2022年に紹介した本のベスト5 [来月発売の気になる文庫本]
【2022年に紹介した本のベスト5】
年末の恒例企画です。今年紹介した本で良かった本のマイ・ベスト5を紹介します。
第1位は珍しいことに、日本の理系本です。しかもノンフィクションの新書でした。
ノンフィクションの1位は、2020年のキャンベルの「神話の力」以来2度目です。
なお、第5位と第6位があまりにも僅差だったので、第6位まで紹介しました。
・1位 「死は存在しない」 田坂広志 (光文社新書)
死が存在しないということを、最新科学で証明しようとしたところが衝撃的でした。
「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」は、今年の「マイ」流行語大賞です。
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-02
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-05
・2位 「指輪物語 二つの塔」 トールキン (評論社文庫)
「旅の仲間」を2019年に読んだあと、しばらく積ん読状態でした。
年末になって「二つの塔」を読み出したら、面白くてなかなか本を置けません。
「旅の仲間」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-01-16
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-01-22
「二つの塔」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-20
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-23
・3位 「インドへの道」 E・M・フォースター (河出文庫)
洞窟の中での出来事は、いったい何だったのか? あのこだまは何だったのか?
と、いろいろと考えさせられて、面白かったです。
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-08
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-11
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-14
・4位 「狂気の山脈にて」 ラヴクラフト (新潮文庫)
南極で見つかった化石は何者だったのか? クトゥルー神話にはまりました。
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-04-22
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-04-25
・5位 「賢者の石」 コリン・ウィルソン (創元推理文庫)
意識を拡大させた「わたし」が見たものは? 人類誕生の謎に挑む怒涛の展開!
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-08-18
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-08-21
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-08-24
・ちなみに第6位は、「息子と恋人」 D・H・ロレンス (ちくま文庫)
文章がすばらしい。マザコン男のポールにイライラしつつも、どうしても憎めない。
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-07-16
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-07-19
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-07-22
【2022年の登場人物(?)のベスト5】
・第1位 「指輪物語」に出て来る「スメアゴル」。不気味でしかもかわいい。
・第2位 「狂気の山脈」に出て来る「いにしえのものたち」。興味深い。
・第3位 「賢者の石」の「古きものたち」。「いにしえのものたち」と同じ?
・第4位 「息子と恋人」のポール。言わずと知れたマザコン男。
・第5位 「ドグラ・マグラ」の正木教授。まさに狂人。
【2022年のもっとも微妙だった作品】
・「ユリシーズ」 ジェイムズ・ジョイス (集英社文庫)
20世紀を代表する文学作品であり、マニアなら一度は読まなくてはならない本です。
しかし私は、何が面白いのか分からず、何が書いてあるのかさえ分からなかった。
それなのに、5月から6月にかけて「ユリシーズ」一色。実に思い出深い作品です。
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-05-28
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-05-31
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-06-06
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-06-15
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-06-22
【おまけ 2022年に買ったシャープペンのベスト3】
今年買ったシャープペンで、もっとも気に入っているのが、ぺんてるのオレンズネロ。
自動芯出し機構搭載のため、ノックする必要がないし、芯が折れる心配もありません。
だから、書いているときに、思考を途切れさせることがありません。
また、色が漆黒なので気が散らなくて、思考に集中できます。
次にお気に入りなのが、ぺんてるのスマッシュ。色はガン・メタリックです。
アマゾンの限定色ですが、超かっこいい。また、手によくなじんで書きやすい。
第3位は、ゼブラのテクト2ウェイです。色はブラック&シルバーのもの。
フリシャ(振るだけで芯が出る)機能をオンにもオフにもできる点が2ウェイです。
実は私はフリシャ機能をまったく使いません。だからこの機能は邪魔なだけです。
しかし、黒&シルバーのデザインがかっこいいので、ついつい買ってしまいました。
実は、フリシャをオフにしても、中でカタカタと音がして気が散って仕方がない。
しかし、それでも使いたくなってしまう、秀逸なデザインです。
さいごに。(2022年わが家の最大のニュース)
わが家の今年の最大のニュースは、娘がとうとう高校生になったことです。
クラスにはイケメン君が複数いて、毎日楽しく過ごしているようです。
年末の恒例企画です。今年紹介した本で良かった本のマイ・ベスト5を紹介します。
第1位は珍しいことに、日本の理系本です。しかもノンフィクションの新書でした。
ノンフィクションの1位は、2020年のキャンベルの「神話の力」以来2度目です。
なお、第5位と第6位があまりにも僅差だったので、第6位まで紹介しました。
・1位 「死は存在しない」 田坂広志 (光文社新書)
死が存在しないということを、最新科学で証明しようとしたところが衝撃的でした。
「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」は、今年の「マイ」流行語大賞です。
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-02
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-05
・2位 「指輪物語 二つの塔」 トールキン (評論社文庫)
「旅の仲間」を2019年に読んだあと、しばらく積ん読状態でした。
年末になって「二つの塔」を読み出したら、面白くてなかなか本を置けません。
「旅の仲間」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-01-16
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-01-22
「二つの塔」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-20
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-23
・3位 「インドへの道」 E・M・フォースター (河出文庫)
洞窟の中での出来事は、いったい何だったのか? あのこだまは何だったのか?
と、いろいろと考えさせられて、面白かったです。
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-08
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-11
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-12-14
・4位 「狂気の山脈にて」 ラヴクラフト (新潮文庫)
南極で見つかった化石は何者だったのか? クトゥルー神話にはまりました。
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-04-22
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-04-25
・5位 「賢者の石」 コリン・ウィルソン (創元推理文庫)
意識を拡大させた「わたし」が見たものは? 人類誕生の謎に挑む怒涛の展開!
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-08-18
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-08-21
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-08-24
・ちなみに第6位は、「息子と恋人」 D・H・ロレンス (ちくま文庫)
文章がすばらしい。マザコン男のポールにイライラしつつも、どうしても憎めない。
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-07-16
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-07-19
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-07-22
【2022年の登場人物(?)のベスト5】
・第1位 「指輪物語」に出て来る「スメアゴル」。不気味でしかもかわいい。
・第2位 「狂気の山脈」に出て来る「いにしえのものたち」。興味深い。
・第3位 「賢者の石」の「古きものたち」。「いにしえのものたち」と同じ?
・第4位 「息子と恋人」のポール。言わずと知れたマザコン男。
・第5位 「ドグラ・マグラ」の正木教授。まさに狂人。
【2022年のもっとも微妙だった作品】
・「ユリシーズ」 ジェイムズ・ジョイス (集英社文庫)
20世紀を代表する文学作品であり、マニアなら一度は読まなくてはならない本です。
しかし私は、何が面白いのか分からず、何が書いてあるのかさえ分からなかった。
それなのに、5月から6月にかけて「ユリシーズ」一色。実に思い出深い作品です。
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-05-28
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-05-31
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-06-06
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-06-15
→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-06-22
【おまけ 2022年に買ったシャープペンのベスト3】
今年買ったシャープペンで、もっとも気に入っているのが、ぺんてるのオレンズネロ。
自動芯出し機構搭載のため、ノックする必要がないし、芯が折れる心配もありません。
だから、書いているときに、思考を途切れさせることがありません。
また、色が漆黒なので気が散らなくて、思考に集中できます。
ぺんてる シャープペン オレンズネロ 0.5mm PP3005-A
- 出版社/メーカー: ぺんてる
- 発売日: 2020/10/10
- メディア: オフィス用品
次にお気に入りなのが、ぺんてるのスマッシュ。色はガン・メタリックです。
アマゾンの限定色ですが、超かっこいい。また、手によくなじんで書きやすい。
【Amazon.co.jp限定】 ぺんてる シャープペン スマッシュ 0.5mm Q1005-12A ガンメタリック
- 出版社/メーカー: ぺんてる
- 発売日: 2017/04/06
- メディア: オフィス用品
第3位は、ゼブラのテクト2ウェイです。色はブラック&シルバーのもの。
フリシャ(振るだけで芯が出る)機能をオンにもオフにもできる点が2ウェイです。
実は私はフリシャ機能をまったく使いません。だからこの機能は邪魔なだけです。
しかし、黒&シルバーのデザインがかっこいいので、ついつい買ってしまいました。
実は、フリシャをオフにしても、中でカタカタと音がして気が散って仕方がない。
しかし、それでも使いたくなってしまう、秀逸なデザインです。
さいごに。(2022年わが家の最大のニュース)
わが家の今年の最大のニュースは、娘がとうとう高校生になったことです。
クラスにはイケメン君が複数いて、毎日楽しく過ごしているようです。
2021年に紹介した本のベスト5 [来月発売の気になる文庫本]
2021年に紹介した本のベスト5など
◎ 【2021年に紹介した本のベスト5】
年末恒例の企画です。今年紹介した本で、良かったもののベスト5を紹介します。
今年は20世紀アメリカ文学の年だったので、すべてがアメリカ文学です。
1位 「大地」 パール・バック
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-05-09
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-05-12
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-05-18
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-05-21
2位 「ロング・グッドバイ」 レイモンド・チャンドラー
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-03-12
3位 「エデンの東」 ジョン・スタインベック
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-09-01
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-09-04
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-09-07
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-09-10
4位 「災厄の町」 エラリー・クイーン
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-08-01
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-08-04
5位 「アメリカの悲劇」 シオドー・ドライサー
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-07-11
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-07-14
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-07-17
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-07-20
それにしても、日本の作品が全くないのは寂しいです。
そこで、おまけとして、今年紹介した日本の本のうち、ベスト3を発表します。
1位 「ホワイトアウト」真保裕一
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-06-06
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-06-11
2位 「火の路」松本清張
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-11-10
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-11-23
3位 「鍵」谷崎潤一郎(棟方志功の挿絵を含む)
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-01-11
◎ 【2021年登場人物ベスト5】
2021年に読んだ本の中で、気に入った登場人物のベスト5を紹介します。
ここに登場するのは、すべてとても印象的な人物ばかりです。
1位 「大地」の第一部に登場する嫁の「阿蘭(オラン)」。
地母神のような存在で、王龍一族を隆盛に向かわせた原動力です。
2位 「エデンの東」に登場する、史上最大の悪女「キャシー」。
これぞ裏の主役。主人公たちが霞んでしまうぐらい存在感がありました。
3位 「オン・ザ・ロード」の「ディーン(=ニール・キャサディ)」。
破滅型のめちゃくちゃな男。でもなぜか憎めない。
4位 「ロング・グッドバイ」等の主人公、私立探偵「フィリップ・マーロウ」。
時代に流されることなく、かたくなに信念を貫く姿がすばらしい。
5位 「銀河帝国の興亡」の中でファウンデーションを創設した「セルダン」。
なんと言っても、彼の構築した心理歴史学という学問はすごい。
◎ 特別賞には「インターステラー」。
2021年の特別賞は、「インターステラー」の脚本です。
なんといっても、映画がすばらしかった! 永遠の名作です。
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-10-28
◎ 来年のテーマは?
