SSブログ

新潮CD「罪と罰」 [19世紀ロシア文学]

 「新潮CD 罪と罰」 ドストエフスキー作 江守徹朗読 (新潮社)


 ドストの長編小説「罪と罰」が、CD2枚にまとめられています。
 この朗読は、絶品! ただし、手に入りにくいです。


罪と罰 [新潮CD]

罪と罰 [新潮CD]

  • 作者: ドストエフスキー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/01
  • メディア: 単行本



 ドストエフスキーの「罪と罰」は、名作中の名作です。
 各社から様々な訳が出ていて、しかも名訳ぞろい。
 新潮の工藤訳、岩波の江川訳、古典新訳の亀山訳、角川の米川訳などなど。

 そこで、読書仲間のひとりに、「『罪と罰』のベスト本は?」と聞きました。
 即座に、「江守徹」との回答。…江守徹?

 彼いわく、「江守徹の朗読版。あの朗読に勝るものは無い」とのこと。
 なるほど、そういう選択があったのか。

 そこで私は例によって、市立の図書館で、新潮CD「罪と罰」を借りました。
 聞くのは2度目です。今回もすばらしかったです。面白さに感動しました。

 訳は、江川卓監修の縮約版。CD2枚にまとまっていて、まったく無駄がない。
 始まると、あっという間に、ラスコーリニコフは、老婆を殺してしまいます。

 その後も、ストーリーは、テンポよくドラマチックに展開します。
 映画のようです。回りくどい説明は、いっさいありません。

 ソーニャも、ドゥーニャも、ラズミーヒンも、ポルフィーリーも、ルージンも、
 スヴィドリガイロフも、ほとんど前置き無しで、ぽんぽんと登場します。

 そこが、この本の長所であり、同時に、短所でもあります。
 ラスコーリニコフがソーニャに語る、老婆殺しの理由は、唐突な感じがします。

 でも、そこは割り切って、エンターテインメントとして、楽しみましょう。
 実にうまくまとめられています。俳優江守徹の朗読も、ほんとうにすばらしい。

 ところでこのCDは、昔、新潮カセットブックとして、出ていました。
 当時、「赤と黒」「アンナ・カレーニナ」「武器よさらば」などもありました。
 新潮CDで、復活させてくれないだろうか。

 さいごに。(東京ディズニーランドへ)

 今日は朝6時前に出て、東京ディズニーランドへ。
 3連休のなか日なので、少し混みそうです。

 妻と娘は今日のために、ガイド本で、ランド内の研究をしてきました。
 私は私で、八重洲ブックセンター周辺のカフェを、研究してきました。
 東京はさすがです。一人で入れそうなお店が、いくらでもありますね。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。