神統記 [古代文学]
「神統記」 ヘシオドス作 廣川洋一訳 (岩波文庫)
神々の誕生から、ゼウスが統治権を獲得するまでを、系譜にそって歌った叙事詩です。
紀元前700年頃に、ヘシオドスがヘリコン山で、詩的霊感に打たれて作ったそうです。
岩波文庫から出ています。初版は1984年。比較的分かりやすい訳です。
丁寧に作られた本で、人名索引はもちろん、神々の詳しい系譜も掲載されています。
宇宙の生成のあと、ウラノス、クロノス、ゼウスと王位は継承され・・・
そして、ゼウスを中心としたオリュンポスの神々の系譜・・・
本文はわずか120ページほど。1ページには12行だけ。
しかも、叙事詩なので改行が多くて、ページはスカスカ。
しかし、この短い文章の中に、神々の歴史がギュッと凝縮されています。
1ページまた1ページと進むごとに、神々が10も20も生まれていきます。
うっかりしていると、神々の系譜の森の中で、迷子になりそうになります。
だから、この本には、「神統記」を理解するための工夫が盛り込まれています。
本文中には、ゴシック体の小見出しがあるので、内容のまとまりが分かります。
巻末の解説が充実していて、内容がとても分かりやすくまとめられています。
しかし、なんといっても嬉しいのは、系譜図を付けてくれたことです。
本文と系譜図を見比べていくと、ギリシア人の宇宙観が見えてくる気がします。
この本も、アポロドーロスの「ギリシア神話」同様、作り手の愛情を感じます。
こういうマニアックな本作りは、岩波文庫さんにしかできない仕事。あっぱれ!
アポロードス → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2016-02-02
ヘロドトスには、ほかにも「仕事と日」という渋い叙事詩があります。
こちらも岩波文庫から出ています。丁寧に作られた本です。
さいごに。(自家製恵方巻)
今年は家族3人で、自家製の恵方巻を食べました。中身はカニカマ。
だいぶ安上がりでした。スーパーでは1本1000円以上しますから。
神々の誕生から、ゼウスが統治権を獲得するまでを、系譜にそって歌った叙事詩です。
紀元前700年頃に、ヘシオドスがヘリコン山で、詩的霊感に打たれて作ったそうです。
岩波文庫から出ています。初版は1984年。比較的分かりやすい訳です。
丁寧に作られた本で、人名索引はもちろん、神々の詳しい系譜も掲載されています。
宇宙の生成のあと、ウラノス、クロノス、ゼウスと王位は継承され・・・
そして、ゼウスを中心としたオリュンポスの神々の系譜・・・
本文はわずか120ページほど。1ページには12行だけ。
しかも、叙事詩なので改行が多くて、ページはスカスカ。
しかし、この短い文章の中に、神々の歴史がギュッと凝縮されています。
1ページまた1ページと進むごとに、神々が10も20も生まれていきます。
うっかりしていると、神々の系譜の森の中で、迷子になりそうになります。
だから、この本には、「神統記」を理解するための工夫が盛り込まれています。
本文中には、ゴシック体の小見出しがあるので、内容のまとまりが分かります。
巻末の解説が充実していて、内容がとても分かりやすくまとめられています。
しかし、なんといっても嬉しいのは、系譜図を付けてくれたことです。
本文と系譜図を見比べていくと、ギリシア人の宇宙観が見えてくる気がします。
この本も、アポロドーロスの「ギリシア神話」同様、作り手の愛情を感じます。
こういうマニアックな本作りは、岩波文庫さんにしかできない仕事。あっぱれ!
アポロードス → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2016-02-02
ヘロドトスには、ほかにも「仕事と日」という渋い叙事詩があります。
こちらも岩波文庫から出ています。丁寧に作られた本です。
さいごに。(自家製恵方巻)
今年は家族3人で、自家製の恵方巻を食べました。中身はカニカマ。
だいぶ安上がりでした。スーパーでは1本1000円以上しますから。
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