来年2022年の読書のテーマは、20世紀イギリス文学にします。
すでに59回にわたって紹介してきましたが、まだまだ読むべき作品は多いです。
◎ さいごに。(来年2022年1月発売の気になる文庫本)
2022年1月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガなどを参考にしています。
1/6 「純喫茶コレクション」 難波里奈 (河出文庫)
→ 昭和の純喫茶を紹介。純喫茶好きにはたまらない。写真が多ければ買い。
1/7 「法王庁の抜け穴」 ジッド (古典新訳文庫)
→ 昨年岩波文庫から復刊された1928年の石川淳訳と読み比べたい。気になる。
1/13 「方法叙説」 ルネ・デカルト (講談社学術文庫)
→ 話題となった新訳の小泉訳。読み比べたい。気になる。
◎ 【2021年に紹介した本のベスト5】
年末恒例の企画です。今年紹介した本で、良かったもののベスト5を紹介します。
今年は20世紀アメリカ文学の年だったので、すべてがアメリカ文学です。
1位 「大地」 パール・バック
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-05-09
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-05-12
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-05-18
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-05-21
2位 「ロング・グッドバイ」 レイモンド・チャンドラー
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-03-12
3位 「エデンの東」 ジョン・スタインベック
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-09-01
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-09-04
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-09-07
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-09-10
4位 「災厄の町」 エラリー・クイーン
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-08-01
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-08-04
5位 「アメリカの悲劇」 シオドー・ドライサー
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-07-11
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-07-14
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-07-17
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-07-20
それにしても、日本の作品が全くないのは寂しいです。
そこで、おまけとして、今年紹介した日本の本のうち、ベスト3を発表します。
1位 「ホワイトアウト」真保裕一
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-06-06
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-06-11
2位 「火の路」松本清張
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-11-10
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-11-23
3位 「鍵」谷崎潤一郎(棟方志功の挿絵を含む)
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-01-11
◎ 【2021年登場人物ベスト5】
2021年に読んだ本の中で、気に入った登場人物のベスト5を紹介します。
ここに登場するのは、すべてとても印象的な人物ばかりです。
1位 「大地」の第一部に登場する嫁の「阿蘭(オラン)」。
地母神のような存在で、王龍一族を隆盛に向かわせた原動力です。
2位 「エデンの東」に登場する、史上最大の悪女「キャシー」。
これぞ裏の主役。主人公たちが霞んでしまうぐらい存在感がありました。
3位 「オン・ザ・ロード」の「ディーン(=ニール・キャサディ)」。
破滅型のめちゃくちゃな男。でもなぜか憎めない。
4位 「ロング・グッドバイ」等の主人公、私立探偵「フィリップ・マーロウ」。
時代に流されることなく、かたくなに信念を貫く姿がすばらしい。
5位 「銀河帝国の興亡」の中でファウンデーションを創設した「セルダン」。
なんと言っても、彼の構築した心理歴史学という学問はすごい。
◎ 特別賞には「インターステラー」。
2021年の特別賞は、「インターステラー」の脚本です。
なんといっても、映画がすばらしかった! 永遠の名作です。
→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-10-28
◎ 来年のテーマは?
来年2022年の読書のテーマは、20世紀イギリス文学にします。
すでに59回にわたって紹介してきましたが、まだまだ読むべき作品は多いです。
◎ さいごに。(来年2022年1月発売の気になる文庫本)
2022年1月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガなどを参考にしています。
1/6 「純喫茶コレクション」 難波里奈 (河出文庫)
→ 昭和の純喫茶を紹介。純喫茶好きにはたまらない。写真が多ければ買い。
1/7 「法王庁の抜け穴」 ジッド (古典新訳文庫)
→ 昨年岩波文庫から復刊された1928年の石川淳訳と読み比べたい。気になる。
1/13 「方法叙説」 ルネ・デカルト (講談社学術文庫)
→ 話題となった新訳の小泉訳。読み比べたい。気になる。
2021年1月発売の気になる文庫本 [来月発売の気になる文庫本]
2021年1月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガなどを参考にしています。
・1/15 「哲おじさんと学くん」 永井均 (岩波現代文庫)
→ 副題は「世の中では隠されているいちばん大切なことについて」。気になる。
・1/22 「小公子」 バーネット (角川文庫)
→ 新潮文庫の川端訳に続いて登場。角川版は新訳。読み比べたい。気になる。
◎ 【2020年に読んだ本ベスト5】
年末恒例の企画です。今年読んだ本で、良かったもののベスト5を紹介します。
物語以外の作品が1位となったのは、この企画始まって以来ではないでしょうか。
1位 「神話の力」 J・キャンベル & B・モイヤーズ (ハアカワ文庫)
→ この本を読んでから、キャンベルは私のメンターのひとりとなりました。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-07-19
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-07-22
2位 「百年の孤独」 ガルシア・マルケス (新潮社)
→ 物語を読んでいる間、幻想の町マコンドが現実で、現実世界が幻想でした。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-03-11
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-03-11
3位 「ボルヘス短編集」 ボルヘス (岩波文庫)(集英社文庫)
→ 読むほどに幻惑されました。ボルヘスの作る世界は唯一無二です。
「伝奇集」→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-02-07
「砂の本」→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-02-10
「アレフ」→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-04-16
4位 「回想のブライズヘッド」 イーヴリン・ウォー (岩波文庫)
→ 崩壊していく古き良き時代を、これほどまでに美しく描くことができるとは。
先日読み終えて、前回紹介したばかりです。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-12-27
5位 「アルテミオ・クルスの死」 フエンテス (岩波文庫)
→ アルテミオ・クルスに寄り添いながら、その人生を順不同に追体験しました。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-06-19
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-06-22
◎ 【5位から8位】
ベスト5までに入らなかったものの、印象深かった本が3冊ほどあります。
6位から8位まで順位をつけて、ここに紹介します。
6位 「日本沈没」 小松左京 (小学館文庫)
→ 日本沈没のパニックが、コロナ禍の現実世界と二重写しになって見えました。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-04-07-
7位 「精霊たちの家」 イサベル・アジェンデ (河出文庫)
→ まさに「百年の孤独」の再来。読み始めた瞬間から作品世界にのめりこみます。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-10-03
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-10-06
8位 「ラテンアメリカ十大小説」 木村榮一 (岩波新書)
→ 分かりやすく紹介されているのはもちろん、とても美しく紹介されています。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-02-22
◎ 【登場人物ベスト5】
2020年に読んだ本の中で、気に入った登場人物のベスト5を紹介します。
今回の1位は、初めて実在の人物となりました。
1位 「神話の力」の語り手「J・キャンベル」
→ 私の新しいメンターです。亡くなってますます存在の重みが増しました。
2位 「日本沈没」の主人公「小野寺俊夫」と相方の「中田一成」
→ この若き2人の無私の行動が、めちゃくちゃカッコ良かったです。
3位 「百年の孤独」の初代「ホセ・アルカディオ・ブエンディア」
