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アウルクリーク橋の出来事 [19世紀アメリカ文学]

 「アウルクリーク橋の出来事 / 豹の眼」 ビアス作 小川高義訳 (古典新訳文庫)


 名作「アウルクリーク橋の出来事」など、ビアスの短編の代表作を集めたものです。
 死さえも皮肉ってしまう、辛らつな作品ばかりです。

 現在、古典新訳文庫から出ています。
 新訳なので、分かりやすいです。


アウルクリーク橋の出来事/豹の眼 (光文社古典新訳文庫)

アウルクリーク橋の出来事/豹の眼 (光文社古典新訳文庫)

  • 作者: アンブローズ ビアス
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/03/10
  • メディア: 文庫



 鉄橋に立つ男は、手首を背中で縛られ、首にも縄をかけられていました。
 処刑の直前、男が見たものは・・・

 さすが傑作です。結末には、あっと驚きます。
 「アウルクリーク橋の出来事」は、アメリカ短編小説の代表作のひとつです。

 この作品の影響は大きくて、多くの作家に影響を与えたらしい。
 私は、ヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」を、思い出しました。

 (それから、「北斗の拳」のあの言葉も、思い出しました。
 「おまえはもう、〇〇でいる」)

 「良心の物語」「豹の眼」なども、スパイスが効いていてビアスらしい作品です。
 「死の診断」「シロップの壷」「壁の向こう」等の幽霊譚も良い味が出ています。

 さて、ビアスの書いたもので、よく知られているものが、「悪魔の辞典」です。
 この本には、7項目が抜粋されて、ところどころに差し込まれています。

 例えば、「長寿」。その意味は、「死の恐怖が異常に長引くこと。」
 ちなみにビアスは70年以上の長寿でしたが、最後は旅行中に失踪してしまいした。
 ピアスの失踪は、アメリカ文学史上最大の謎のひとつだとか。

 ビアスは、その毒舌から、「ビタービアス」とも呼ばれました。
 その作品も、その人生も、どこか運命を嘲笑ったようなところがあります。

 さいごに。(ガソリン価格に驚愕)

 このあいだ、増税後初めて給油して、その値段にびっくりしました。
 せっかく昨年、軽に変えたのに、これでは・・・


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