蝶々と戦車 [20世紀アメリカ文学]
「蝶々と戦車」 ヘミングウェイ作 高見浩訳 (新潮文庫)
人気作家としての地位を確立した後の、スペイン時代とキューバ時代の短編です。
中でも「蝶々と戦車」は、スペイン内戦に材をとった名短編です。
新潮文庫から、「ヘミングウェイ全短編」が三分冊で出ています。
訳は高見浩。すばらしい訳です。もちろん私の本棚には、3冊並べてあります。
「蝶々と戦車」は、わずか20ページ足らずですが、ヘミングウェイらしい名作です。
スペイン内戦下のマドリードの、ある店で起こった事件です。
ある男が、水鉄砲を手にして、陽気にはしゃぎながら入ってきました。
そして、ほんの冗談のつもりが・・・なんとも、やりきれない話です。
ほかに、面白かったのは、ラストの「異郷」です。
中年作家のロジャーと、若く美しいヘレーナとの、切ないラブストーリーです。
無邪気に愛を求めるヘレーナ。その愛に、微妙に嘘を混ぜるロジャー。
ヘレーナが求めれば求めるほど、二人の愛は終焉に向かい・・・
この作品で特に興味深いのは、結末で語られる「スーツケース盗難事件」です。
これは、1922年のパリで、ヘミングウェインが実際に体験したことです。
当時、青年ヘミングウェイは、書き溜めた原稿を失い、ショックを受けました。
その有名な事件をもとに、次のような本も出ています。(惜しくも品切れ!)
上記の本は品切れでしたが、最近こんな本が出ていました。
ちょっと気になります。
さいごに。(川原でBBQ)
GW恒例、妻の親戚一同のBBQ大会。
娘は、食べるのそっちのけで、いとこの女の子と、川遊びばかりしていました。
人気作家としての地位を確立した後の、スペイン時代とキューバ時代の短編です。
中でも「蝶々と戦車」は、スペイン内戦に材をとった名短編です。
新潮文庫から、「ヘミングウェイ全短編」が三分冊で出ています。
訳は高見浩。すばらしい訳です。もちろん私の本棚には、3冊並べてあります。
われらの時代・男だけの世界 (新潮文庫―ヘミングウェイ全短編)
- 作者: アーネスト ヘミングウェイ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/10/01
- メディア: 文庫
勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪―ヘミングウェイ全短編〈2〉 (新潮文庫)
- 作者: アーネスト ヘミングウェイ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1996/06/28
- メディア: 文庫
蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす―ヘミングウェイ全短編〈3〉 (新潮文庫)
- 作者: アーネスト ヘミングウェイ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/03/27
- メディア: 文庫
「蝶々と戦車」は、わずか20ページ足らずですが、ヘミングウェイらしい名作です。
スペイン内戦下のマドリードの、ある店で起こった事件です。
ある男が、水鉄砲を手にして、陽気にはしゃぎながら入ってきました。
そして、ほんの冗談のつもりが・・・なんとも、やりきれない話です。
ほかに、面白かったのは、ラストの「異郷」です。
中年作家のロジャーと、若く美しいヘレーナとの、切ないラブストーリーです。
無邪気に愛を求めるヘレーナ。その愛に、微妙に嘘を混ぜるロジャー。
ヘレーナが求めれば求めるほど、二人の愛は終焉に向かい・・・
この作品で特に興味深いのは、結末で語られる「スーツケース盗難事件」です。
これは、1922年のパリで、ヘミングウェインが実際に体験したことです。
当時、青年ヘミングウェイは、書き溜めた原稿を失い、ショックを受けました。
その有名な事件をもとに、次のような本も出ています。(惜しくも品切れ!)
上記の本は品切れでしたが、最近こんな本が出ていました。
ちょっと気になります。
さいごに。(川原でBBQ)
GW恒例、妻の親戚一同のBBQ大会。
娘は、食べるのそっちのけで、いとこの女の子と、川遊びばかりしていました。
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