→ マコンドの創始者にして、一族繁栄の礎を築いた人物。忘れられない。
4位 「春琴抄」の「春琴」と「佐助」
→ 切ない、あまりにも切ない二人の愛。
5位 「楽園への道」の「ゴーギャン」
→ ゴーギャンの絵が好きだから。
◎ 来年のテーマは「20世紀アメリカ文学」
今年のテーマ「20世紀ラテンアメリカ文学」は、はっきり言って失敗でした。
というのも、名作でありながら文庫化されていない作品が多すぎたからです。
ところが同じ20世紀でも、アメリカ文学の名作はほとんど文庫化されています。
このブログでも、すでに79回にわたって、20世紀アメリカ文学を紹介しました。
しかも、まだまだ紹介したい作品がたくさんあります。
ここから精選するのはたいへんです。全集には40作品ぐらい選ぶかもしれません。
20世紀は、最初にアメリカ文学から始めるべきだったと、今さらながら思います。
では、来年もまたよろしくお願いします。
◎ さいごに。(来年もよろしくお願いします)
気が付けば、このブログを始めてすでに12年目になりました。
地味ながら続けることができたのも、読んでくださる皆さまのおかげです。
今年はコロナの流行という、生まれて初めて遭遇することがありました。
来年はコロナが終息して、オリンピックが開催されるよう、心から願っています。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガなどを参考にしています。
・1/15 「哲おじさんと学くん」 永井均 (岩波現代文庫)
→ 副題は「世の中では隠されているいちばん大切なことについて」。気になる。
・1/22 「小公子」 バーネット (角川文庫)
→ 新潮文庫の川端訳に続いて登場。角川版は新訳。読み比べたい。気になる。
◎ 【2020年に読んだ本ベスト5】
年末恒例の企画です。今年読んだ本で、良かったもののベスト5を紹介します。
物語以外の作品が1位となったのは、この企画始まって以来ではないでしょうか。
1位 「神話の力」 J・キャンベル & B・モイヤーズ (ハアカワ文庫)
→ この本を読んでから、キャンベルは私のメンターのひとりとなりました。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-07-19
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-07-22
2位 「百年の孤独」 ガルシア・マルケス (新潮社)
→ 物語を読んでいる間、幻想の町マコンドが現実で、現実世界が幻想でした。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-03-11
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-03-11
3位 「ボルヘス短編集」 ボルヘス (岩波文庫)(集英社文庫)
→ 読むほどに幻惑されました。ボルヘスの作る世界は唯一無二です。
「伝奇集」→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-02-07
「砂の本」→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-02-10
「アレフ」→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-04-16
4位 「回想のブライズヘッド」 イーヴリン・ウォー (岩波文庫)
→ 崩壊していく古き良き時代を、これほどまでに美しく描くことができるとは。
先日読み終えて、前回紹介したばかりです。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-12-27
5位 「アルテミオ・クルスの死」 フエンテス (岩波文庫)
→ アルテミオ・クルスに寄り添いながら、その人生を順不同に追体験しました。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-06-19
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-06-22
◎ 【5位から8位】
ベスト5までに入らなかったものの、印象深かった本が3冊ほどあります。
6位から8位まで順位をつけて、ここに紹介します。
6位 「日本沈没」 小松左京 (小学館文庫)
→ 日本沈没のパニックが、コロナ禍の現実世界と二重写しになって見えました。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-04-07-
7位 「精霊たちの家」 イサベル・アジェンデ (河出文庫)
→ まさに「百年の孤独」の再来。読み始めた瞬間から作品世界にのめりこみます。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-10-03
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-10-06
8位 「ラテンアメリカ十大小説」 木村榮一 (岩波新書)
→ 分かりやすく紹介されているのはもちろん、とても美しく紹介されています。
https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-02-22
◎ 【登場人物ベスト5】
2020年に読んだ本の中で、気に入った登場人物のベスト5を紹介します。
今回の1位は、初めて実在の人物となりました。
1位 「神話の力」の語り手「J・キャンベル」
→ 私の新しいメンターです。亡くなってますます存在の重みが増しました。
2位 「日本沈没」の主人公「小野寺俊夫」と相方の「中田一成」
→ この若き2人の無私の行動が、めちゃくちゃカッコ良かったです。
3位 「百年の孤独」の初代「ホセ・アルカディオ・ブエンディア」
→ マコンドの創始者にして、一族繁栄の礎を築いた人物。忘れられない。
4位 「春琴抄」の「春琴」と「佐助」
→ 切ない、あまりにも切ない二人の愛。
5位 「楽園への道」の「ゴーギャン」
→ ゴーギャンの絵が好きだから。
◎ 来年のテーマは「20世紀アメリカ文学」
今年のテーマ「20世紀ラテンアメリカ文学」は、はっきり言って失敗でした。
というのも、名作でありながら文庫化されていない作品が多すぎたからです。
ところが同じ20世紀でも、アメリカ文学の名作はほとんど文庫化されています。
このブログでも、すでに79回にわたって、20世紀アメリカ文学を紹介しました。
しかも、まだまだ紹介したい作品がたくさんあります。
ここから精選するのはたいへんです。全集には40作品ぐらい選ぶかもしれません。
20世紀は、最初にアメリカ文学から始めるべきだったと、今さらながら思います。
では、来年もまたよろしくお願いします。
◎ さいごに。(来年もよろしくお願いします)
気が付けば、このブログを始めてすでに12年目になりました。
地味ながら続けることができたのも、読んでくださる皆さまのおかげです。
今年はコロナの流行という、生まれて初めて遭遇することがありました。
来年はコロナが終息して、オリンピックが開催されるよう、心から願っています。
2020年12月発売の気になる文庫本 [来月発売の気になる文庫本]
2020年12月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガなどを参考にしています。
・12/11 「古代哲学史」 田中美知太郎 (講談社学術文庫)
→ ここに収録されている「西洋古代哲学史」だけはぜひ読みたい。気になる。
・12/23 「小説イタリア・ルネサンス 再び、ヴェネツィア」塩野七生(新潮文庫)
→ 久々に出た、塩野の小説の新作。舞台はルネサンス期ヴェネツィア。買い。
◎ 橋本麻里の家がスゴイ!
NHKの「趣味どきっ!」で、「こんな一冊に会いたい」が放送されていました。
今回は見逃さず、全8回見ることができました。いろいろと参考になりました。
中でも、第5回で紹介された、ライターの橋本麻里の自宅がすごかったです。
地下1階から地上2階まで本棚ばかり。蔵書はなんと5万冊。小さな書店なみです。
橋本いわく「ここは本のための家です。私たち人間は、脇役です」とのこと。
本好きの人間にとってはたまらない話です。それこそ理想的な家ですよ。
私が14年前に家を建てたとき、私の部屋の東壁面を一面、本棚にしました。
そこに並べた2000冊の文庫本が自慢なのですが、急にちゃちに見えてきました。
ちなみに、橋本麻里もパートナーの山本貴光も、本を資料として買っています。
今すぐ読むのではなく、いつか必要になる日のために買っておくというスタンス。
なるほど。しかし私は、「必ず今日から読み始める」という本しか買いません。
本棚の空きスペースが限られているため、余分な本は買わないようにしています。
◎ ツイッター始めました
「今さら?」と言われそうですが、ツイッターを始めました。
と言っても、まだ一言もつぶやいていません。情報収集が目的なので。
まっさきにフォローしたのは、岩波書店、光文社古典新訳文庫、新潮文庫です。
月に1度のメルマガと違って、1日に何度も情報が送られてくるので驚きました。
岩波書店をフォローしてみて気づいたことがあります。
それは、フォローしている人の情報にこそ面白いものがある、ということです。
たとえば福井市郊外には、岩波の本だけで3万冊も置いている書店があると言う。
まさに「岩波王国」です。本の売れないこの時代に、本当にすばらしい!
福井に行く機会があったら(めったに無いが)、ぜひ立ち寄ってみたいです。
この情報も、岩波をフォローしていて、福井にお住いの方からのものです。
一方で、情報量が多すぎるため、大事な情報が埋もれてしまう危険もあります。
「岩波王国」のツイートは、3日後にはどこかに埋もれ見つけられませんでした。
しかし、はっきり言って、9割以上の情報は自分にまったく必要のないものです。
価値があることだけをツイートしたいと思っていたら、私はいまだに0ツイート。
◎ 「実践 自分で調べる技術」(岩波新書)
「情報過多の時代だからこそ知っておきたいこと」が、書かれているそうです。
気になります。ウェブからの情報収集について、充分に書かれているなら買い。
◎ さいごに。(しょぼいって?)
亡くなった父はロト6が好きだったので、お線香をあげながら時々こう頼みました。
「ロト6の当たり番号を、夢に出てきて教えて」と。
夕食でそのことを話したら、娘に「しょぼい」と言われました。
そのやりとりを見ていた妻には、大笑いされるし・・・
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガなどを参考にしています。
・12/11 「古代哲学史」 田中美知太郎 (講談社学術文庫)
→ ここに収録されている「西洋古代哲学史」だけはぜひ読みたい。気になる。
・12/23 「小説イタリア・ルネサンス 再び、ヴェネツィア」塩野七生(新潮文庫)
→ 久々に出た、塩野の小説の新作。舞台はルネサンス期ヴェネツィア。買い。
◎ 橋本麻里の家がスゴイ!
