ティラン・ロ・ブラン 1 [中世文学]
「ティラン・ロ・ブラン 1」 J・マルトゥレイ作 田澤耕訳 (岩波文庫)
騎士ティラン・ロ・ブランの愛と冒険を、写実的かつ現実的に描いた長編小説です。
「ドン・キホーテが読みふけり正気を失う原因となった世界一の騎士道小説」です。
2016年に岩波文庫から刊行されました。1冊1200円前後なので4巻で4800円です。
かつて広辞苑のような分厚いで、17280円で出ていたことを考えるとお買い得です。
イングランド王とフランス王女との婚約が決まり、武術試合の開催が決まりました。
ティラン・ロ・ブラン一行は、宮廷に行く途中、隠者から様々なことを学びました。
婚礼の祝宴からの帰途、再び隠者を訪れた一行は、ティランの活躍を語ります。
ティランはいかに戦い、いかに勝ったか。いかにして、最高の騎士の称号を得たか。
世界中にその名を鳴り響かせたティランは、その後ロードス島の救援に向かいます。
モーロ人の包囲網を突破し、奇策を用いてモーロ人を撤退させ・・・
イングランドへ、シチリア島へ、ロードス島へ、フランスへ・・・
さすが、ドン・キホーテを狂わせた物語。ティランの八面六臂の活躍はありえない。
ところがこの物語は、当時の騎士道物語に比べては、とても現実的なのだそうです。
そう言われると、確かに「アーサー王」と違って、魔法使いや妖怪は出てきません。
そして、宮廷生活や武術試合などの描写が、細かすぎるぐらい細かくてリアルです。
このリアルさは作品の価値を高めていますが、同時に物語を退屈にもしています。
婚礼の祝宴の様子をえんえんと語ったり、宮廷の食事の場面をいちいち述べたり。
物語の展開上、必要でしょうか? 当時の資料としては、重要かもしれませんが。
また、会話文が多いのも特徴です。おしゃべりが長くて、なかなか先に進みません。
ごちゃごちゃ言ってないでさっさと戦えと、何度か叱りつけたくなりました。
ところで、第一巻で最も面白かったのは、冒頭の「隠者王」の活躍の部分でした。
ウォーウィック伯ウィリアムは、いかにしてイングランドを救ったか・・・
勝手ながら私は、隠者がティランの父親だと思い、劇的な展開を予想していました。
しかしティランと血筋の関係はなく、途中で退場してしまうので、少し驚きました。
さて第二巻では、ティランが恋に落ち、いよいよ恋愛ロマンスが始まると言います。
恋の相手は、なんとコンスタンチノーブルの皇帝の娘?!・・・楽しみです。
さいごに。(アイスティーしか飲まなくなった理由)
仕事が早く終わってカフェに寄るとき、最近はアイスティーしか飲みません。
その理由は、私の場合、コーヒーを飲むと眠くなって、本が読めなくなるからです。
ブラックで飲めなくて、砂糖をたっぷり入れてしまうのが、悪いのかもしれません。
アイスティーはシロップを入れないで飲むためか、本を読んでも眠くならないです。
騎士ティラン・ロ・ブランの愛と冒険を、写実的かつ現実的に描いた長編小説です。
「ドン・キホーテが読みふけり正気を失う原因となった世界一の騎士道小説」です。
2016年に岩波文庫から刊行されました。1冊1200円前後なので4巻で4800円です。
かつて広辞苑のような分厚いで、17280円で出ていたことを考えるとお買い得です。
イングランド王とフランス王女との婚約が決まり、武術試合の開催が決まりました。
ティラン・ロ・ブラン一行は、宮廷に行く途中、隠者から様々なことを学びました。
婚礼の祝宴からの帰途、再び隠者を訪れた一行は、ティランの活躍を語ります。
ティランはいかに戦い、いかに勝ったか。いかにして、最高の騎士の称号を得たか。
世界中にその名を鳴り響かせたティランは、その後ロードス島の救援に向かいます。
モーロ人の包囲網を突破し、奇策を用いてモーロ人を撤退させ・・・
イングランドへ、シチリア島へ、ロードス島へ、フランスへ・・・
さすが、ドン・キホーテを狂わせた物語。ティランの八面六臂の活躍はありえない。
ところがこの物語は、当時の騎士道物語に比べては、とても現実的なのだそうです。
そう言われると、確かに「アーサー王」と違って、魔法使いや妖怪は出てきません。
そして、宮廷生活や武術試合などの描写が、細かすぎるぐらい細かくてリアルです。
このリアルさは作品の価値を高めていますが、同時に物語を退屈にもしています。
婚礼の祝宴の様子をえんえんと語ったり、宮廷の食事の場面をいちいち述べたり。
物語の展開上、必要でしょうか? 当時の資料としては、重要かもしれませんが。
また、会話文が多いのも特徴です。おしゃべりが長くて、なかなか先に進みません。
ごちゃごちゃ言ってないでさっさと戦えと、何度か叱りつけたくなりました。
ところで、第一巻で最も面白かったのは、冒頭の「隠者王」の活躍の部分でした。
ウォーウィック伯ウィリアムは、いかにしてイングランドを救ったか・・・
勝手ながら私は、隠者がティランの父親だと思い、劇的な展開を予想していました。
しかしティランと血筋の関係はなく、途中で退場してしまうので、少し驚きました。
さて第二巻では、ティランが恋に落ち、いよいよ恋愛ロマンスが始まると言います。
恋の相手は、なんとコンスタンチノーブルの皇帝の娘?!・・・楽しみです。
さいごに。(アイスティーしか飲まなくなった理由)
仕事が早く終わってカフェに寄るとき、最近はアイスティーしか飲みません。
その理由は、私の場合、コーヒーを飲むと眠くなって、本が読めなくなるからです。
ブラックで飲めなくて、砂糖をたっぷり入れてしまうのが、悪いのかもしれません。
アイスティーはシロップを入れないで飲むためか、本を読んでも眠くならないです。
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