです。

 たとえば、活字が小さくて読みにくかったり、ヘンな挿絵が入っていたり。
 訳が古くて分かりにくかったり、カバーの日焼けがひどかったり。

 私にとって、過去最大の失敗は、河出文庫の「世界風俗史」全3巻です。
 3巻まとめて、あるオンライン書店で注文したのですが…

 なんと、第1巻だけ新カバーで、第2巻と第3巻は旧カバーで来たのです!
 ありえません。(下が、その三冊)

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 私の感覚では、カバーが違えば別モノ。
 しかし、オンライン書店に、そういう感覚が無かったようです。
 中身も値段も発行年も、同じだからでしょうか。

 数年前、河出文庫は、カバーを少しずつ、新しいものに入れ替えていました。
 そして、現在の黄色い背表紙のものになりました。

 で、手元に来た3冊のうち、第1巻の背表紙だけが黄色で、あと2冊は白。
 本棚に並べると、みっともない、みっともない。

 でも、まあ、そんなエピソードも含めて、この三冊は愛すべき本です。
 内容は、抜群に面白いので。


世界風俗史 1 (河出文庫)

世界風俗史 1 (河出文庫)

  • 作者: パウル・フリッシャウアー
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2005/02/05
  • メディア: 文庫



 さて、八重洲ブックセンターのあと、私はカフェを4つハシゴしました。
 下の写真は、100%チョコレートカフェのチョココロネです。

 おいしかったけど、300円は高い。3分で食べ終わりました。
 (また写真を撮ってしまうところが、田舎モンまる出し。)

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 さいごに。(今度は3人でディズニーに)

 私がカフェでくつろいでいたころ、妻はディズニーランドで奮闘していました。
 たとえば、パレードのための場所取りを、1時間前からしていたと言います。
 妻と娘には、「今度は3人でディズニーランドへ入ろう」と、言われました…

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世界文学あらすじ大事典 [その他・雑感]

 「世界文学あらすじ大事典」(国書刊行会)


 世界文学の代表的名作1001編の、詳細なあらすじをたどれる大型事典です。
 全4巻で、75600円。たいていの図書館にありますが、貸し出し禁止です。


世界文学あらすじ大事典〈1〉あ~きょぅ

世界文学あらすじ大事典〈1〉あ~きょぅ

  • 作者: 横山 茂雄
  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 大型本



 「戦争と平和」級の大作は、読んでいる途中で、話が分らなくなってしまうことがあります。
 そういうとき、図書館へ行ったついでに、この事典であらすじを確認します。

 とても要領よくまとめられていて、分りやすいです。
 割とマイナーな作品もありますし、作品に忠実なので信用できる事典です。

 ただし、値段が高く、大きくて場所も取るので、買うべき本ではありません。
 図書館で読むというのが、基本的な使用法です。

 最近は、インターネットでも、あらすじを確認できる場合もあります。
 しかし、この事典ほどうまくまとめられているものを、私は知りません。

 私の場合、近くの図書館で簡単に見られるので、この事典を愛用しています。
 しかし、私以外にこの事典を読んでいる人を、あまり見たことがありません。

 もし、お近くの図書館にあったら、ちょこっと中をのぞいてみてください。
 きっと、次から次に、読みたい本が増えてしまうと思います。
 ついつい読みすぎて、ネタばれになってしまうところが、玉に瑕(キズ)ですが。

 ほかに、私が図書館で使うものに、「世界文学鑑賞辞典」があります。
 地域ごとに全4巻でまとめられていて、作品の背景や鑑賞も書かれています。

 「世界文学鑑賞辞典」は、1962年刊。ちょっと古いですが、いい本です。
 「戦争と平和」の項目は、実に詳細に解説されています。
 この辞典を、文庫化してくれると、いいのだけれど。

 さいごに。(パパはいつ泣くの?)

 娘は時々、とっぴょうしも無いことを、突然聞いてきます。
 昨日は、「パパはいつ泣くの?」と聞いてきました。
 私が泣いたところを見たことが無いので、不思議に思ったようなのです。

 「お前がお嫁に行ったら、きっと泣くよ」と答えたら、
 「どうして?」と言われて、説明できなくて困りました。

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日本辺境論 [その他・雑感]

 「日本辺境論」 内田樹 (新潮新書)


 「辺境」をキーワードとして論じた日本人論です。
 2010年のベストセラーで、新書大賞第一位の作品です。


日本辺境論 (新潮新書)

日本辺境論 (新潮新書)

