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十二夜 [17世紀文学]

 「十二夜」 シェイクスピア作 河合祥一郎訳 (角川文庫)


 男装のヴァイオラを中心に、三角関係のドタバタを描いた、喜劇の最高峰です。
 クリスマス・シーズン最後の夜「十二夜」に上演するために書かれた喜劇です。

 角川文庫から出ている河合訳が最新の訳です。文章は分かりやすかったです。
 リズムもいいです。ライム(押韻)をすべて訳出することに挑戦したとのこと。


新訳 十二夜 (角川文庫)

新訳 十二夜 (角川文庫)

  • 作者: シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/10/25
  • メディア: 文庫



 名作なので、多くの文庫から様々な訳が出ています。
 どの訳も分かりやすく、それぞれの味わいがあります。


シェイクスピア全集 (6) 十二夜 (ちくま文庫)

シェイクスピア全集 (6) 十二夜 (ちくま文庫)

  • 作者: W. シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: 文庫



十二夜 (光文社古典新訳文庫)

十二夜 (光文社古典新訳文庫)

  • 作者: シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/11/08
  • メディア: 文庫



十二夜 (岩波文庫)

十二夜 (岩波文庫)

  • 作者: シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1960/03/25
  • メディア: 文庫



 双子の兄妹セバスチャンとヴァイオラが乗っていた船が、嵐によって難破しました。
 二人は危うく助かり、離れ離れになり、お互いに死んだものと考えていました。

 ヴァイオラは身を守るために男装し、シザーリオと名乗って公爵家に仕えました。
 ところが彼女は、主人であるオーシーノ公爵に恋してしまったのです。

 公爵は、伯爵家のオリヴィアに求婚していましたが、全く相手にされていません。
 そしてシザーリオ(ヴァイオラ)が、公爵の気持ちを伝える使いを頼まれました。

 シザーリオはオリヴィアに、すっかりほれ込まれてしまい・・・
 やがて、生きていた兄のセバスチャンが戻ってくると・・・

 三角関係に、 人々の勘違いが加わり、事態は複雑に絡み合っていきます。
 さらにオリヴィア家の者の悪戯まで加わって、もうどうしようもありません。

 笑いにつぐ笑い。クリスマス・シーズンの最後を飾るにふさわしい大傑作です。
 P63のような卑猥な笑いもあって、なんでもありって感じです。

 シェイクスピア喜劇の集大成です。この作品を最後に、喜劇の時代が終ります。
 ほぼ同時期に書かれた喜劇「お気に召すまま」も読んでみたいです。


お気に召すまま−シェイクスピア全集 15  (ちくま文庫)

お気に召すまま−シェイクスピア全集 15  (ちくま文庫)

  • 作者: W. シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 文庫



お気に召すまま (新潮文庫)

お気に召すまま (新潮文庫)

  • 作者: ウィリアム シェイクスピア
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1981/07/28
  • メディア: 文庫



 さいごに。(今年からゴールデン・ウィークは無し)

 明日から5日間休みという人は多いでしょう。中には9連休という人もいます。
 私は今年から、5日間全て仕事です。代休はありません。13日連続勤務です。

 うちの業界では珍しいことではありません。でも、なんとかしてほしい!
 「冬休みは絶対たっぷり休んでやるぞ」と、今はただそう誓うのみです。

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