怪盗紳士ルパン [20世紀フランス文学]
「怪盗紳士ルパン」 モーリス・ルブラン作 平岡敦訳 (ハヤカワ文庫)
イギリスの名探偵、シャーロック・ホームズに、対抗できるのは?
フランスの怪盗、アルセーヌ・ルパンだけでしょう。
本書は、ルパンシリーズの第一短編集で、9編収録です。
紳士的な大泥棒ルパンの活躍が楽しめます。
現在、様々な訳が出ています。
5年前に出たハヤカワ文庫版が、最も新しくて読みやすいです。
「アルセーヌ・ルパンの逮捕」が、ルパン初登場作品です。
定期客船内で、ルパン探しが行われます。
疑心暗鬼となった船中で、ルパンかと疑われる男がいますが…
途中で、あっと驚く展開があります。
ルパンを逮捕したのは、名警部のガニマール。
この後、ルパンのライバルになります。
「獄中のアルセーヌ・ルパン」での、犯罪はみごと。
ネタは、乱歩の「怪人二十面相」に、みごとにぱくられています。
「王妃の首飾り」では、6歳のルパンが登場。
その生い立ちの一部が分かって、興味深い作品です。
「ハートの7」では、語り手との出会いが語られます。
ここでのルパンは、とてもかっこいいです。
「遅かりしシャーロック・ホームズ」も注目です。
ホームズとの最初の出会いが描かれています。
ホームズとルパンの、二人の活躍が楽しめます。
ただし、タイトルで分かる通り、ホームズがやや後手に回ります。
これでは、シャーロキアンたちは怒るでしょう。
さて、作者モーリス・ルブランは最初、純文学を志していました。
フローベールやモーパッサンを敬愛していたのです。
(子供の頃に世話になった医師は、フローベールの兄でした。)
しかし、1905年に発表されたルパンものが人気となり…
すっかり、ルパンシリーズの作家として、有名になりました。
内心は複雑だったようです。ドイルと同じですね。
ところで。
ハヤカワ文庫は全集を目指すかと思いきや、わずか4冊で中断。
5冊目が、いつまで待っても出ません。
名作「813」を期待していましたが、残念です。
ポプラ文庫からは、児童向けの「怪盗紳士ルパン」も出ています。
こちらは、9編中6編のみ収録です。
子供の時、南氏の簡約版を、ワクワクしながら読んだ人も多いはず。
さいごに。
新年、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
おもちと、おせちと、新年会での食事で、
この二日間は、おなかがはちきれそうです。
体重も2キロほど増えたのでは…
ちなみに、我が家の一番人気は、栗きんとんです。
娘は栗きん、私は煮豚、妻はだてまきが好物です。
イギリスの名探偵、シャーロック・ホームズに、対抗できるのは?
フランスの怪盗、アルセーヌ・ルパンだけでしょう。
本書は、ルパンシリーズの第一短編集で、9編収録です。
紳士的な大泥棒ルパンの活躍が楽しめます。
現在、様々な訳が出ています。
5年前に出たハヤカワ文庫版が、最も新しくて読みやすいです。
「アルセーヌ・ルパンの逮捕」が、ルパン初登場作品です。
定期客船内で、ルパン探しが行われます。
疑心暗鬼となった船中で、ルパンかと疑われる男がいますが…
途中で、あっと驚く展開があります。
ルパンを逮捕したのは、名警部のガニマール。
この後、ルパンのライバルになります。
「獄中のアルセーヌ・ルパン」での、犯罪はみごと。
ネタは、乱歩の「怪人二十面相」に、みごとにぱくられています。
「王妃の首飾り」では、6歳のルパンが登場。
その生い立ちの一部が分かって、興味深い作品です。
「ハートの7」では、語り手との出会いが語られます。
ここでのルパンは、とてもかっこいいです。
「遅かりしシャーロック・ホームズ」も注目です。
ホームズとの最初の出会いが描かれています。
ホームズとルパンの、二人の活躍が楽しめます。
ただし、タイトルで分かる通り、ホームズがやや後手に回ります。
これでは、シャーロキアンたちは怒るでしょう。
さて、作者モーリス・ルブランは最初、純文学を志していました。
フローベールやモーパッサンを敬愛していたのです。
(子供の頃に世話になった医師は、フローベールの兄でした。)
しかし、1905年に発表されたルパンものが人気となり…
すっかり、ルパンシリーズの作家として、有名になりました。
内心は複雑だったようです。ドイルと同じですね。
ところで。
ハヤカワ文庫は全集を目指すかと思いきや、わずか4冊で中断。
5冊目が、いつまで待っても出ません。
名作「813」を期待していましたが、残念です。
ポプラ文庫からは、児童向けの「怪盗紳士ルパン」も出ています。
こちらは、9編中6編のみ収録です。
子供の時、南氏の簡約版を、ワクワクしながら読んだ人も多いはず。
さいごに。
新年、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
おもちと、おせちと、新年会での食事で、
この二日間は、おなかがはちきれそうです。
体重も2キロほど増えたのでは…
ちなみに、我が家の一番人気は、栗きんとんです。
娘は栗きん、私は煮豚、妻はだてまきが好物です。
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