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アスパンの恋文 [19世紀アメリカ文学]

 「アスパンの恋文」 ヘンリー・ジェイムズ作 行方(なめかた)昭夫訳 (岩波文庫)


 アメリカの大詩人アスパンの手紙を探して、ベニスにやってきた青年文士の物語です。
 ヘンリー・ジェイムズの中期に書かれた、中編小説の傑作です。

 現在、岩波文庫から出ています。
 行方(なめかた)訳は、比較的新しくて、とても分かりやすかったです。


アスパンの恋文 (岩波文庫)

アスパンの恋文 (岩波文庫)

  • 作者: ヘンリー・ジェイムズ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1998/05/18
  • メディア: 文庫



 アメリカの大詩人アスパンは、かつてベニスで美しい女性と恋に落ちました。
 彼女はミス・ボルドロー。すでにかなり高齢ですが、まだ健在でした。

 ミス・ボルドローのもとには、アスパンからの手紙が残っているはずだ。
 そう確信した「わたし」は、その手紙を求めて、ベニスにやってきました。

 ミス・ボルドローに警戒されないように、偽名を使って屋敷に下宿して・・・
 彼女には、ミス・ティータという、オールドミスの姪がいて・・・

 アスパンの恋文は本当にあるのか? どこに隠されているのか?
 しだいに明かされてゆく真実。そして、意外な展開。

 19世紀のベニスを舞台にした、異国情緒あふれる小説です。
 一生のほとんどを外国で過ごしたという、ジェイムズらしい作品です。

 ところで、ジェイムズの傑作は、やはり「ある婦人の肖像」と「大使たち」です。
 どちらも品切れで読めないのですが・・・

 なんと、品切れだった「大使たち」の上巻を、近所の書店で発見! 即購入。
 下巻は在庫僅少なので、ネットで注文しました。これで「大使たち」が読めます。

 さいごに。(田貫湖)

 先日、田貫湖に行ってきました。
 標高が高いため桜にはまだ早く、寒くて昼にはみぞれが降ってきました。

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