七瀬ふたたび [日本の現代文学]
「七瀬ふたたび」 筒井康隆 (新潮文庫)
テレパスの七瀬が、他の超能力者たちとともに、謎の暗黒組織と闘う物語です。
1975年刊行。「家族八景」に次ぐ七瀬三部作の第2巻で、ドラマ化されました。
家政婦を辞めた七瀬は、ひとり旅の列車の中で、突然崖崩れの思念を感じました。
それは、恒夫という青年の意識でした。彼には予知能力があったのです。
七瀬はその列車の中で初めて、自分の意識を他人に覗かれるという経験をしました。
それは、ノリオという3歳児によるもので、彼もテレパス能力を持っていたのです。
命拾いした七瀬は恒夫と別れて、孤児となったノリオと生活するようになりました。
彼女はこの事件ののち、透視能力者、念動力者、時間遡行者らと知り合いました。
やがて七瀬は、超能力者としての役割や使命を、真剣に考えるようになります。
なぜテレパスは出現したのか? 人類史において果たす役割があるのではないか?
そこへ、超能力者を抹殺しようとする謎の組織が現れ、七瀬たちに襲いかかります。
彼らは普通人でありながら、特殊な訓練を積んで読心能力を身に付けていて・・・
「七瀬ふたたび」はバリバリのSF小説であり、期待通りハラハラする展開でした。
特に、謎の暗黒組織が登場し、彼らと対決するようになってからが面白かったです。
しかし、結末には満足できませんでした!
七瀬がいかにしてピンチを脱するのかと、ワクワクしながら読んでいたのですが・・・
クライマックスでプツリと終わってしまったような、とても物足りない結末でした。
しかも、救いがありません。こういう終わり方はないでしょう。
また、敵対する組織がどういう連中だったのか、ほとんど明かされないままでした。
七瀬らはどんな組織と闘っていたのか? 敵の真の目的は何だったのか?
私はこう考えていました。敵の組織のトップには、超能力者がいるのだろうと。
超能力を独占して世界征服を狙っているため、他の超能力者を抹殺したいのだと。
この物語の背景には、そのような壮大な世界観があるのだろうと。
そんなふうに勝手に想像していたため、読後、若干の失望がありました。
この本で、もうひとつ満足できなかったのが、カバーイラストです。
美しき超能力者である七瀬の魅力が、まったく表現されていません。
「おもいでエマノン」のようなカバーイラストにできなかったのでしょうか。
「おもいでエマノン」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2017-04-02
七瀬シリーズ第三巻「エディプスの恋人」では、まったく違う展開になるようです。
読むかよそうか、迷うところです。
さいごに。(ゆったりシルエットが苦手)
最近ファッション界では、ゆったりシルエットがトレンドになってきました。
私は苦手です。55歳にもなると、ゆったりした服はだらしなく見えるだけなので。
サイズ感も大違い。身長174㎝の私は、普段Mサイズでぴったりなのですが・・・
アディダスのパーカーはMがぶかぶかだったので、なんとSサイズを買いました。
テレパスの七瀬が、他の超能力者たちとともに、謎の暗黒組織と闘う物語です。
1975年刊行。「家族八景」に次ぐ七瀬三部作の第2巻で、ドラマ化されました。
家政婦を辞めた七瀬は、ひとり旅の列車の中で、突然崖崩れの思念を感じました。
それは、恒夫という青年の意識でした。彼には予知能力があったのです。
七瀬はその列車の中で初めて、自分の意識を他人に覗かれるという経験をしました。
それは、ノリオという3歳児によるもので、彼もテレパス能力を持っていたのです。
命拾いした七瀬は恒夫と別れて、孤児となったノリオと生活するようになりました。
彼女はこの事件ののち、透視能力者、念動力者、時間遡行者らと知り合いました。
やがて七瀬は、超能力者としての役割や使命を、真剣に考えるようになります。
なぜテレパスは出現したのか? 人類史において果たす役割があるのではないか?
そこへ、超能力者を抹殺しようとする謎の組織が現れ、七瀬たちに襲いかかります。
彼らは普通人でありながら、特殊な訓練を積んで読心能力を身に付けていて・・・
「七瀬ふたたび」はバリバリのSF小説であり、期待通りハラハラする展開でした。
特に、謎の暗黒組織が登場し、彼らと対決するようになってからが面白かったです。
しかし、結末には満足できませんでした!
七瀬がいかにしてピンチを脱するのかと、ワクワクしながら読んでいたのですが・・・
クライマックスでプツリと終わってしまったような、とても物足りない結末でした。
しかも、救いがありません。こういう終わり方はないでしょう。
また、敵対する組織がどういう連中だったのか、ほとんど明かされないままでした。
七瀬らはどんな組織と闘っていたのか? 敵の真の目的は何だったのか?
私はこう考えていました。敵の組織のトップには、超能力者がいるのだろうと。
超能力を独占して世界征服を狙っているため、他の超能力者を抹殺したいのだと。
この物語の背景には、そのような壮大な世界観があるのだろうと。
そんなふうに勝手に想像していたため、読後、若干の失望がありました。
この本で、もうひとつ満足できなかったのが、カバーイラストです。
美しき超能力者である七瀬の魅力が、まったく表現されていません。
「おもいでエマノン」のようなカバーイラストにできなかったのでしょうか。
「おもいでエマノン」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2017-04-02
七瀬シリーズ第三巻「エディプスの恋人」では、まったく違う展開になるようです。
読むかよそうか、迷うところです。
さいごに。(ゆったりシルエットが苦手)
最近ファッション界では、ゆったりシルエットがトレンドになってきました。
私は苦手です。55歳にもなると、ゆったりした服はだらしなく見えるだけなので。
サイズ感も大違い。身長174㎝の私は、普段Mサイズでぴったりなのですが・・・
アディダスのパーカーはMがぶかぶかだったので、なんとSサイズを買いました。
2022-11-28 04:00
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