いちご姫 [日本の近代文学]
「いちご姫・蝴蝶」 山田美妙 (岩波文庫)
落ちぶれた公卿のいちご姫の、愛と悲劇の時代小説です。
独特の文体で書かれています。
11月に、岩波文庫から出たばかりです。
こういう売れない本(決め付けちゃいけないか)を、ちゃんと出してくれる所がえらい。
時は足利義政の時代。
公家のいちご姫が好きになったのは、窟子(うろこ)という名の美しい武者。
しかし彼は、将軍義政のもとへやるため、いちご姫を迎えに来た使者でした。
一計を案じて、あえて義政のもとへ連れて行かれるいちご姫。
しかし、その企みを阻止したのは、ほかでもない窟子だったのです。
ロマンチックなストーリーのようですが、しかし、なかなか…
ラストで明かされる秘密は、衝撃的です。
ところで後半は、低俗で御都合主義的な展開に、落ちてしまいます。
「そりゃ、ないだろう」「そんなこと、ありえない」と、思わず口に出てしまう。
この物語は、第14章までで終わった方が、よかったかもしれない。
文体はですます調で、時々講談っぽくなって、そして会話は当時のもの。
これを、名人芸と評価する人もいますが…
絶世の美女のいちご姫が、「おじゃる」「おりゃる」と言うので、私は笑えました。
さて、同時収録の「蝴蝶」は、平家滅亡時に逃れた女官の物語。
美しい悲劇です。小品ながら、名作でしょう。
しかし当時は、挿し絵の方ばかりが話題になってしまって、実に惜しい。
その挿絵も、もちろん収録されています。
「なんじゃこりゃ」という裸体画ですが、当時は論争まで起こりました。
一見の価値あり。
さて、この本。すぐに入手困難になると、私は予想しています。
そういう意味で、ぜひ買っておきたい本です。
さいごに。(幼稚園の発表会)
昨日、娘の幼稚園で、劇の発表会がありました。
私は娘の発表の時間だけ、有休をもらい、職場を抜けて見に行きました。
今年は仕事の都合で、父親参観も、運動会も、見に行けなかったので。
娘は、ハムスター役。
舞台で演じながら、すぐに私と妻を見つけたようです。
こちらを気にしながら、とても一生懸命に演技していました。
落ちぶれた公卿のいちご姫の、愛と悲劇の時代小説です。
独特の文体で書かれています。
11月に、岩波文庫から出たばかりです。
こういう売れない本(決め付けちゃいけないか)を、ちゃんと出してくれる所がえらい。
時は足利義政の時代。
公家のいちご姫が好きになったのは、窟子(うろこ)という名の美しい武者。
しかし彼は、将軍義政のもとへやるため、いちご姫を迎えに来た使者でした。
一計を案じて、あえて義政のもとへ連れて行かれるいちご姫。
しかし、その企みを阻止したのは、ほかでもない窟子だったのです。
ロマンチックなストーリーのようですが、しかし、なかなか…
ラストで明かされる秘密は、衝撃的です。
ところで後半は、低俗で御都合主義的な展開に、落ちてしまいます。
「そりゃ、ないだろう」「そんなこと、ありえない」と、思わず口に出てしまう。
この物語は、第14章までで終わった方が、よかったかもしれない。
文体はですます調で、時々講談っぽくなって、そして会話は当時のもの。
これを、名人芸と評価する人もいますが…
絶世の美女のいちご姫が、「おじゃる」「おりゃる」と言うので、私は笑えました。
さて、同時収録の「蝴蝶」は、平家滅亡時に逃れた女官の物語。
美しい悲劇です。小品ながら、名作でしょう。
しかし当時は、挿し絵の方ばかりが話題になってしまって、実に惜しい。
その挿絵も、もちろん収録されています。
「なんじゃこりゃ」という裸体画ですが、当時は論争まで起こりました。
一見の価値あり。
さて、この本。すぐに入手困難になると、私は予想しています。
そういう意味で、ぜひ買っておきたい本です。
さいごに。(幼稚園の発表会)
昨日、娘の幼稚園で、劇の発表会がありました。
私は娘の発表の時間だけ、有休をもらい、職場を抜けて見に行きました。
今年は仕事の都合で、父親参観も、運動会も、見に行けなかったので。
娘は、ハムスター役。
舞台で演じながら、すぐに私と妻を見つけたようです。
こちらを気にしながら、とても一生懸命に演技していました。
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