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武器よさらば [20世紀アメリカ文学]

 「武器よさらば」 ヘミングウェイ作 高見浩訳 (新潮文庫)


 第1次大戦中に愛し合った、アメリカ人青年とイギリス人看護師の、悲劇的物語です。
 ヘミングウェイの名を不動にした、恋愛小説の傑作です。

 現在、新潮文庫と古典新訳文庫から出ています。どちらも新訳で読みやすいです。
 私が読んだのは、新潮文庫の高見訳。非情な感じがとてもよく表れていました。


武器よさらば (新潮文庫)

武器よさらば (新潮文庫)

  • 作者: アーネスト ヘミングウェイ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/05/30
  • メディア: ペーパーバック



 古典新訳の金原訳の方が、もう少しくだけていて読みやすいようです。


武器よさらば(上) (光文社古典新訳文庫 Aヘ 1-1)

武器よさらば(上) (光文社古典新訳文庫 Aヘ 1-1)

  • 作者: アーネスト ヘミングウェイ
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 文庫



 舞台は、第1次世界大戦中のイタリアの前線です。
 主人公は、アメリカ人の中尉のフレドリック・ヘンリー。

 フレドリックが、看護師のキャサリンと最初に出会った時、それは恋ではなかった。
 フレドリックは、非常に醒めた青年で、今まで恋したことなど無かったのです。

 「これはゲームなのだ。カードの代わりに、適当な言葉で勝負する、
 ブリッジのようなゲームだった。」(P52)

 しかし、負傷してミラノでキャサリンと再会すると、二人の恋は燃え上がりました。
 フレドリックは、この戦時下で、本当の恋を体験してしまったのです。

 しかし、フレドリックは傷が癒えると、また前線に復帰して・・・
 そのときキャサリンは・・・ そして、二人は・・・

 この小説は3度読みました。最初の2度は旧版で、3度目は新版で読みました。
 結末の部分は、何度読んでも泣けます。5年前に3度目を読んだ時も、泣けて泣けて。

 「人間は死ぬ。死ぬとはどういうことかも、わからないうちに。知る時間も与えられ
 ないうちに。人間は偶然この世に放り出され、ルールを告げられ、最初にベースを踏
 み外したところを見つかったとたんに、殺されてしまう。」(P534)

 「武器よさらば」は、私の中ではヘミングウェイのベストです。
 生涯のベスト5に入る作品です。

 さいごに。(ひっこめ、チャーム)

 XPが使えなくなるので、ウィンドウズ8に乗り換えました。
 まだ慣れていないため、とても使いづらいです。

 一番困るのが、ちょこちょこしゃしゃり出てくるチャーム。
 タッチパッドでの、ちょっとした指の動きで、出したくもないのに出てくるのです。


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