キリマンジャロの雪 [20世紀アメリカ文学]
「キリマンジャロの雪」 ヘミングウェイ作 高見浩訳 (新潮文庫)
アフリカで、脚の壊疽(えそ)によって死にかけている男の物語です。
アメリカ短編小説の最高峰のひとつです。
新潮文庫の「ヘミングウェイ全短編2」に収められています。
訳は1996年のもので、比較的新しいため、分かりやすいです。
「彼」は、右足の壊疽のため、アフリカの大地で死にかかっています。
空にはハゲタカが舞い、丘にはハイエナが歩いています。
彼を救出するはずの飛行機は、なかなかやってきません。
妻が看病して励ましますが、彼は自分に死が近づきつつあるのを感じ・・・
本当によくできた短編小説です。これまでに、何度も読み返しました。
特に、無造作に吐き捨てられるような文体が、たまらないです。
「なるほど、こうしてすべてが終るわけか、と彼は思った。
こうして人生をまっとうする機会は永遠に失われるわけだ。」(P325)
「なるほどじゃないだろ!」と突っ込みたくなります。
「あんたの死だろ、あんたの人生だろ!」と。
死を目の前にして、懐かしい思い出がとぎれとぎれによみがえり・・・
結末は、ビアスの「アウルクリーク橋の出来事」を思い出させます。
「アウルクリーク橋の出来事」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2014-04-13
さて、この短編集は、フロリダのキーウェスト時代の産物が中心です。
ほかにも印象的な作品が多数あります。
例えば、「最前線」「父と子」「フランシス・マカンバー」など。
どれも、ヘミングウェイらしい魅力にあふれた作品です。
「ヘミングウェイ全短編」は、全3巻。
カバーがカッコイイので、3冊揃えて本棚に並べてあります。
さいごに。 (ひとりでも寝られる)
娘を寝かせるのは、ずっと私の役目でした。
しかし最近、娘はひとりで寝られるようになってきました。
とても眠くてすぐに寝られるときに限られていますが、大きな進歩です。
うれしいような、さびしいような。
アフリカで、脚の壊疽(えそ)によって死にかけている男の物語です。
アメリカ短編小説の最高峰のひとつです。
新潮文庫の「ヘミングウェイ全短編2」に収められています。
訳は1996年のもので、比較的新しいため、分かりやすいです。
勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪―ヘミングウェイ全短編〈2〉 (新潮文庫)
- 作者: アーネスト ヘミングウェイ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1996/06/28
- メディア: 文庫
「彼」は、右足の壊疽のため、アフリカの大地で死にかかっています。
空にはハゲタカが舞い、丘にはハイエナが歩いています。
彼を救出するはずの飛行機は、なかなかやってきません。
妻が看病して励ましますが、彼は自分に死が近づきつつあるのを感じ・・・
本当によくできた短編小説です。これまでに、何度も読み返しました。
特に、無造作に吐き捨てられるような文体が、たまらないです。
「なるほど、こうしてすべてが終るわけか、と彼は思った。
こうして人生をまっとうする機会は永遠に失われるわけだ。」(P325)
「なるほどじゃないだろ!」と突っ込みたくなります。
「あんたの死だろ、あんたの人生だろ!」と。
死を目の前にして、懐かしい思い出がとぎれとぎれによみがえり・・・
結末は、ビアスの「アウルクリーク橋の出来事」を思い出させます。
「アウルクリーク橋の出来事」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2014-04-13
さて、この短編集は、フロリダのキーウェスト時代の産物が中心です。
ほかにも印象的な作品が多数あります。
例えば、「最前線」「父と子」「フランシス・マカンバー」など。
どれも、ヘミングウェイらしい魅力にあふれた作品です。
「ヘミングウェイ全短編」は、全3巻。
カバーがカッコイイので、3冊揃えて本棚に並べてあります。
さいごに。 (ひとりでも寝られる)
娘を寝かせるのは、ずっと私の役目でした。
しかし最近、娘はひとりで寝られるようになってきました。
とても眠くてすぐに寝られるときに限られていますが、大きな進歩です。
うれしいような、さびしいような。
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