山椒魚戦争 [20世紀その他文学]
「山椒魚(さんしょううお)戦争」 チャペック作 栗栖継訳 (岩波文庫)
二本足で歩く山椒魚を、奴隷化した人類が、かえって山椒魚に追い詰められる物語です。
チャペックはチェコのSF作家。「ロボット」という語を生み出したことで有名です。
現在、岩波文庫やハヤカワ文庫などで読むことができます。
岩波文庫版が最新のものらしいので、私は岩波文庫版で読みました。
訳は分かりやすかったです。訳注や解説などが80ページほどあり。(読まないって)
「魔の入り江」と呼ばれた場所には、魔物がいると言われていました。
その魔物とは、二本足で歩き、知能を持つ山椒魚でした。
人類は、山椒魚たちを手なずけて、言葉を教え、彼らを利用するようになりました。
やがて山椒魚たちは、捕獲され、奴隷化され、売買されるようになります。
人類の欲望は、とどまるところを知らず…
そして、山椒魚たちはどんどん繁殖して、やがて反乱を起こし…
私は、1か月以上をかけて読んできた「戦争と平和」の印象が、あまりにも強烈だったため、
今は何を読んでも刺激を受けないと思っていましたが、予想以上に刺激的な作品でした。
作者がはしがきで書いているとおり、構成が普通ではありません。
物語のほか、新聞記事や議事録やそのコメントや旅行記やらが、ごちゃ混ぜ状態です。
特に「第二部 文明の階段を登る」は、読んでいて頭がクラクラしてきました。
(正直に言うと、ちょっと読み飛ばしちゃいました。)
最後は気になる終わり方をしています。
読み終わったあと、山椒魚が不気味な生き物に見えてきます。
さて、作者チャペックは、なんといっても戯曲「ロボット」で有名です。
この作品と同じく、人類が、利用していたものに、逆に追い詰められるという展開です。
さいごに。(サンチェスに感動)
オリンピックは、毎日録画で楽しんでいます。
400mハードルでは、35歳のサンチェスが、まさかの(失礼)金メダル!
終盤に、年齢を感じさせない、驚異の粘りを見せて、見事に競り勝ちました。
彼は、ここ数年は低迷していたため、「過去の人」だと思っていました。
準決勝でいい走りをしたけど、だからこそ決勝では余力が無いと思っていました。
ゴールしたあと、彼は思わず吠えていましたが、気持ちが分かります。感動した!
二本足で歩く山椒魚を、奴隷化した人類が、かえって山椒魚に追い詰められる物語です。
チャペックはチェコのSF作家。「ロボット」という語を生み出したことで有名です。
現在、岩波文庫やハヤカワ文庫などで読むことができます。
岩波文庫版が最新のものらしいので、私は岩波文庫版で読みました。
訳は分かりやすかったです。訳注や解説などが80ページほどあり。(読まないって)
「魔の入り江」と呼ばれた場所には、魔物がいると言われていました。
その魔物とは、二本足で歩き、知能を持つ山椒魚でした。
人類は、山椒魚たちを手なずけて、言葉を教え、彼らを利用するようになりました。
やがて山椒魚たちは、捕獲され、奴隷化され、売買されるようになります。
人類の欲望は、とどまるところを知らず…
そして、山椒魚たちはどんどん繁殖して、やがて反乱を起こし…
私は、1か月以上をかけて読んできた「戦争と平和」の印象が、あまりにも強烈だったため、
今は何を読んでも刺激を受けないと思っていましたが、予想以上に刺激的な作品でした。
作者がはしがきで書いているとおり、構成が普通ではありません。
物語のほか、新聞記事や議事録やそのコメントや旅行記やらが、ごちゃ混ぜ状態です。
特に「第二部 文明の階段を登る」は、読んでいて頭がクラクラしてきました。
(正直に言うと、ちょっと読み飛ばしちゃいました。)
最後は気になる終わり方をしています。
読み終わったあと、山椒魚が不気味な生き物に見えてきます。
さて、作者チャペックは、なんといっても戯曲「ロボット」で有名です。
この作品と同じく、人類が、利用していたものに、逆に追い詰められるという展開です。
さいごに。(サンチェスに感動)
オリンピックは、毎日録画で楽しんでいます。
400mハードルでは、35歳のサンチェスが、まさかの(失礼)金メダル!
終盤に、年齢を感じさせない、驚異の粘りを見せて、見事に競り勝ちました。
彼は、ここ数年は低迷していたため、「過去の人」だと思っていました。
準決勝でいい走りをしたけど、だからこそ決勝では余力が無いと思っていました。
ゴールしたあと、彼は思わず吠えていましたが、気持ちが分かります。感動した!