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かもめ食堂 [日本の現代文学]

 「かもめ食堂」 群ようこ (幻冬舎文庫)


 ヘルシンキのかもめ食堂において、女三人が織り成すほのぼのとした物語です。
 2006年に映画化されてヒットし、とても高い評価を受けました。


かもめ食堂 (幻冬舎文庫)

かもめ食堂 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 群 ようこ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/08/01
  • メディア: 文庫



 「華やかな盛りつけじゃなくていい。素朴でいいから、ちゃんとした食事を食べ
 てもらえるような店を作りたい。」

 そういう店を、フィンランドのヘルシンキに出したいと考えていたハヤシセチエ。
 彼女は38歳にして、一人でヘルシンキに渡り、かもめ食堂を開きました。

 日本アニメ大好き青年のトンミ、あてもなくフィンランドを旅していたミドリ、
 空港で荷物が失われ途方にくれていたマサコ、その他さまざまな客たち ・・・

 私は、この本のカバーイラストのかもめがかわいかったので、購入しました。
 所々のページに、かわいらしい挿し絵も入っています。

 物語もイラスト同様、ほのぼのとしていて、心が癒されました。
 森と湖の国の、ゆったりした時間の流れの中で送る、ささやかだが豊かな生活。

 ところで、この豊かさはサチエの資金によるものだということは見逃せません。
 その資金獲得の仕方が、あまりにも安易だったところが、大きなキズだと思う。

 さて、2006年に上映された映画は、とても評判が良いです。
 上映時間も102分と、とても良心的(?)なので、一度見てみたいと思いました。

 ちなみに、実際に映画で使われたカフェは、現在も営業しているのだとか。
 そして、かもめ食堂ファンの日本人が、多く訪れるのだと言います。


かもめ食堂 [DVD]

かもめ食堂 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: DVD



 この本を読むと、おにぎりを食べたくなる、という人が多いようです。
 私はむしろ、むしょうにシナモンロールが食べたくなりました。

 さて、「かもめ食堂」は、群ようこの代表作となっています。
 しかし、彼女はもともとエッセイストでした。

 私の中では、林真理子とイメージが重なります。
 二人とも同年代で、80年代前半に相前後してデビューしているので。

 さいごに。(スカッとするまで待てない)

 最近流行の「スカッとジャパン」を、うちの娘は録画して見ています。
 時々娘と一緒に見るのですが、最初の方はとてもイライラさせられますね。

 登場人物の非常識ぶりに、頭にきてしまい、私は途中でTVを離れます。
 だからいつもスカッとする場面を見られなくて、イライラするばかりです。

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