NHKの「趣味どきっ!」で、「こんな一冊に会いたい」が放送されていました。
今回は見逃さず、全8回見ることができました。いろいろと参考になりました。
中でも、第5回で紹介された、ライターの橋本麻里の自宅がすごかったです。
地下1階から地上2階まで本棚ばかり。蔵書はなんと5万冊。小さな書店なみです。
橋本いわく「ここは本のための家です。私たち人間は、脇役です」とのこと。
本好きの人間にとってはたまらない話です。それこそ理想的な家ですよ。
私が14年前に家を建てたとき、私の部屋の東壁面を一面、本棚にしました。
そこに並べた2000冊の文庫本が自慢なのですが、急にちゃちに見えてきました。
ちなみに、橋本麻里もパートナーの山本貴光も、本を資料として買っています。
今すぐ読むのではなく、いつか必要になる日のために買っておくというスタンス。
なるほど。しかし私は、「必ず今日から読み始める」という本しか買いません。
本棚の空きスペースが限られているため、余分な本は買わないようにしています。
◎ ツイッター始めました
「今さら?」と言われそうですが、ツイッターを始めました。
と言っても、まだ一言もつぶやいていません。情報収集が目的なので。
まっさきにフォローしたのは、岩波書店、光文社古典新訳文庫、新潮文庫です。
月に1度のメルマガと違って、1日に何度も情報が送られてくるので驚きました。
岩波書店をフォローしてみて気づいたことがあります。
それは、フォローしている人の情報にこそ面白いものがある、ということです。
たとえば福井市郊外には、岩波の本だけで3万冊も置いている書店があると言う。
まさに「岩波王国」です。本の売れないこの時代に、本当にすばらしい!
福井に行く機会があったら(めったに無いが)、ぜひ立ち寄ってみたいです。
この情報も、岩波をフォローしていて、福井にお住いの方からのものです。
一方で、情報量が多すぎるため、大事な情報が埋もれてしまう危険もあります。
「岩波王国」のツイートは、3日後にはどこかに埋もれ見つけられませんでした。
しかし、はっきり言って、9割以上の情報は自分にまったく必要のないものです。
価値があることだけをツイートしたいと思っていたら、私はいまだに0ツイート。
◎ 「実践 自分で調べる技術」(岩波新書)
「情報過多の時代だからこそ知っておきたいこと」が、書かれているそうです。
気になります。ウェブからの情報収集について、充分に書かれているなら買い。
◎ さいごに。(しょぼいって?)
亡くなった父はロト6が好きだったので、お線香をあげながら時々こう頼みました。
「ロト6の当たり番号を、夢に出てきて教えて」と。
夕食でそのことを話したら、娘に「しょぼい」と言われました。
そのやりとりを見ていた妻には、大笑いされるし・・・
2020年11月発売の気になる文庫本 [来月発売の気になる文庫本]
2020年11月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガなどを参考にしています。
・11/5 「人生が変わる宇宙講座」 ニール・D・タイソン (ハヤカワ文庫)
→ 一冊でまるごと分かる宇宙論。宇宙入門の決定版。とても気になる。
・11/10 「賢人ナータン」 レッシング (古典新訳文庫)
→ 私が読んだ岩波文庫版は1958年初訳でした。新訳歓迎。気になる。
・11/12 「アステカとインカ 黄金帝国の滅亡」 増田義郎 (講談社学術文庫)
→ かつて著者の「インカ帝国探検記」を読んで感動した。気になる。
・11/30 「小説イタリア・ルネサンス(3)ローマ」 塩野七生 (新潮文庫)
→ 「黄金のローマ法王庁殺人事件」が再登場。この機会に買い。
◎ 私は「TV見仏記」をいかにして見たか?
「TV見仏記」のDVDをすべて購入するのは論外です。10万円以上になるので。
ところが、レンタルしようとしても、普通のショップには置いてないのです。
いろんな動画を漁ったけど、見つけられなくて、私は一旦、途方に暮れました。
「TV見仏記」を見るためにはどうすればいいのか? 私は悩みました。
さらに調査を進めると、ツタヤディスカスでレンタルできることが分かりました!
なーんだ。私はツタヤディスカスの無料会員なので、さっそく借りてみました。
1か月に数度「旧作1枚88円セール」をやるので、そこを狙って5枚借りました。
送料を含めて1000円未満でした。30日間借りられるので、ゆっくり見ています。
◎ 次の悩みは、「アイドルと巡る仏像の世界」
NHK「趣味どきっ!」で、「アイドルと巡る仏像の世界」が放送されています。
私がこの番組に気づいたのは、第6回目になってからです。なという不覚!
全8回シリーズのうちの、第1回から第5回までを見逃してしまいました。
これらを見るためにはどうすればいいのか? 悩みは尽きない。
ちなみに、「NHKオンデマンド」の見逃し配信で見る、という選択肢はない。
受信料は年額26760円です。これ以上NHKに払う気はありません。
◎ 100分de名著「谷崎潤一郎スペシャル」
NHK「100分de名著」は常に録画しているので、見逃すことはありません。
10月は「谷崎潤一郎スペシャル」でした。指南役は島田雅彦。面白かった!
紹介されている作品は、「痴人の愛」「吉野葛」「春琴抄」「陰翳礼讃」です。
「細雪」が出ていないのは、いつか100分の枠で扱う予定だからでしょう。
いつか「細雪」を読みたいと思いながら、なかなかその機会がありませんでした。
今回、とりあえず「春琴抄」から読み始めてみたいと思いました。
ところで、11月はいよいよ「伊勢物語」です。
指南役は、作家の高樹のぶ子。次も楽しみです。
◎ さいごに。(娘の陸上教室)
娘は以前、陸上教室に行くのが嫌いでした。中に少しだけ怖い先生がいるので。
しかし最近はそこそこできるようになってきたので、楽しくなってきたと言う。
感心しました。「楽しくなる」というのは、練習の最大の成果です。
運動オンチだった娘ですが、よくめげずにここまでやってきました。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガなどを参考にしています。
・11/5 「人生が変わる宇宙講座」 ニール・D・タイソン (ハヤカワ文庫)
→ 一冊でまるごと分かる宇宙論。宇宙入門の決定版。とても気になる。
・11/10 「賢人ナータン」 レッシング (古典新訳文庫)
→ 私が読んだ岩波文庫版は1958年初訳でした。新訳歓迎。気になる。
・11/12 「アステカとインカ 黄金帝国の滅亡」 増田義郎 (講談社学術文庫)
→ かつて著者の「インカ帝国探検記」を読んで感動した。気になる。
・11/30 「小説イタリア・ルネサンス(3)ローマ」 塩野七生 (新潮文庫)
→ 「黄金のローマ法王庁殺人事件」が再登場。この機会に買い。
◎ 私は「TV見仏記」をいかにして見たか?
「TV見仏記」のDVDをすべて購入するのは論外です。10万円以上になるので。
ところが、レンタルしようとしても、普通のショップには置いてないのです。
いろんな動画を漁ったけど、見つけられなくて、私は一旦、途方に暮れました。
「TV見仏記」を見るためにはどうすればいいのか? 私は悩みました。
さらに調査を進めると、ツタヤディスカスでレンタルできることが分かりました!
なーんだ。私はツタヤディスカスの無料会員なので、さっそく借りてみました。
1か月に数度「旧作1枚88円セール」をやるので、そこを狙って5枚借りました。
送料を含めて1000円未満でした。30日間借りられるので、ゆっくり見ています。
◎ 次の悩みは、「アイドルと巡る仏像の世界」
NHK「趣味どきっ!」で、「アイドルと巡る仏像の世界」が放送されています。
私がこの番組に気づいたのは、第6回目になってからです。なという不覚!
全8回シリーズのうちの、第1回から第5回までを見逃してしまいました。
これらを見るためにはどうすればいいのか? 悩みは尽きない。
ちなみに、「NHKオンデマンド」の見逃し配信で見る、という選択肢はない。
受信料は年額26760円です。これ以上NHKに払う気はありません。
◎ 100分de名著「谷崎潤一郎スペシャル」
NHK「100分de名著」は常に録画しているので、見逃すことはありません。
10月は「谷崎潤一郎スペシャル」でした。指南役は島田雅彦。面白かった!
紹介されている作品は、「痴人の愛」「吉野葛」「春琴抄」「陰翳礼讃」です。
「細雪」が出ていないのは、いつか100分の枠で扱う予定だからでしょう。
いつか「細雪」を読みたいと思いながら、なかなかその機会がありませんでした。
今回、とりあえず「春琴抄」から読み始めてみたいと思いました。
ところで、11月はいよいよ「伊勢物語」です。
指南役は、作家の高樹のぶ子。次も楽しみです。
◎ さいごに。(娘の陸上教室)
娘は以前、陸上教室に行くのが嫌いでした。中に少しだけ怖い先生がいるので。
しかし最近はそこそこできるようになってきたので、楽しくなってきたと言う。
感心しました。「楽しくなる」というのは、練習の最大の成果です。
運動オンチだった娘ですが、よくめげずにここまでやってきました。
2020年10月発売の気になる文庫本 [来月発売の気になる文庫本]
2020年10月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガなどを参考にしています。
・10/5 「入門フリーメイスン全史 偏見と真実」 片桐三郎 (文芸社文庫)
→ フリーメイスンに関する百科全書的書物。単行本は絶版で高値。とても気になる。
・10/10 「ゴシック文学神髄」 東雅夫 (ちくま文庫)
→ 「オトラント綺譚」や「ヴァテック」などが読めるらしい。とても気になる。
・10/15 「日本人は何を考えてきたのか」 齋藤孝 (黄金文庫)
→ 日本語にこだわる著者による、日本思想1300年の分かりやすい解説。買い。
・10/22 「すごい宇宙講義」 多田将 (中公文庫)
→ たとえが分かりやすいと、単行本で評判だった宇宙論入門。とても気になる。
・10/23 「新訳 リア王の悲劇」 シェイクスピア (角川文庫)
→ 話題の河合訳。私は河合訳で、シェイクスピア作品をすべて読みたい。買い。
・10/28 「小説イタリア・ルネサンス(2)フィレンツェ」塩野七生(新潮文庫)
→ 「銀色のフィレンツェ メディチ家殺人事件」の改版か。とても気になる。
◎ 「ジュスチーヌ」復刊!
