前世への冒険 [日本の現代文学]
「前世への冒険 ~ ルネサンスの天才彫刻家を追って」 森下典子 (知恵の森文庫)
自分の前世だという15世紀の天才彫刻家「デジデリオ」を追い求める物語です。
1995年に「デジデリオラビリンス」のタイトルで出版された作品です。
現在、光文社知恵の森文庫で読むことができます。
写真や図版が豊富で、デジデリオの作品に対する理解を助けてくれます。
ノンフィクションライターを目指す「私」は、「前世が見える女性」を取材しました。
そこで、自分の前世が、15世紀フィレンツェで活躍した彫刻家だと言われます。
その名前はデジデリオ。
ルネサンス期の「美術家列伝」に、ちゃんと名前が残っているほどの人物です。
半信半疑の「私」は、資料を検証していくうちに、デジデリオにひかれていきます。
と同時に、さまざまな謎に突き当たります。
デジデリオとポルトガル枢機卿とは兄弟で、その墓碑を作ったのはデジデリオなのか?
デジデリオの男の恋人「ルビー」とは誰で、どういう人物だったのか?
そして、本当に「私」はデジデリオだったのか?
とうとう2週間の休暇を取って、デジデリオ探しの旅にでますが…
次々に起こる不思議な偶然の一致。新しい謎と、新しい事実…
読んでいる間は、ワクワクして少しも飽きませんでした。
実に面白い本です。そして、実に不思議な本です。
というのも、「これはフィクションではない。すべて事実だ。」というのですから。
最後に、すべての謎が解決されるわけではありません。
しかし、デジデリオと「私」のつながりが、はっきりとみえてきます。
最後の筆者の言葉が印象的でした。(P287)
「人間はどこから来て、どこへ帰るのかわからない。けれど、どこから来て、
どこへ帰るにしても、人生は心からしたいと望むことをするためにある」
さて、私がこの本を知ったきっかけは、ドラマ「フィレンツェ・ラビリンス」です。
7月31日(火)の夜に、BS JAPANで放送されました。
オリンピック開催中は、オリンピックしか見ていなかったのですが、これだけ例外。
ちなみにドラマでは、男の恋人についてのアプローチが、省いてありました。
主演の杏さんは、知的な感じで良かったです。
私が買った本には、杏さんのカバーがかかっていました。
ところで、前世といえば、ワイス博士の「前世療法」という本がすごい!
私は、この本で、前世というものを、少し信じる気になりました。
現在、PHP文庫から出ていて、手に入りやすい本です。
さいごに。(キャンプでは雷雨が)
キャンプでは、テントを建てていると突然、雷鳴がとどろき、大雨が降りだしました。
我々男衆は、びしょびしょになりながら、テントの設営をしました。
でもきっと、こういうことが、いつまでも思い出に残るのでしょうね。
自分の前世だという15世紀の天才彫刻家「デジデリオ」を追い求める物語です。
1995年に「デジデリオラビリンス」のタイトルで出版された作品です。
現在、光文社知恵の森文庫で読むことができます。
写真や図版が豊富で、デジデリオの作品に対する理解を助けてくれます。
前世への冒険 ルネサンスの天才彫刻家を追って (知恵の森文庫)
- 作者: 森下 典子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/09/05
- メディア: 文庫
ノンフィクションライターを目指す「私」は、「前世が見える女性」を取材しました。
そこで、自分の前世が、15世紀フィレンツェで活躍した彫刻家だと言われます。
その名前はデジデリオ。
ルネサンス期の「美術家列伝」に、ちゃんと名前が残っているほどの人物です。
半信半疑の「私」は、資料を検証していくうちに、デジデリオにひかれていきます。
と同時に、さまざまな謎に突き当たります。
デジデリオとポルトガル枢機卿とは兄弟で、その墓碑を作ったのはデジデリオなのか?
デジデリオの男の恋人「ルビー」とは誰で、どういう人物だったのか?
そして、本当に「私」はデジデリオだったのか?
とうとう2週間の休暇を取って、デジデリオ探しの旅にでますが…
次々に起こる不思議な偶然の一致。新しい謎と、新しい事実…
読んでいる間は、ワクワクして少しも飽きませんでした。
実に面白い本です。そして、実に不思議な本です。
というのも、「これはフィクションではない。すべて事実だ。」というのですから。
最後に、すべての謎が解決されるわけではありません。
しかし、デジデリオと「私」のつながりが、はっきりとみえてきます。
最後の筆者の言葉が印象的でした。(P287)
「人間はどこから来て、どこへ帰るのかわからない。けれど、どこから来て、
どこへ帰るにしても、人生は心からしたいと望むことをするためにある」
さて、私がこの本を知ったきっかけは、ドラマ「フィレンツェ・ラビリンス」です。
7月31日(火)の夜に、BS JAPANで放送されました。
オリンピック開催中は、オリンピックしか見ていなかったのですが、これだけ例外。
ちなみにドラマでは、男の恋人についてのアプローチが、省いてありました。
主演の杏さんは、知的な感じで良かったです。
私が買った本には、杏さんのカバーがかかっていました。
ところで、前世といえば、ワイス博士の「前世療法」という本がすごい!
私は、この本で、前世というものを、少し信じる気になりました。
現在、PHP文庫から出ていて、手に入りやすい本です。
前世療法―米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘 (PHP文庫)
- 作者: ブライアン・L. ワイス
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1996/09
- メディア: 文庫
さいごに。(キャンプでは雷雨が)
キャンプでは、テントを建てていると突然、雷鳴がとどろき、大雨が降りだしました。
我々男衆は、びしょびしょになりながら、テントの設営をしました。
でもきっと、こういうことが、いつまでも思い出に残るのでしょうね。
こんにちは^^
この本に興味を持ちました。
是非読んでみたいと思います。
ワイス博士の本は何冊も読んでいます。
前世というものにとりたてて興味があるわけではないのですが
何故かこの分野のノンフィクションに心惹かれます。
数か月前に、角川文庫の『アーサー王妃物語』を読みました。
こちらも自分の前世がグネヴィアだったという作者が書いた物語で
伝説で言い伝えられているグネヴィアの姿とは違う彼女の姿が浮き彫りになり
私にとってはとても興味深い内容でした。
フィクションとして読んでも十分楽しめます。
by Sizuku (2012-08-24 14:57)
この本、読んで損はないです。ぜひオススメします。
実は私も、ワイス博士の本は、何冊か読んでいます。
どれも、すごい内容ですよね。
「アーサー王妃物語」、とても興味を持ちました。
ぜひ読んでみたいです。
by ike-pyon (2012-08-25 02:27)