世界の終りとハードボイルドワンダーランド [日本の現代文学]
「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」 村上春樹 (新潮文庫)
「世界の終り」の「僕」と、「ハードボイルドワンダーランド」の「私」の物語です。
村上春樹の4作目の長編で、谷崎潤一郎賞を受賞した傑作です。
現在、新潮文庫から、上下二分冊で出ています。
私の本は昭和63年度版で、やや活字が小さいのが難点。
2010年に出た最新版(リンクの本)で、もう一度読みたい。
「世界の終り」の章は、高い壁に囲まれた街が舞台です。
「僕」はその街の図書館で、一角獣の頭骨から夢を読み取る仕事をしています。
「僕」は、この街に入った時、門番によって影を切り離されました。
その時、記憶を影に残してきたため、外の世界の記憶がありません。
やがて「僕」は、「影」からその街の地図を作るように言われて…
一方、「ハードボイルドワンダーランド」の章は、近未来の世界が舞台です。
「私」は暗号を扱う計算士で、シャフリングという高度な技術を持っています。
あるとき、老博士によって、「私」の脳に秘密の加工がなされます。
それによって、自分の中に別の意識が生じ、「私」の運命は大きく狂わされます。
やがて「私」は、自分の中に一角獣の存在を感じるようになって…
「世界の終り」の章と、「ハードボイルドワンダーランド」の章。
この二つの章が入れ替わりながら、並行して物語は進みます。
二つはまったく別々の物語ですが、しだいに一つに重なってきます。
「僕」と「私」が、だんだん一つに見えてきます。
その過程が、ぞくぞくするほど面白い。
ページをめくるのがもどかしいくらい、ワクワクしながら読めてしまいます。
そして、ちょっと意外な結末!
ついつい、「どういうこと?」と、「僕」に尋ねたくなります。
奥が深くて、いろいろな解釈が可能な小説です。
村上春樹の中で、最も好きな作品です。
さいごに。(今年も出た、陸上の大会)
県の中部地区の陸上競技会で、高校生や大学生に混じって走りました。
種目は400ハードル。44歳の私は、もちろん最高齢です。
雨で、タイムは悪かったものの、2年ぶりに決勝に進みました。
決勝ではびりでしたが、若い競技者と走れて、とても楽しめました。
ちなみに甥っ子は100mと200mに出場し、どちらも当たり前のように優勝。
しかも、100mは大会新記録、200mは大会タイ記録でした。
「世界の終り」の「僕」と、「ハードボイルドワンダーランド」の「私」の物語です。
村上春樹の4作目の長編で、谷崎潤一郎賞を受賞した傑作です。
現在、新潮文庫から、上下二分冊で出ています。
私の本は昭和63年度版で、やや活字が小さいのが難点。
2010年に出た最新版(リンクの本)で、もう一度読みたい。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 新装版 (新潮文庫 む 5-4)
- 作者: 村上 春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04
- メディア: 文庫
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下巻 新装版 (新潮文庫 む 5-5)
- 作者: 村上 春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04
- メディア: 文庫
「世界の終り」の章は、高い壁に囲まれた街が舞台です。
「僕」はその街の図書館で、一角獣の頭骨から夢を読み取る仕事をしています。
「僕」は、この街に入った時、門番によって影を切り離されました。
その時、記憶を影に残してきたため、外の世界の記憶がありません。
やがて「僕」は、「影」からその街の地図を作るように言われて…
一方、「ハードボイルドワンダーランド」の章は、近未来の世界が舞台です。
「私」は暗号を扱う計算士で、シャフリングという高度な技術を持っています。
あるとき、老博士によって、「私」の脳に秘密の加工がなされます。
それによって、自分の中に別の意識が生じ、「私」の運命は大きく狂わされます。
やがて「私」は、自分の中に一角獣の存在を感じるようになって…
「世界の終り」の章と、「ハードボイルドワンダーランド」の章。
この二つの章が入れ替わりながら、並行して物語は進みます。
二つはまったく別々の物語ですが、しだいに一つに重なってきます。
「僕」と「私」が、だんだん一つに見えてきます。
その過程が、ぞくぞくするほど面白い。
ページをめくるのがもどかしいくらい、ワクワクしながら読めてしまいます。
そして、ちょっと意外な結末!
ついつい、「どういうこと?」と、「僕」に尋ねたくなります。
奥が深くて、いろいろな解釈が可能な小説です。
村上春樹の中で、最も好きな作品です。
さいごに。(今年も出た、陸上の大会)
県の中部地区の陸上競技会で、高校生や大学生に混じって走りました。
種目は400ハードル。44歳の私は、もちろん最高齢です。
雨で、タイムは悪かったものの、2年ぶりに決勝に進みました。
決勝ではびりでしたが、若い競技者と走れて、とても楽しめました。
ちなみに甥っ子は100mと200mに出場し、どちらも当たり前のように優勝。
しかも、100mは大会新記録、200mは大会タイ記録でした。
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