  • 作者: 内田 樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: 新書



 3世紀に邪馬台国女王の卑弥呼が、「親魏倭王」の称号を受けました。
 中華皇帝に朝貢する辺境国であることを、進んで認めたのです。
 この時から日本人は、すでに辺境人でした。

 では、辺境人とは何か?
 それは、自分たちの外部のどこかに、絶対的な価値体系を想定して、
 そこからの距離意識によって、思考と行動が決められる人間のことです。

 日本人は、いつも世界の中心を気にして生きている民族なのです。
 ここから、さまざまなことが説明できます。

 例えば、なぜ日本人は、いつもきょろきょろしているのか?
 なぜ日本人は、すぐに世界標準と比較したがるのか?
 なぜ日本人は、自分たちの悪口ばかりを言うのか?…

 読んでいて、驚きの連続です。
 最初は、「え? そんなことないだろ!」と思うのですが、
 いつのまにか、「なるほどね」と納得してしまっています。

 特に印象に残ったのは、師弟関係と学びについて論じたⅡ章です。
 今何を学んでいるのか分からない、そういう状態が効果的だと言います。
 「え?」と思ってしまいますが、読んでいるうちに、「なるほど!」。

 さて、筆者の内田樹氏は、神戸女学院大学を退職して、現在は名誉教授。
 合気道六段の達人で、今後は主に、武道家として活動するとのこと。
 8月に参加した講演会では、「最終講演会のつもりだ」と言ってました。

 講演でも、「え?」→「なるほど!」の連続。
 話の切り口の鋭さは、さすが武道家でした。
 内田樹のブログhttp://blog.tatsuru.com/

 そういえば、「読書は身体的行為だ」とも言ってました。
 少年時代に、サンドの「愛の妖精」を通して、女に同化したとのこと。
 だから、内田氏は現在、少女マンガを抵抗無く読めるのだそうです。

 さいごに。

 世界陸上があって、毎日楽しいです。録画して見ています。
 男子400m決勝はすごかった! ボルトの100mは残念。200mに期待。
 室伏はさすが、貫禄の金。女子短距離の福島もがんばっています。

 驚いたことは、ユニフォームを、アウトにして着ている選手が多いこと。
 これが、現在の世界標準なのでしょうか。

 日本のレースで、アウトにしていると、審判に注意されて直されます。
 すそがひらひらすると、腰ゼッケンが隠れて、写真判定ができなくなるからです。
 だから皆、ユニフォームはインですが、今後少しずつ変わって行くのでしょう。

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読書力 [その他・雑感]

 「読書力」 斎藤孝 (岩波新書)


 今回は文庫本ではありません。文学でもありません。
 しかし、どうしても紹介したい本です。

 読書の重要性を訴えて有名な、明治大教授の斎藤孝氏の読書論です。
 現在、岩波新書から出ています。


読書力 (岩波新書)

読書力 (岩波新書)

  • 作者: 斎藤 孝
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2002/09/20
  • メディア: 新書



 氏の持論は明快です。
 「本は読んでも読まなくてもいいというものではない。
 読まなければいけないものだ。」(P5)

 同感!
 これほどはっきり言ってくれると、気持ちがいい。

 世の中には気取った大人もいて、こんなふうに甘くささやいたりします。
 読書なんて、したくないなら、しなくていいんだよ、と。
 驚くことに、そう言っているのが、作家だったりする。(裏切り者)

 でも、そういう言葉には、どこか欺瞞があると思います。
 自己を形成する上で、絶対に読書は必要だと、私は思います。

 さて、この本を読み直してみると、改めて目からうろこが落ちました。
 例えば、次のような箇所。

 「文庫本は持ち歩きやすい。日常でいつも本を携帯し、
 時間の空きを見つけて読む。そうした読書のスタイルが、
 文庫本という本のスタイルとはセットになっている。」(P9)

 → なるほど。文庫本という形態が、読書習慣に適しているわけか。

 「自分の本棚には、自分が過ごしてきた読書の時間が
 詰め込まれている。」(P70)

 → そうなんですよね。だから自分の本棚を眺めるのは楽しい。

 「線を引いてしまえば、それは自分の本になる。(中略)
 自分の刻印を残した本は、いとおしくなる。」(P136)

 → 同感。ただし私は、三色ペンではなく、シャープペンを使っています。

 他にも、「本について他人に話そう」とか、「文庫100冊新書50冊を目安
 にしよう」とか、「総ルビ文化を復権しよう」とか、面白い話題ばかりです。

 巻末には、付録の「文庫百選」が付いていて、参考になります。
 カラマーゾフを読まずに何を読むのか、と書かれていたのは、ここです。

 齋藤氏は、「絶対感動本50」という単行本も出しています。
 テーマは、「人間の器を大きくする名著」。
 若い友人に本を勧める時に、とても参考になります。


斎藤孝のおすすめブックナビ 絶対感動本50

斎藤孝のおすすめブックナビ 絶対感動本50

  • 作者: 斎藤 孝
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 単行本



 「絶対感動本50」は、「読書入門」として、3年前に文庫化されました。
 現在は、残念なことに、品切れ中のようです。


読書入門―人間の器を大きくする名著 (新潮文庫)

