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聖書物語 [古代文学]

 「聖書物語一日一話」 バチュラー作 斎藤寿満子訳 (講談社+α文庫)


 キリスト教の聖典「聖書」を「物語」化して、分かりやすく書き直したものです。
 人間存在について、また生き方について、考えさせられます。

 聖書を全て読み通すことは、あまりにも時間がかかりすぎて困難です。
 それに、信仰していない者(私)にとっては、あまり意味がありません。

 「聖書物語」なら、気軽に読むことができます。
 多くの出版社から出ていますが、そのほとんどが子供向けです。

 そのため、話が分かりやすい代わりに、省略が多くなってしまっています。
 大人が満足できるものは、なかなかありません。

 その中でもオススメ本は、講談社+α文庫の「聖書物語一日一話」です。
 これは、世界でベストセラーになった「聖書物語365話」の再編集版です。

 二分冊になっていて分量は充分です。上巻は旧約篇、下巻は新約篇です。
 有名なエピソードのほぼ全てを収めています。
 ちなみにサロメの逸話は下巻にあって、ちゃんと一話分を費やしています。

 下巻の新約篇の中盤は、少し説教くさくなりますが、さほど気になりません。
 宗教嫌いの人も、大丈夫かと思います。

イラスト版 聖書物語一日一話〈上〉旧約篇 (講談社プラスアルファ文庫) オススメの「聖書物語一日一話」。
 私の本棚にあるのもこれです。
 表紙が良い雰囲気を出しています。

 1999年に出た本ですが、
 現在、品切れ中でした!
 多くの人に薦めたい本なので、残念!

イラスト版 聖書物語一日一話〈下〉新約篇 (講談社プラスアルファ文庫)







 では、もう一つオススメ本を紹介します。山室静「聖書物語」(偕成社)です。
 優しく上品な語り口が、とてもいい感じです。
 比較的に内容が充実していて、サロメの逸話も簡単ながら入っています。

聖書物語 (偕成社文庫 3033) 表紙の絵が美しく、愛すべき本です。
 多くの漢字にルビがふられています。
 これが840円というのは良心的です。

 ただし、「偕成社文庫」とありますが、
 文庫本ではありません。要注意!
 新書を一回り大きくしたサイズです。


 ところで、むかし社会思想社から、現代教養文庫という文庫が出ていました。
 その中の一冊に、山室静の「聖書物語」が入っていたのです。

 私が聖書に初めて触れたのは、その本でした。
 しかし、その思い出の本を、引っ越しの時に処分してしまったのです。
 ああ、惜しいこと!

 2002年に社会思想社が事業を停止し、現代教養文庫も終わりを告げました。
 渋くて魅力的な本を、たくさん出していたのですが。
 ああ、本当に、惜しいこと!

 かつて八重洲ブックセンターに、現代教養文庫のスペースが一棚分ありました。
 そして、ユニークなラインナップを誇っていました。
 あの空間は、ちょっと独特で、わくわくしながら背表紙を眺めたものです。

 例えば・・・
 「日本を知る小事典全6巻」「西洋科学史全5巻」「世界むかし話集全10巻」等。
 今うちには、山室静「ギリシャ神話」ほか5冊だけが、残っています。
 (私がギリシャ神話に初めて触れたのは、この本でした。)

 さいごに。

 土曜日に、地元の温泉に行きました。車で80分ほどの所に在ります。
 そこは、温水プールと浴場が、1000円で楽しめます。幼児は無料です。
 8月に行って、妻と娘がすっかり気に入ったので、今回2回目です。

 娘は喜んで、プールで1時間ほど遊びましたが、実はちょっと寒かったです。
 今、私は喉がイガイガして、体がだるくて、風邪をひいたようです。

 今度の日曜日は、町内の運動会なので、それまでに治さなければ。
 運動会ではリレーに出ることになっています。
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あきえもん

「聖書物語一日一話」面白そうですね。読んでみたいなあ。
私も信仰はしていないけれど興味はあるのです。

内容をかいつまむ程度だったら、阿刀田高さんの「旧約聖書を知っていますか」「新約聖書を知っていますか」がわかやすくて好きですね。
その後、「小説聖書」(作者は忘れました・・邦訳です)でもっと詳しい流れをつかんだ感じです。
by あきえもん (2010-09-28 21:51) 

ike-pyon

阿刀田氏の本は、私も好きです。
分かりやすくて、楽しく読めるので。
「小説聖書」というのもありましたね。
私は読んでいませんが、なかなか面白いようですね。
by ike-pyon (2010-09-29 05:41) 

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