9月に岩波文庫から、サドの「ジュスチーヌまたは美徳の不幸」が復刊されました。
私が以前、気持ち悪くなって投げ出した「悪徳の栄え」と、対を成す作品です。
「悪徳の栄え」→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2015-06-02
1787年にバスティーユ牢獄の中で、わずか15日間で書き上げられたのだそうです。
様々な権威を否定しているため、フランス革命にも影響を与えたと言われています。
5年ほど前、「悪徳の栄え」を読んだときには、もうサドは読まないと決めました。
しかし今、怖いもの見たさから、「ジュスチーヌ」を読んでみたくなりました。
修道院を出てから悪徳の限りを尽くし、伯爵夫人となった3歳上の姉ジュリエット。
一方、美徳を守り抜いたがゆえに落ちぶれて、数々の辱めを受けるジュスチーヌ・・・
◎ 中田敦彦のユーチューブ大学
中田敦彦は、オリエンタルラジオというお笑いコンビで、結構売れていたそうです。
しかし私は彼を、「中田敦彦のユーチューブ大学」で知りました。
これが、なかなか面白いのです。芸人さんだから、とにかく話がうまい。
時々理解しがたいジェスチャーが入るけど、全体的にはテンポが良くて飽きないです。
最近面白かったのは、「書店業界の危機」です。書店が抱えている問題が分かります。
次のような疑問に、明確に答えてくれています。とてもすっきりしました。
どうして書店は減ったのか? どうして書店はヘイト本を置くのか?
どうして出版社は売れない新刊本を出すのか? どうして本屋大賞はできたのか?
ネタ本となっている「私は本屋が好きでした」を、読んでみたくなりました。
◎ 紹介したのを後悔している本
すでに投稿した記事が、1200を超えています。
実は、書いたことを後悔している記事も、結構多くなってきました。
たとえば、「アミ 小さな宇宙人」。記事の中で、さんざんけなしています。
ならば、書かない方が良かった。しかし、削除するのももったいない気がします。
ならば、「無しにしたい記事」というカテゴリーを、作ったら面白いのではないか。
さっそく、そのリストを作りたいと思います。
◎ さいごに。(ものまね番組がキライだ)
ものまね番組で、妻と娘が盛り上がれば盛り上がるほど、私はみじめになります。
というのも、誰のまねなのか分からないため。そもそも芸能人を全然知らないので。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガなどを参考にしています。
・10/5 「入門フリーメイスン全史 偏見と真実」 片桐三郎 (文芸社文庫)
→ フリーメイスンに関する百科全書的書物。単行本は絶版で高値。とても気になる。
・10/10 「ゴシック文学神髄」 東雅夫 (ちくま文庫)
→ 「オトラント綺譚」や「ヴァテック」などが読めるらしい。とても気になる。
・10/15 「日本人は何を考えてきたのか」 齋藤孝 (黄金文庫)
→ 日本語にこだわる著者による、日本思想1300年の分かりやすい解説。買い。
・10/22 「すごい宇宙講義」 多田将 (中公文庫)
→ たとえが分かりやすいと、単行本で評判だった宇宙論入門。とても気になる。
・10/23 「新訳 リア王の悲劇」 シェイクスピア (角川文庫)
→ 話題の河合訳。私は河合訳で、シェイクスピア作品をすべて読みたい。買い。
・10/28 「小説イタリア・ルネサンス(2)フィレンツェ」塩野七生(新潮文庫)
→ 「銀色のフィレンツェ メディチ家殺人事件」の改版か。とても気になる。
◎ 「ジュスチーヌ」復刊!
9月に岩波文庫から、サドの「ジュスチーヌまたは美徳の不幸」が復刊されました。
私が以前、気持ち悪くなって投げ出した「悪徳の栄え」と、対を成す作品です。
「悪徳の栄え」→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2015-06-02
1787年にバスティーユ牢獄の中で、わずか15日間で書き上げられたのだそうです。
様々な権威を否定しているため、フランス革命にも影響を与えたと言われています。
5年ほど前、「悪徳の栄え」を読んだときには、もうサドは読まないと決めました。
しかし今、怖いもの見たさから、「ジュスチーヌ」を読んでみたくなりました。
修道院を出てから悪徳の限りを尽くし、伯爵夫人となった3歳上の姉ジュリエット。
一方、美徳を守り抜いたがゆえに落ちぶれて、数々の辱めを受けるジュスチーヌ・・・
◎ 中田敦彦のユーチューブ大学
中田敦彦は、オリエンタルラジオというお笑いコンビで、結構売れていたそうです。
しかし私は彼を、「中田敦彦のユーチューブ大学」で知りました。
これが、なかなか面白いのです。芸人さんだから、とにかく話がうまい。
時々理解しがたいジェスチャーが入るけど、全体的にはテンポが良くて飽きないです。
最近面白かったのは、「書店業界の危機」です。書店が抱えている問題が分かります。
次のような疑問に、明確に答えてくれています。とてもすっきりしました。
どうして書店は減ったのか? どうして書店はヘイト本を置くのか?
どうして出版社は売れない新刊本を出すのか? どうして本屋大賞はできたのか?
ネタ本となっている「私は本屋が好きでした」を、読んでみたくなりました。
私は本屋が好きでした──あふれるヘイト本、つくって売るまでの舞台裏
- 作者: 永江朗
- 出版社/メーカー: 太郎次郎社エディタス
- 発売日: 2019/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
◎ 紹介したのを後悔している本
すでに投稿した記事が、1200を超えています。
実は、書いたことを後悔している記事も、結構多くなってきました。
たとえば、「アミ 小さな宇宙人」。記事の中で、さんざんけなしています。
ならば、書かない方が良かった。しかし、削除するのももったいない気がします。
ならば、「無しにしたい記事」というカテゴリーを、作ったら面白いのではないか。
さっそく、そのリストを作りたいと思います。
◎ さいごに。(ものまね番組がキライだ)
ものまね番組で、妻と娘が盛り上がれば盛り上がるほど、私はみじめになります。
というのも、誰のまねなのか分からないため。そもそも芸能人を全然知らないので。
2020年9月発売の気になる文庫本 [来月発売の気になる文庫本]
2020年9月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガなどを参考にしています。
・9/2 「そして、バトンは渡された」 瀬尾まいこ (文春文庫)
→ 2019年本屋大賞受賞作。感動の名作。陸上小説ではないが、少し気になる。
・9/12 「ゴシック文学入門」 東雅夫 (ちくま文庫)
→ ゴシック文学の評論のアンソロジー。乱歩、八雲、龍彦など登場。気になる。
・9/15 「白い病」 チャペック作 阿部賢一訳 (岩波文庫)
→ 白い斑点ができて生きながら腐る病。コロナ流行の今、読みたい。気になる。
・9/27 「小説イタリア・ルネサンス1ヴェネツィア」 塩野七生 (新潮文庫)
→ 新刊ではないと思うが・・・どのような内容か、とても気になる。
◎ なぜ文庫化されない?「夜のみだらな鳥」
ラテンアメリカ文学には、「百年の孤独」など文庫化されていない名作が多いです。
ホセ・ドノソ作「夜のみだらな鳥」もまた、未だに文庫化されていない傑作です。
「百年の孤独」は、単行本で出ているからいい。書店でちゃんと手に入りました。
しかし「夜のみだらな鳥」は、単行本は絶版。新刊が手に入らない状況なのです。
私の読書法は、本を買って線を引きながら読むというものなので、困りました。
結局、古本で手に入れました。35年前の本が、送料込みで2500円。
この値段が、高いか安いかは、私がこの本を楽しめるかどうかにかかっています。
世界の奇書とも評される小説が、なぜ文庫化されないのか。読んで確かめたい。
◎ いつか漱石の「明暗」の続きが読める日が来るか
先日、職場の読書仲間と、夏目漱石の代表作の話になりました。
漱石の代表作は「こころ」であるというのが、どうやら一般的な見解らしいです。
もちろん、その見解に文句はありません。
「こころ」は教科書にも載っています。知名度でも発行部数でも1番でしょう。
ところが漱石は、「こころ」を上回る傑作を残しています。それが「明暗」です。
ただし、書いている途中で漱石は亡くなってしまいました。だから未完なのです。
未完ゆえに代表作になりえません。「明暗」は未完の大作というポジションです。
しかし完成していたら、教科書には「明暗」が載っただろう、と友は言いました。
そして友は、「早く『明暗』の続きを読みたいねえ」などと言い出しました。
水村美苗の「続明暗」のことではありません。では、いったいどういうことか?
漱石の脳はホルマリン漬けとなり、東京大学医学部の標本室に保存されています。
何百年かのち科学技術が発展して、脳内の記憶を蘇らせるようになったら・・・
そしたら、漱石自身が考えていた「明暗」の続きが、読めるようになるのでは?