読書入門―人間の器を大きくする名著 (新潮文庫)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 文庫



 「ドストエフスキーの人間力」という本もオススメですが、品切れ中。
 これを読むと、ドストエフスキーを、猛烈に読みたくなります。
 2年前に、新潮文庫から出されたばかりなので、時々書店で見かけます。


ドストエフスキーの人間力 (新潮文庫)

ドストエフスキーの人間力 (新潮文庫)

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/05/28
  • メディア: 文庫



 さいごに。

 バレンタインデーでは、私が好きなロールケーキを食べました。
 とてもおいしいケーキでした。でも、もっと食べたかった。

 実は、「夕食の代わりに、ケーキをまるごと一個を食べよう」と、
 結婚以来、毎年提案しているのですが、今年も却下されたのです。

 また、娘と妻が、二人でチョコを作ってくれました。
 娘からもらう初めてのチョコです。少しずつ味わって食べています。

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マスターズ陸上のことと文庫専門書店 [その他・雑感]

 東京の国立競技場で行われた「マスターズ陸上」に参加しました。

 これは、年齢別(5歳ごと)で競う、中高年の陸上競技会です。
 私は43歳なので、M40(男子40歳~44歳)というグループです。

 19日に、400mと400mハードルに出場しました。
 この大会の特徴は、全てタイムレース決勝で行われるところです。

 普通は、予選があって、準決勝があって、決勝がありますよね。
 でも、この年齢で、そんなにたくさん走ることはできません。

 ですから、一発決勝で行い、組での順位は関係なくて、
 タイムだけで、全体の順位を付けます(タイムレース)。

 1位のKさんは、51秒台でマスターズ日本記録でした!
 40歳で51秒台って、すごいことですよ。
 私は54秒台ですから、完全に力不足でした。

 この種目も40歳の新しい勢力が続々登場。嬉しいことです。
 またさらに、走るのが楽しくなりました。

 大会では、年に1回だけ会う仲間と、たくさん会えました。
 この年齢になると、競走相手というより、みんな競技仲間です。
 ですから、良いタイムが出ると、自然に拍手がわきおこります。

 さて、私の出る日は19日だけでしたが、東京に2泊しました。
 18日は大地屋書店に行き、20日は八重洲ブックストアへ。

 大地屋書店は、池袋の丸井の近くにある、文庫専門書店です。
 私は、インターネットで知って、ぜひ行ってみたいと思っていました。

 分かりやすい場所なのに、最初はなかなか見つかりませんでした。
 というのも、予想以上に、こじんまりとしていたからです。
 小学校の教室の広さぐらいでしょうか。

 しかし品揃えは私好みで、世界文学の名作は、ほとんどありました。
 なにか、掘り出し物がありそうな感じもしました。
 全ての棚に目を通したので、結局、1時間半ほどもいました。

 サッカレーの「虚栄の市(三)」があるかと期待しましたが、残念。
 (一)(二)(四)はあるのですが、(三)だけ見当たりませんでした。

 しかし、阿刀田高の「ホメロスを楽しむために」を発見!
 すでに品切れになっている良書です。もちろん、買いました。

ホメロスを楽しむために (新潮文庫)


 20日には、八重洲ブックストアに行きました。10年ぶりです。
 ここは本好きの殿堂です。品揃えの多さに圧倒されます。

 文庫本コーナーへ直行し、全棚見たので、なんと3時間近くいました。
 ここでは、イプセンの「幽霊」(岩波文庫)を発見。しかも2冊も。
 品切れで手に入りにくい本なので、1冊だけ購入。

 そのほか、地元で買えるような本も、5000円ほど買ってしまいました。
 買い物かごが置いてあるので、ついついかごに入れたくなるのですね。
 おかげで、帰りのスーツケースが、重い重い。

幽霊 (岩波文庫)


 ということで、私にとって、楽しい東京遠征でした。
 それにしても、こんな勝手をさせてくれた、妻の寛容さに感謝です。
 妻はこの間、娘を連れて実家に帰っていたのです。

 優勝したことをメールしたら、娘は喜んで踊っていたとのこと。
 おみやげは、東京バナナのレーズンサンドにしました。
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