美女と野獣 [18世紀文学]
「美女と野獣」 ボーモン夫人著 鈴木豊訳 (角川文庫)
フランス民話をもとにした「美女と野獣」等、子供向けに書かれた童話集です。
以前ディズニーがアニメ化しましたが、2017年には実写版を上映するようです。
角川文庫から出ています。訳者は大正生まれですが、易しく読みやすいです。
新潮文庫からも、近く新訳が出るようです。
ベルの父親は森の中で迷い、野獣の城で捕らわれてしまいました。
おまえの娘の誰かが代わりに死ぬのなら許してやろう、と野獣は言いました。
父親思いのベルは、自ら進んで野獣の城へ行くことを決めました。
そして、恐ろしい顔をした野獣と一緒に、城で暮らし始めますが・・・
タイトルの「美女と野獣」は、幻想的でロマンティックな秀作です。
絵本や映画などによって、世界中で知られています。
だから自分はよく知っているつもりでいましたが、意外な発見もありました。
魔法をかけた仙女は、意地悪なのではなく、良い人だったとは!
この作品のほか、全15話が収録されています。
一貫している教訓は、「心の美しさにこそ価値がある」ということです。
「醜い王子さまと美しいお姫さま」「美しい娘と醜い娘」などは典型的です。
外見がいくら良くてもダメで、心が美しくなって初めて幸せになります。
さて、この物語集は、ボーモン夫人の代表作「子供の雑誌」からの抄訳です。
18世紀後半の道徳が荒廃していく時代に書かれたため、少し説教くさいです。
同じ傾向の物語を15編も読まされると、現代に生きる我々は辟易してきます。
また、あまりにも理想的に描かれすぎているところも、少し気になります。
それでも「美女と野獣」などの傑作は、永遠に読み継がれる魅力があります。
また、角川文庫版には雰囲気のある挿絵が入っていて、とても楽しめました。
さいごに。(娘の成長)
小学校の懇談会で、「子供の成長を感じる時」について話し合われたという。
うちのママさんは、なかなか思いつけずに、次のように言ったそうです。
「最近、勉強をするふりをして、マンガを読んでいることがあります。」
微妙な空気が漂ったという。確かに、成長と言えなくもないが・・・
フランス民話をもとにした「美女と野獣」等、子供向けに書かれた童話集です。
以前ディズニーがアニメ化しましたが、2017年には実写版を上映するようです。
角川文庫から出ています。訳者は大正生まれですが、易しく読みやすいです。
新潮文庫からも、近く新訳が出るようです。
ベルの父親は森の中で迷い、野獣の城で捕らわれてしまいました。
おまえの娘の誰かが代わりに死ぬのなら許してやろう、と野獣は言いました。
父親思いのベルは、自ら進んで野獣の城へ行くことを決めました。
そして、恐ろしい顔をした野獣と一緒に、城で暮らし始めますが・・・
タイトルの「美女と野獣」は、幻想的でロマンティックな秀作です。
絵本や映画などによって、世界中で知られています。
だから自分はよく知っているつもりでいましたが、意外な発見もありました。
魔法をかけた仙女は、意地悪なのではなく、良い人だったとは!
この作品のほか、全15話が収録されています。
一貫している教訓は、「心の美しさにこそ価値がある」ということです。
「醜い王子さまと美しいお姫さま」「美しい娘と醜い娘」などは典型的です。
外見がいくら良くてもダメで、心が美しくなって初めて幸せになります。
さて、この物語集は、ボーモン夫人の代表作「子供の雑誌」からの抄訳です。
18世紀後半の道徳が荒廃していく時代に書かれたため、少し説教くさいです。
同じ傾向の物語を15編も読まされると、現代に生きる我々は辟易してきます。
また、あまりにも理想的に描かれすぎているところも、少し気になります。
それでも「美女と野獣」などの傑作は、永遠に読み継がれる魅力があります。
また、角川文庫版には雰囲気のある挿絵が入っていて、とても楽しめました。
さいごに。(娘の成長)
小学校の懇談会で、「子供の成長を感じる時」について話し合われたという。
うちのママさんは、なかなか思いつけずに、次のように言ったそうです。
「最近、勉強をするふりをして、マンガを読んでいることがあります。」
微妙な空気が漂ったという。確かに、成長と言えなくもないが・・・
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