「明暗」の完結編が出版されるのでは? 漱石ファンにはたまらない話ですね。
◎ 夢の本屋をめぐる冒険
8月の中旬に二夜連続で、NHK「夢の本屋をめぐる冒険」が放送されました。
第1回は、パリで由緒ある「シェイクスピア・アンド・カンパニー」でした。
作家の卵たちを応援する、タンブルウィード制度が面白かったです。
無給で働く代わりに、貴重な本を読む自由と、生活の場を与えて・・・
第2回は、世界でもっとも美しい書店と言われる、中国の「先鋒書店」です。
百人ほどしか住まない村に、多くの人々が訪れる。その目的は、ある本屋・・・
この番組は、とてもすばらしい内容でしたが、その後の情報がありません。
もっともっと夢の本屋をめぐりたい。シリーズ化してくれるといいのだが・・・
(8/29現在、第1回の分はユーチューブで見られるらしいです)
◎ さいごに。(安倍首相、おつかれさま)
なんだかんだ言っても、長い安定期をもたらしたことは、大きな成果だと思う。
8年近い激務、お疲れさまでした。体調の回復に専念していただきたいです。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガなどを参考にしています。
・9/2 「そして、バトンは渡された」 瀬尾まいこ (文春文庫)
→ 2019年本屋大賞受賞作。感動の名作。陸上小説ではないが、少し気になる。
・9/12 「ゴシック文学入門」 東雅夫 (ちくま文庫)
→ ゴシック文学の評論のアンソロジー。乱歩、八雲、龍彦など登場。気になる。
・9/15 「白い病」 チャペック作 阿部賢一訳 (岩波文庫)
→ 白い斑点ができて生きながら腐る病。コロナ流行の今、読みたい。気になる。
・9/27 「小説イタリア・ルネサンス1ヴェネツィア」 塩野七生 (新潮文庫)
→ 新刊ではないと思うが・・・どのような内容か、とても気になる。
◎ なぜ文庫化されない?「夜のみだらな鳥」
ラテンアメリカ文学には、「百年の孤独」など文庫化されていない名作が多いです。
ホセ・ドノソ作「夜のみだらな鳥」もまた、未だに文庫化されていない傑作です。
「百年の孤独」は、単行本で出ているからいい。書店でちゃんと手に入りました。
しかし「夜のみだらな鳥」は、単行本は絶版。新刊が手に入らない状況なのです。
私の読書法は、本を買って線を引きながら読むというものなので、困りました。
結局、古本で手に入れました。35年前の本が、送料込みで2500円。
この値段が、高いか安いかは、私がこの本を楽しめるかどうかにかかっています。
世界の奇書とも評される小説が、なぜ文庫化されないのか。読んで確かめたい。
◎ いつか漱石の「明暗」の続きが読める日が来るか
先日、職場の読書仲間と、夏目漱石の代表作の話になりました。
漱石の代表作は「こころ」であるというのが、どうやら一般的な見解らしいです。
もちろん、その見解に文句はありません。
「こころ」は教科書にも載っています。知名度でも発行部数でも1番でしょう。
ところが漱石は、「こころ」を上回る傑作を残しています。それが「明暗」です。
ただし、書いている途中で漱石は亡くなってしまいました。だから未完なのです。
未完ゆえに代表作になりえません。「明暗」は未完の大作というポジションです。
しかし完成していたら、教科書には「明暗」が載っただろう、と友は言いました。
そして友は、「早く『明暗』の続きを読みたいねえ」などと言い出しました。
水村美苗の「続明暗」のことではありません。では、いったいどういうことか?
漱石の脳はホルマリン漬けとなり、東京大学医学部の標本室に保存されています。
何百年かのち科学技術が発展して、脳内の記憶を蘇らせるようになったら・・・
そしたら、漱石自身が考えていた「明暗」の続きが、読めるようになるのでは?
「明暗」の完結編が出版されるのでは? 漱石ファンにはたまらない話ですね。
◎ 夢の本屋をめぐる冒険
8月の中旬に二夜連続で、NHK「夢の本屋をめぐる冒険」が放送されました。
第1回は、パリで由緒ある「シェイクスピア・アンド・カンパニー」でした。
作家の卵たちを応援する、タンブルウィード制度が面白かったです。
無給で働く代わりに、貴重な本を読む自由と、生活の場を与えて・・・
第2回は、世界でもっとも美しい書店と言われる、中国の「先鋒書店」です。
百人ほどしか住まない村に、多くの人々が訪れる。その目的は、ある本屋・・・
この番組は、とてもすばらしい内容でしたが、その後の情報がありません。
もっともっと夢の本屋をめぐりたい。シリーズ化してくれるといいのだが・・・
(8/29現在、第1回の分はユーチューブで見られるらしいです)
◎ さいごに。(安倍首相、おつかれさま)
なんだかんだ言っても、長い安定期をもたらしたことは、大きな成果だと思う。
8年近い激務、お疲れさまでした。体調の回復に専念していただきたいです。
2020年8月発売の気になる文庫本 [来月発売の気になる文庫本]
2020年8月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガを主に参考にしています。
・8/11 「アレクサンドロス大王物語」 カリステネス (ちくま学芸文庫)
→ 東方遠征に従軍記者として参加した作者による本格評伝。待望の文庫化。買い。
・8/12 「現象学の理念」 フッサール (講談社まんが学術文庫)
→ あの難解なフッサールの著書を、どのようにマンガ化しているか。気になる。
◎ 「ヒストリエ」が面白い。
アレクサンドロス大王の秘書官となった、エウメネスの生涯を描いたコミックです。
amazonで試し読みができます。私は読み始めたとたん、すぐに引き込まれました。
現在、第11巻まで出ています。いつか時間を取って、全巻通して読みたいです。
これも、老後の楽しみか・・・
◎ 岩波新書7月の復刊
7月11日に「古典への案内 ギリシア天才の創造を通して」が、復刊されました。
著者は、なんと、西洋古典学者にして有名な哲学者、田中美知太郎です。買い。
長い間、絶版でした。この機会に、絶対に手に入れたい。
近所の書店には置いてなかったけど、人混みを通って町のお店まで行くのも・・・
◎ 「漱石を知っていますか」(阿刀田高・新潮文庫)をチェック
6月に発売され、何度か書店で見かけて、ずっと気になっていたのがこの本です。
阿刀田一流の文学入門、「知っていますか」シリーズです。
未だに買っていません。amazonの読者からの評価が、ちょっと微妙だからです。
レビューでは、「引用が多すぎる」「上から目線」という指摘が目につきました。
特に、六つの鑑賞ポイントから、作品の評価を下している部分が、評判悪いです。
「何様だ」というお叱りもあります。しかしそういう点が、逆に面白そうです。
ちなみに、初期の「知っていますか」シリーズは、いずれもみな名著です。
このCDが廃れた時代に、四作品の朗読CDが、発売されたぐらいですから。
◎ 6月に出た「小公子」(バーネット・新潮文庫)は川端訳
「小公子」は、以前も新潮文庫から出ていました。その旧版は、中村能三訳でした。
同じ新潮文庫から出るのだから、新版も、てっきり中村訳だと思い込んでいました。
ところが、なんと、新版は川端康成訳だったのです。名訳です。これは、買いです。
これまでなぜか文庫では出ていなかった「小公子」を、この機会にぜひ読みたい。
◎ さいごに。(仏像Tシャツ)
最近は、ネットで気軽に、オリジナル・デザインのTシャツが作れるようです。
私は以前から、仏像をデザインしたTシャツを、作りたいと思っていました。
現在、デザイン作成中です。お絵かきソフトを使いこなせないので、手描きです。
なかなか難しいです。美術は好きだったけど、昔からあまり成績は良くなかった。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガを主に参考にしています。
・8/11 「アレクサンドロス大王物語」 カリステネス (ちくま学芸文庫)
→ 東方遠征に従軍記者として参加した作者による本格評伝。待望の文庫化。買い。
アレクサンドロス大王物語 (ちくま学芸文庫 (カ-48-1))
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2020/08/11
- メディア: 文庫
・8/12 「現象学の理念」 フッサール (講談社まんが学術文庫)
→ あの難解なフッサールの著書を、どのようにマンガ化しているか。気になる。
◎ 「ヒストリエ」が面白い。
アレクサンドロス大王の秘書官となった、エウメネスの生涯を描いたコミックです。
amazonで試し読みができます。私は読み始めたとたん、すぐに引き込まれました。
現在、第11巻まで出ています。いつか時間を取って、全巻通して読みたいです。
これも、老後の楽しみか・・・
◎ 岩波新書7月の復刊
7月11日に「古典への案内 ギリシア天才の創造を通して」が、復刊されました。
著者は、なんと、西洋古典学者にして有名な哲学者、田中美知太郎です。買い。
長い間、絶版でした。この機会に、絶対に手に入れたい。
近所の書店には置いてなかったけど、人混みを通って町のお店まで行くのも・・・
◎ 「漱石を知っていますか」(阿刀田高・新潮文庫)をチェック
6月に発売され、何度か書店で見かけて、ずっと気になっていたのがこの本です。
阿刀田一流の文学入門、「知っていますか」シリーズです。
未だに買っていません。amazonの読者からの評価が、ちょっと微妙だからです。
レビューでは、「引用が多すぎる」「上から目線」という指摘が目につきました。
特に、六つの鑑賞ポイントから、作品の評価を下している部分が、評判悪いです。
「何様だ」というお叱りもあります。しかしそういう点が、逆に面白そうです。
ちなみに、初期の「知っていますか」シリーズは、いずれもみな名著です。
このCDが廃れた時代に、四作品の朗読CDが、発売されたぐらいですから。
ギリシア神話を知っていますか【朗読CD文庫】[CD][5枚組]阿刀田高
- 出版社/メーカー: ことのは出版
- 発売日: 2019/03/31
- メディア: CD
旧約聖書を知っていますか【朗読CD文庫】[CD][7枚組]阿刀田高
- 出版社/メーカー: ことのは出版
- 発売日: 2019/03/31
- メディア: CD
新約聖書を知っていますか【朗読CD文庫】[CD][7枚組]阿刀田高
- 出版社/メーカー: ことのは出版
- 発売日: 2019/03/31
- メディア: CD
コーランを知っていますか【朗読CD文庫】[CD][7枚組]阿刀田高
- 出版社/メーカー: ことのは出版
- 発売日: 2019/03/31
- メディア: CD
◎ 6月に出た「小公子」(バーネット・新潮文庫)は川端訳
「小公子」は、以前も新潮文庫から出ていました。その旧版は、中村能三訳でした。
同じ新潮文庫から出るのだから、新版も、てっきり中村訳だと思い込んでいました。
ところが、なんと、新版は川端康成訳だったのです。名訳です。これは、買いです。
これまでなぜか文庫では出ていなかった「小公子」を、この機会にぜひ読みたい。
◎ さいごに。(仏像Tシャツ)
最近は、ネットで気軽に、オリジナル・デザインのTシャツが作れるようです。
私は以前から、仏像をデザインしたTシャツを、作りたいと思っていました。
現在、デザイン作成中です。お絵かきソフトを使いこなせないので、手描きです。
なかなか難しいです。美術は好きだったけど、昔からあまり成績は良くなかった。
2020年7月発売の気になる文庫本 [来月発売の気になる文庫本]
2020年7月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガを主に参考にしています。
・7/7 「この世界を知るための 人類と科学の400万年史」
レナード・ムロディナウ(河出文庫)
→ 単行本で出て分かりやすいと評判だった科学史の本。気になる。
・7/10「図説 神さま仏さまの教えの物語 今昔物語集」小峯和明(青春文庫)
→ 図説というところが面白そうで気になる。図がきれいだったら買い。
・7/22「黒死病 ペストの中世史」ジョン・ケリー(中公文庫)
→ 迫力ある記述で評価が高い。アマゾンで中古が16000円。気になる。
・7/30「失われた世界【新訳版】」コナン・ドイル(創元SF文庫)
→ 私が本好きになったきっかけの本。現在多くの訳あり。気になる。
◎ フエンテスの「テラ・ノストラ」をどうするか?
