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宇宙戦争 [19世紀イギリス文学]

 「宇宙戦争」 ウェルズ作 小田麻紀訳 (角川文庫)


 火星人の襲来に対して、反撃する人類の物語です。
 タコ型の火星人の元祖は、この作品で登場しました。

 オーソン・ウェルズが、ラジオドラマとして読み上げたところ、
 町中がパニックになったという話は、あまりにも有名です。

 現在、角川文庫、創元SF文庫、ハヤカワ文庫で読むことができます。
 いずれも、2005年に映画化された時に、出ています。
 映画は、スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演。面白かったです。

 私が読んだのは角川文庫版です。
 訳はその当時出たばかりの新しい訳で、分かりやすかったです。


宇宙戦争 (角川文庫)

宇宙戦争 (角川文庫)

  • 作者: H・G・ウェルズ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2005/05/25
  • メディア: 文庫



宇宙戦争 (ハヤカワ文庫SF)

宇宙戦争 (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: H.G. ウエルズ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 文庫



宇宙戦争 (創元SF文庫)

宇宙戦争 (創元SF文庫)

  • 作者: H.G. ウェルズ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 文庫



 さて、タイトルは「宇宙戦争」ですが、戦闘場面がほとんどありません。
 人類は火星人に、虫ケラのように、次々と殺されていくだけです。
 人々の、極限状況における態度や行動が、なまなましく描かれています。

 ラスト近くまで、解決の糸口が全く見えてきません。
 おいおい、このまま支配されるのか、と思っていると、思わぬ展開が!

 火星人を阻止したのは、なんと…
 この結末は実に秀逸で、SFファンの間で語り継がれています。ファン必読。

 この小説でも、随所に文明批判が書かれている所が、ウェルズらしいです。
 始まってすぐ、P12には、次のような文に出会います。

 「火星人をきびしく批判するまえに、ぼくたち人間がどれほど冷酷かつ
  かつ徹底的な破壊をもたらしてきたかを思いださなければならない。」(!)

 余談ですが、この手の映画でオススメは、「インデペンデンス・デイ」です。
 ローランド・エメリッヒ監督、ウィル・スミス主演で、1996年公開の傑作です。
 大統領の演説の辺りから、見ている者を燃えさせます。


インデペンデンス・デイ [DVD]

インデペンデンス・デイ [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD



 さいごに。

 娘の幼稚園の運動会が行われたのは、県営の体育館です。
 観客席からホールまでが離れているため、お遊戯がよく見えなくて…
 なんと、私は間違えてよその子を、デジカメで撮っていました。

 でも、うちの両親はすぐに見分けられたようで、こう言っていました。
 「みんなよりワンテンポ遅れるから、すぐに分かったよ。」

 なんといっても私の娘だから、どんくさいのはしょうがないかな。
 かけっこは、ビリのほうをヘロヘロと走っていました。
 でも、大玉ころがしは上手で、コロコロと転がるように走っていました。
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