ティラン・ロ・ブラン 3 [中世文学]
「ティラン・ロ・ブラン 3」 J・マルトゥレイ作 田澤耕訳 (岩波文庫)
騎士ティラン・ロ・ブランの愛と冒険を、写実的かつ現実的に描いた長編小説です。
2016年に岩波文庫から全四巻で出ました。そのうちの第3巻です。
前半は、ギリシア帝国の皇女とティランの、少しもやもやするラブ・ロマンスです。
侍女のプラエールの手引きで、ティランは皇女の寝室に入り込みましたが・・・
後半は一転して、出陣したティランの船が大嵐に遭って、難破してしまう展開です。
北アフリカに着いたティランはモーロ人に仕え・・・プラエールも流されて・・・
第4巻ではプラエールの存在が光ります。ティランの皇女への恋を煽る言葉がいい。
「まず罪を犯し、それから悔い改めればいいのだということをご存知ないのですか?」
皇女のもとにはピウダ・ラプザダという悪女がいて、ティランの陰口をたたきます。
皇女は、彼女のえげつない嘘を平気で信じてしまいますが、14歳だから仕方ないか。
ところがティランもまた、ピウダ・ラプザダの小賢しい計略にはまってしまいます。
そりゃないでしょう。この巻のティランはカッコ悪すぎです。出陣前に足を折るし。
一方、「想いを遂げるためなら悪魔に魂を奪われてもかまいはしない。」とピウダ。
ピウダは、気持ちが良いくらい悪を貫徹させていて、闇の魅力を放っています。
第三巻の大半は、宮廷内のどうでもいいおしゃべりがえんえんと続き、退屈します。
当時の読者は、皇帝・皇后・皇女・騎士らを身近に感じて、楽しめたのでしょうか。
しかし後半、というより終盤、ティランが出陣してから、劇的に展開が変わります。
舞台が北アフリカに移ってから、ティランも物語も本来の輝きを取り戻しました。
第四巻は、いよいよ最終巻です。
このあと、怒涛の展開だと聞いています。楽しみです。
さいごに。(またムキになってしまった)
娘に、「嵐のメンバーは誰か」と言われたのですが、4人しか言えませんでした。
そこで「嵐のメンバーぐらい、全員言えないと恥ずかしいよ。」と言われました。
「それならドリフを全員言ってみろ。これは教養問題だぞ。」と言ってやると、
うちの娘は、志村とカトちゃんしか知らないので、その一言で黙りました。(笑)
騎士ティラン・ロ・ブランの愛と冒険を、写実的かつ現実的に描いた長編小説です。
2016年に岩波文庫から全四巻で出ました。そのうちの第3巻です。
前半は、ギリシア帝国の皇女とティランの、少しもやもやするラブ・ロマンスです。
侍女のプラエールの手引きで、ティランは皇女の寝室に入り込みましたが・・・
後半は一転して、出陣したティランの船が大嵐に遭って、難破してしまう展開です。
北アフリカに着いたティランはモーロ人に仕え・・・プラエールも流されて・・・
第4巻ではプラエールの存在が光ります。ティランの皇女への恋を煽る言葉がいい。
「まず罪を犯し、それから悔い改めればいいのだということをご存知ないのですか?」
皇女のもとにはピウダ・ラプザダという悪女がいて、ティランの陰口をたたきます。
皇女は、彼女のえげつない嘘を平気で信じてしまいますが、14歳だから仕方ないか。
ところがティランもまた、ピウダ・ラプザダの小賢しい計略にはまってしまいます。
そりゃないでしょう。この巻のティランはカッコ悪すぎです。出陣前に足を折るし。
一方、「想いを遂げるためなら悪魔に魂を奪われてもかまいはしない。」とピウダ。
ピウダは、気持ちが良いくらい悪を貫徹させていて、闇の魅力を放っています。
第三巻の大半は、宮廷内のどうでもいいおしゃべりがえんえんと続き、退屈します。
当時の読者は、皇帝・皇后・皇女・騎士らを身近に感じて、楽しめたのでしょうか。
しかし後半、というより終盤、ティランが出陣してから、劇的に展開が変わります。
舞台が北アフリカに移ってから、ティランも物語も本来の輝きを取り戻しました。
第四巻は、いよいよ最終巻です。
このあと、怒涛の展開だと聞いています。楽しみです。
さいごに。(またムキになってしまった)
娘に、「嵐のメンバーは誰か」と言われたのですが、4人しか言えませんでした。
そこで「嵐のメンバーぐらい、全員言えないと恥ずかしいよ。」と言われました。
「それならドリフを全員言ってみろ。これは教養問題だぞ。」と言ってやると、
うちの娘は、志村とカトちゃんしか知らないので、その一言で黙りました。(笑)
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