1975年に出た「テラ・ノストラ」は、二段組みで1000ページ超の長大な小説です。
図書館で手に取ってみて、その重量感にビビリました。筋トレができそうです。
例によって話があちこち飛び、人称がころころ変わり、理解しがたい本だと言う。
取り掛かるには相当の時間と労力が必要ですが、私には今その両方がありません。
ということで、定年後の楽しみとして、取って置きたいと思っています。
ちなみに、以下のような魅力的な文章で始まります。ああ、定年が待ち遠しい!
「別の動物のことを夢見た最初の動物。怪物的ともいうべき、二本足で歩行するこ
とのできた最初の脊椎動物。かくして人間は、いまだに創造の源である泥土を、の
ほほんと、ありのままの姿で血を這いずりまわる動物たちの間に、恐怖を撒き散ら
したのである。・・・」(P19)
この小説は、木村榮一の「ラテンアメリカ十大小説」でも紹介されています。
冒頭の展開を読んだだけで、これがとてつもない物語であることが分かります。
◎ 「石蹴り遊び」を中古でゲット。
コルタサルのこの名作は、集英社文庫版の中古の相場が上下で4000円ほどでした。
そのため一時は、購入するのも読むのも諦めていました。
ところが、以前からチェックしていたサイトで、2100円で出たので購入しました。
送料を入れると2冊で2400円。若干高いけど、まあ、許容範囲としておきましょう。
多少傷みのある商品のようですが、届くのを楽しみにしています。
ただ、時間があまりないので、読むのはかなり先になりそうなのですが。
◎ 「ブラス・クーバスの死後の回想」は、新品が手に入った!
マシャード・ジ・アシスのこの名作は、古典新訳文庫で出たものの現在は絶版です。
中古はアマゾンで4000円超です。ところが、hontoでは定価でちゃんと買えました。
受取店に届くまで2週間以上かかりましたが、全国から取り寄せてくれたためです。
新品の本が、定価で買える。当たり前のようですが、とてもありがたいことです。
(ちなみに kindle unlimited で0円)
◎ 村上春樹の短編集発売!
hontoメールによると、7/18に文芸春秋から村上春樹の短編集が発売されるそうです。
タイトルは、「一人称単数」。6年ぶりとなる短編小説集。文庫化されたら買い。
◎ 岩波ジュニア新書「世界の神話」をチェック
文庫本ではないけど、岩波ジュニア新書は良書を出すので、時々チェックしています。
今回目にとまったのは、沖田瑞穂の神話入門書、「世界の神話」です。これは、買い。
世界中の神話を紹介し、その特徴と意味を述べています。詳しくは特設サイトを。
特設サイト→ https://www.iwanami.co.jp/jr40th/shinwa/
◎ さいごに。
むし暑い日が続きます。職場でクーラーをつけることが多くなりました。
室外と室内の温度差が大きいのでとても疲れます。最近はなかなか本が読めません。
データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガを主に参考にしています。
・7/7 「この世界を知るための 人類と科学の400万年史」
レナード・ムロディナウ(河出文庫)
→ 単行本で出て分かりやすいと評判だった科学史の本。気になる。
・7/10「図説 神さま仏さまの教えの物語 今昔物語集」小峯和明(青春文庫)
→ 図説というところが面白そうで気になる。図がきれいだったら買い。
・7/22「黒死病 ペストの中世史」ジョン・ケリー(中公文庫)
→ 迫力ある記述で評価が高い。アマゾンで中古が16000円。気になる。
・7/30「失われた世界【新訳版】」コナン・ドイル(創元SF文庫)
→ 私が本好きになったきっかけの本。現在多くの訳あり。気になる。
◎ フエンテスの「テラ・ノストラ」をどうするか?
1975年に出た「テラ・ノストラ」は、二段組みで1000ページ超の長大な小説です。
図書館で手に取ってみて、その重量感にビビリました。筋トレができそうです。
例によって話があちこち飛び、人称がころころ変わり、理解しがたい本だと言う。
取り掛かるには相当の時間と労力が必要ですが、私には今その両方がありません。
ということで、定年後の楽しみとして、取って置きたいと思っています。
ちなみに、以下のような魅力的な文章で始まります。ああ、定年が待ち遠しい!
「別の動物のことを夢見た最初の動物。怪物的ともいうべき、二本足で歩行するこ
とのできた最初の脊椎動物。かくして人間は、いまだに創造の源である泥土を、の
ほほんと、ありのままの姿で血を這いずりまわる動物たちの間に、恐怖を撒き散ら
したのである。・・・」(P19)
この小説は、木村榮一の「ラテンアメリカ十大小説」でも紹介されています。
冒頭の展開を読んだだけで、これがとてつもない物語であることが分かります。
◎ 「石蹴り遊び」を中古でゲット。
コルタサルのこの名作は、集英社文庫版の中古の相場が上下で4000円ほどでした。
そのため一時は、購入するのも読むのも諦めていました。
ところが、以前からチェックしていたサイトで、2100円で出たので購入しました。
送料を入れると2冊で2400円。若干高いけど、まあ、許容範囲としておきましょう。
多少傷みのある商品のようですが、届くのを楽しみにしています。
ただ、時間があまりないので、読むのはかなり先になりそうなのですが。
◎ 「ブラス・クーバスの死後の回想」は、新品が手に入った!
マシャード・ジ・アシスのこの名作は、古典新訳文庫で出たものの現在は絶版です。
中古はアマゾンで4000円超です。ところが、hontoでは定価でちゃんと買えました。
受取店に届くまで2週間以上かかりましたが、全国から取り寄せてくれたためです。
新品の本が、定価で買える。当たり前のようですが、とてもありがたいことです。
(ちなみに kindle unlimited で0円)
◎ 村上春樹の短編集発売!
hontoメールによると、7/18に文芸春秋から村上春樹の短編集が発売されるそうです。
タイトルは、「一人称単数」。6年ぶりとなる短編小説集。文庫化されたら買い。
◎ 岩波ジュニア新書「世界の神話」をチェック
文庫本ではないけど、岩波ジュニア新書は良書を出すので、時々チェックしています。
今回目にとまったのは、沖田瑞穂の神話入門書、「世界の神話」です。これは、買い。
世界中の神話を紹介し、その特徴と意味を述べています。詳しくは特設サイトを。
特設サイト→ https://www.iwanami.co.jp/jr40th/shinwa/
◎ さいごに。
むし暑い日が続きます。職場でクーラーをつけることが多くなりました。
室外と室内の温度差が大きいのでとても疲れます。最近はなかなか本が読めません。
2020年6月発売の気になる文庫本 [来月発売の気になる文庫本]
2020年6月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
データは、出版社やamazonの、HPやメルマガを、参考にしています。
・6/10 「ほら吹き男爵の冒険」 ヒュルガー (光文社古典新訳文庫)
→ 18世紀にドイツで出た冒険譚で、児童向けの物語としても有名。買い。
・6/10 「好古家の怪談集」 M・R・ジェイムズ (光文社古典新訳文庫)
→ 19世紀的な英国の怪奇小説集。創元推理版が絶版。貴重な新訳。買い。
・6/12 「イタリア絵画史」 ロベルト・ロンギ (ちくま学芸文庫)
→ イタリア美術史の第一人者による伝説的な講義。図版が多ければ、買い。
・6/24 「小公子」 バーネット (新潮文庫)
→ 「秘密の花園」と並ぶ作者の代表作の一冊。「小公女」とセットで買い。
◎ コルタサルの「石蹴り遊び」をどうするか?
