アンティゴネ [古代文学]
「ギリシア悲劇Ⅱ ソポクレス」(ちくま文庫)
「アンティゴネ」は、オイディプスの娘アンティゴネの、最期を描いた悲劇です。
オイディプス死後の、テーバイにおける物語です。
現在、ちくま文庫と、岩波文庫と、新潮文庫などで、読むことができます。
オススメは、ちくま文庫版。ソポクレスの現存する七作が入っています。
「アンティゴネ」だけを読みたいのなら、岩波文庫版があります。
新潮文庫版は、「オイディプス」と「アンティゴネ」のカップリング。
ただし、訳は英訳からの重訳だとのこと。
オイディプスの死後、テーバイに残った二人の息子は争い、刺し違えて倒れます。
敵方となってテーバイを攻めたのは、兄のポリュネイケスでした。
その亡骸の埋葬を禁じ、獣の食い荒らすままにした、テーバイ王クレオン。
その命令に反抗し、兄を埋葬して、クレオン王に責められるアンティゴネ。
彼女は、命がけで訴えます。死んだら、敵も味方も無い、と。
私たちは、憎しみを分けるためでなく、愛を分けるために生れてきたのだ、と。
彼女の許婚のハイモンも、父であるクレオン王を説得しますが、聞き入れられません。
とうとうアンティゴネは、生きながら墓穴へ入れられてしまい…
クレオン王は、アンティゴネのことを、頑なだと批判します。
でも、本当に頑ななのは、誰だったのか。王自身ではなっかったか。。
そのことに気づかされた時には、しかし、何もかも遅すぎました。
時に、人を裁いているつもりで、実は自分が神々によって裁かれていたりするものです。
破滅は、いっきにやってきます。
とても考えさせられる悲劇です。
クレオン王は、それほど筋違いなことを、言っているわけではありません。
ただ少し、愛が足りなかった。
作者ソポクレスは、アテネにおいて、いくつかの要職につき、人望もあったそうです。
彼は、悲劇の世界でも、一貫して、「正義とは何か」を訴え続けました。
思うに、正義とは、愛の一部でしょうか。
第二次大戦後、ブレヒトが「アンティゴネ」を改作して上演しました。
2015年に古典新訳文庫から出たので、さっそく読みました。
正直に言って、ソポクレスには及ばないと思いました。
アンティゴネの個性は、ソポクレスの方がはるかに印象に残りました。
さいごに。(鉄棒、なわとび)
娘は、いつのまにか、鉄棒の前回りができるようになっていました。
また、なわとびの前回し跳びも、20回以上できるようになっていました。
ほんと、子どもの上達って、早いですね。
私は、4月に新しくなった職場のパソコン・ソフトに、いまだに慣れていません。
「アンティゴネ」は、オイディプスの娘アンティゴネの、最期を描いた悲劇です。
オイディプス死後の、テーバイにおける物語です。
現在、ちくま文庫と、岩波文庫と、新潮文庫などで、読むことができます。
オススメは、ちくま文庫版。ソポクレスの現存する七作が入っています。
「アンティゴネ」だけを読みたいのなら、岩波文庫版があります。
新潮文庫版は、「オイディプス」と「アンティゴネ」のカップリング。
ただし、訳は英訳からの重訳だとのこと。
オイディプスの死後、テーバイに残った二人の息子は争い、刺し違えて倒れます。
敵方となってテーバイを攻めたのは、兄のポリュネイケスでした。
その亡骸の埋葬を禁じ、獣の食い荒らすままにした、テーバイ王クレオン。
その命令に反抗し、兄を埋葬して、クレオン王に責められるアンティゴネ。
彼女は、命がけで訴えます。死んだら、敵も味方も無い、と。
私たちは、憎しみを分けるためでなく、愛を分けるために生れてきたのだ、と。
彼女の許婚のハイモンも、父であるクレオン王を説得しますが、聞き入れられません。
とうとうアンティゴネは、生きながら墓穴へ入れられてしまい…
クレオン王は、アンティゴネのことを、頑なだと批判します。
でも、本当に頑ななのは、誰だったのか。王自身ではなっかったか。。
そのことに気づかされた時には、しかし、何もかも遅すぎました。
時に、人を裁いているつもりで、実は自分が神々によって裁かれていたりするものです。
破滅は、いっきにやってきます。
とても考えさせられる悲劇です。
クレオン王は、それほど筋違いなことを、言っているわけではありません。
ただ少し、愛が足りなかった。
作者ソポクレスは、アテネにおいて、いくつかの要職につき、人望もあったそうです。
彼は、悲劇の世界でも、一貫して、「正義とは何か」を訴え続けました。
思うに、正義とは、愛の一部でしょうか。
第二次大戦後、ブレヒトが「アンティゴネ」を改作して上演しました。
2015年に古典新訳文庫から出たので、さっそく読みました。
正直に言って、ソポクレスには及ばないと思いました。
アンティゴネの個性は、ソポクレスの方がはるかに印象に残りました。
さいごに。(鉄棒、なわとび)
娘は、いつのまにか、鉄棒の前回りができるようになっていました。
また、なわとびの前回し跳びも、20回以上できるようになっていました。
ほんと、子どもの上達って、早いですね。
私は、4月に新しくなった職場のパソコン・ソフトに、いまだに慣れていません。
2011-12-23 04:52
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