十八史略1 [中世文学]
「十八史略1・2」 曾先之著 丸山松幸・西野広祥訳 (徳間文庫)
伝説時代から南宋までの18の史書を、簡潔にまとめた中国歴史の入門書です。
14世紀前半に曾先之によって作られ、明の陳殷によって注釈が施されました。
私が読んだのは、徳間文庫版です。全6巻ありますが、抄訳だそうです。
読みやすいように、小見出しや註や補説が付いています。
「史記」「漢書」「三国志」「晋書」「宋書」「魏書」「隋書」「新唐書」・・・
ほか、全18の中国史書の膨大な内容を、略して分かりやすく記述しています。
中国歴史のポイントを押さえ、ほとんどの故事や名言も採録してあります
ひと通り読めば、中国歴史の基礎知識が得られるようになっています。
第一巻は、神々の時代から、夏、殷、周、春秋、戦国までを収録しています。
この巻では、高校の教科書 で学んだ有名な逸話が、次から次に登場します。
「鼓腹撃壌」「臥薪嘗胆」「太公望」「管鮑の交わり」「晏子の御」
「鶏鳴狗盗」「鶏口牛後」「刎頚の交わり」「隗より始めよ」・・・
印象的だったのは、呉の夫差と伍子胥、越の句践と范蠡の、熱い復讐の物語!
それから、蘇秦の合従策と、張儀の連衡策。かつての旧友同士の友情と戦い!
春秋時代の国々、戦国の七雄と、多くの国があって、頭が整理できません。
取り上げられる人物も多く、誰がどこの国の人なのか、すぐ忘れてしまいます。
第二巻は、秦の統一から、項羽と劉邦を経て、漢の時代までを収録しています。
基本は秦と漢だけなので、第一巻に比べて、歴史の流れが整理しやすいです。
始皇帝、趙高、陳勝と呉広、項羽と劉邦、韓信、呂后、文帝、武帝、王莽・・・
中国の雄大な歴史を、お手軽に振り返ることができるという意味は大きい。
しかし、あまりにも簡略化されているので、物足りなさを感じてしまいます。
そこで、つい何度も「史記」を開いて、同じ場面を読み返してしまいました。
ところで、私が読んだ徳間文庫版は、1975年に出た本の文庫化で全6冊です。
講談社学術文庫版とちくま学芸文庫版は、なんと、一巻に圧縮しています。
さいごに。(走ることにキョーミ?)
娘が珍しく、「走り方を教えて」と言ったので、公園で2回ほど教えました。
少し教えただけで、見違えるようにフォームが大きくなり、良くなりました。
娘も手ごたえがあったようで、教えを意識してリレーを走ると言っています。
ああ、それなのに、小学校最後の運動会が、仕事と重なってしまうとは・・・
伝説時代から南宋までの18の史書を、簡潔にまとめた中国歴史の入門書です。
14世紀前半に曾先之によって作られ、明の陳殷によって注釈が施されました。
私が読んだのは、徳間文庫版です。全6巻ありますが、抄訳だそうです。
読みやすいように、小見出しや註や補説が付いています。
「史記」「漢書」「三国志」「晋書」「宋書」「魏書」「隋書」「新唐書」・・・
ほか、全18の中国史書の膨大な内容を、略して分かりやすく記述しています。
中国歴史のポイントを押さえ、ほとんどの故事や名言も採録してあります
ひと通り読めば、中国歴史の基礎知識が得られるようになっています。
第一巻は、神々の時代から、夏、殷、周、春秋、戦国までを収録しています。
この巻では、高校の教科書 で学んだ有名な逸話が、次から次に登場します。
「鼓腹撃壌」「臥薪嘗胆」「太公望」「管鮑の交わり」「晏子の御」
「鶏鳴狗盗」「鶏口牛後」「刎頚の交わり」「隗より始めよ」・・・
印象的だったのは、呉の夫差と伍子胥、越の句践と范蠡の、熱い復讐の物語!
それから、蘇秦の合従策と、張儀の連衡策。かつての旧友同士の友情と戦い!
春秋時代の国々、戦国の七雄と、多くの国があって、頭が整理できません。
取り上げられる人物も多く、誰がどこの国の人なのか、すぐ忘れてしまいます。
第二巻は、秦の統一から、項羽と劉邦を経て、漢の時代までを収録しています。
基本は秦と漢だけなので、第一巻に比べて、歴史の流れが整理しやすいです。
始皇帝、趙高、陳勝と呉広、項羽と劉邦、韓信、呂后、文帝、武帝、王莽・・・
中国の雄大な歴史を、お手軽に振り返ることができるという意味は大きい。
しかし、あまりにも簡略化されているので、物足りなさを感じてしまいます。
そこで、つい何度も「史記」を開いて、同じ場面を読み返してしまいました。
ところで、私が読んだ徳間文庫版は、1975年に出た本の文庫化で全6冊です。
講談社学術文庫版とちくま学芸文庫版は、なんと、一巻に圧縮しています。
さいごに。(走ることにキョーミ?)
娘が珍しく、「走り方を教えて」と言ったので、公園で2回ほど教えました。
少し教えただけで、見違えるようにフォームが大きくなり、良くなりました。
娘も手ごたえがあったようで、教えを意識してリレーを走ると言っています。
ああ、それなのに、小学校最後の運動会が、仕事と重なってしまうとは・・・
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