今年の読書テーマは、「20世紀ラテンアメリカ文学」です。
中でも、ブームの5人衆の代表作は、全て読みたいと思っています。
問題は、現在、文庫本で出ていない作品がとても多いということです。
文庫本の購入にこだわる私としては、このことがとても困るのです。
ガルシア・マルケスの「百年の孤独」、フエンテスの「澄みわたる大地」、
ホセ・ドノソの「夜のみだらな鳥」は、しかたがない、単行本で読もう。
バルガス・リョサの「緑の家」は、岩波文庫で出ているので購入しました。
ほかにも岩波文庫の「密林の語り部」を購入。岩波さん、ありがとうございます。
問題は、コルタサルの「石蹴り遊び」です。
集英社文庫版は何年も前から絶版です。中古で上下揃いだと4000円になります!
中古の文庫本を買う場合の、私の許容範囲は1冊1000円です。2冊で2000円。
2冊で4000円は、許容範囲を大きく超えています。これ以下では出ていません。
文庫ではなく、単行本だと、全1冊で、中古が、送料込みで2000円ほどです。
しかし、中古とはいえ、文庫本があるのに、単行本を選ぶっていうのもねえ・・・
現在、思い切って、「『石蹴り遊び』は読まない」という選択を検討中です。
コルタサルは、短編小説が岩波から出ているから、それを読めばいいだろう、と。
確かに「石蹴り遊び」はヒット作ですが、無理して読むべき作品でもないかと。
岩波さんか古典新訳さんが新訳を出してくれるのを期待して、焦らず待ちましょう。
◎ マシャード・ジ・アシスの「ブラス・クーバスの死後の回想」は手に入る!
マシャードはブラジルの文豪で、ラテン・アメリカ文学に多大な影響を与えました。
代表作「ブラス・クーバスの死後の回想」は、2012年に古典新訳文庫入りしました。
ところが、この名作が、いつのまにか絶版となっていたのです。
アマゾンでは、中古が4000円超です。(5/25時点)
そこで、いろいろ探ってみた結果、hontoでは定価で手に入ることが分かりました。
私は、繁華街に丸善ジュンク堂ができてから、hontoの会員になっています。
hontoでは、全国の系列の書店から在庫を探して、受け取り店に届けてくれます。
届くまでに1~3週間かかりますが、そんなことは、まったく気になりません。
新品の本が、定価で手に入る・・・
そういう当たり前のことを、当たり前にやってくれる書店が、一番ありがたいです。
◎ 書店で幅を利かせる文具コーナーについて
最近の書店は、たいてい文房具を置いています。
しかも、どの書店でも、文房具売り場がどんどん大きくなっています。
先日、近所の書店が、文具コーナーを広げて、文庫本コーナーを半減しました。
文庫本が目当ての私にとって、このお店の魅力も、半減してしまいました。
文具売り場を広げるのは、本よりも文具の方が利益が出るからだと思います。
(学生の頃バイトしていた書店で、「本は粗利が少ない」と聞きました。)
しかしこれでは、本好きの客(常連さん)が、どんどん減ってしまいます。
長い目で見ると、書店にとって大きなマイナスになるように思います。
私としては、文庫売り場がこれ以上無くならないようお願いしたい。
そのためには、できるだけネットではなく、地元の書店で文庫本を買いたい。
◎ さいごに。(新しい生活様式によって、失われた至福の時間)
「新しい生活スタイル」というものが、急速に広がっています。
その結果、「カフェで読書」という、私の至福の時間は取りにくくなりました。
カフェでは、「長居するな、とっとと食べて、とっとと出ろ」という雰囲気です。
客席を大幅に削ったお店も多くて、もう読書のために立ち寄ることはできません。
週に一度、職場帰りに立ち寄り、450円の紅茶で、小一時間、好きな本を読む・・・
早くコロナが終息して、再びそのような時間が持てるようになってほしいです。
データは、出版社やamazonの、HPやメルマガを、参考にしています。
・6/10 「ほら吹き男爵の冒険」 ヒュルガー (光文社古典新訳文庫)
→ 18世紀にドイツで出た冒険譚で、児童向けの物語としても有名。買い。
・6/10 「好古家の怪談集」 M・R・ジェイムズ (光文社古典新訳文庫)
→ 19世紀的な英国の怪奇小説集。創元推理版が絶版。貴重な新訳。買い。
・6/12 「イタリア絵画史」 ロベルト・ロンギ (ちくま学芸文庫)
→ イタリア美術史の第一人者による伝説的な講義。図版が多ければ、買い。
・6/24 「小公子」 バーネット (新潮文庫)
→ 「秘密の花園」と並ぶ作者の代表作の一冊。「小公女」とセットで買い。
◎ コルタサルの「石蹴り遊び」をどうするか?
今年の読書テーマは、「20世紀ラテンアメリカ文学」です。
中でも、ブームの5人衆の代表作は、全て読みたいと思っています。
問題は、現在、文庫本で出ていない作品がとても多いということです。
文庫本の購入にこだわる私としては、このことがとても困るのです。
ガルシア・マルケスの「百年の孤独」、フエンテスの「澄みわたる大地」、
ホセ・ドノソの「夜のみだらな鳥」は、しかたがない、単行本で読もう。
バルガス・リョサの「緑の家」は、岩波文庫で出ているので購入しました。
ほかにも岩波文庫の「密林の語り部」を購入。岩波さん、ありがとうございます。
問題は、コルタサルの「石蹴り遊び」です。
集英社文庫版は何年も前から絶版です。中古で上下揃いだと4000円になります!
中古の文庫本を買う場合の、私の許容範囲は1冊1000円です。2冊で2000円。
2冊で4000円は、許容範囲を大きく超えています。これ以下では出ていません。
文庫ではなく、単行本だと、全1冊で、中古が、送料込みで2000円ほどです。
しかし、中古とはいえ、文庫本があるのに、単行本を選ぶっていうのもねえ・・・
現在、思い切って、「『石蹴り遊び』は読まない」という選択を検討中です。
コルタサルは、短編小説が岩波から出ているから、それを読めばいいだろう、と。
確かに「石蹴り遊び」はヒット作ですが、無理して読むべき作品でもないかと。
岩波さんか古典新訳さんが新訳を出してくれるのを期待して、焦らず待ちましょう。
◎ マシャード・ジ・アシスの「ブラス・クーバスの死後の回想」は手に入る!
マシャードはブラジルの文豪で、ラテン・アメリカ文学に多大な影響を与えました。
代表作「ブラス・クーバスの死後の回想」は、2012年に古典新訳文庫入りしました。
ところが、この名作が、いつのまにか絶版となっていたのです。
アマゾンでは、中古が4000円超です。(5/25時点)
そこで、いろいろ探ってみた結果、hontoでは定価で手に入ることが分かりました。
私は、繁華街に丸善ジュンク堂ができてから、hontoの会員になっています。
hontoでは、全国の系列の書店から在庫を探して、受け取り店に届けてくれます。
届くまでに1~3週間かかりますが、そんなことは、まったく気になりません。
新品の本が、定価で手に入る・・・
そういう当たり前のことを、当たり前にやってくれる書店が、一番ありがたいです。
◎ 書店で幅を利かせる文具コーナーについて
最近の書店は、たいてい文房具を置いています。
しかも、どの書店でも、文房具売り場がどんどん大きくなっています。
先日、近所の書店が、文具コーナーを広げて、文庫本コーナーを半減しました。
文庫本が目当ての私にとって、このお店の魅力も、半減してしまいました。
文具売り場を広げるのは、本よりも文具の方が利益が出るからだと思います。
(学生の頃バイトしていた書店で、「本は粗利が少ない」と聞きました。)
しかしこれでは、本好きの客(常連さん)が、どんどん減ってしまいます。
長い目で見ると、書店にとって大きなマイナスになるように思います。
私としては、文庫売り場がこれ以上無くならないようお願いしたい。
そのためには、できるだけネットではなく、地元の書店で文庫本を買いたい。
◎ さいごに。(新しい生活様式によって、失われた至福の時間)
「新しい生活スタイル」というものが、急速に広がっています。
その結果、「カフェで読書」という、私の至福の時間は取りにくくなりました。
カフェでは、「長居するな、とっとと食べて、とっとと出ろ」という雰囲気です。
客席を大幅に削ったお店も多くて、もう読書のために立ち寄ることはできません。
週に一度、職場帰りに立ち寄り、450円の紅茶で、小一時間、好きな本を読む・・・
早くコロナが終息して、再びそのような時間が持てるようになってほしいです。