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シートン動物記 [20世紀アメリカ文学]

 「シートン動物記 狼王ロボ」 シートン作 藤原英司訳 (集英社文庫)


 「狼王ロボ」「灰色グマワーブ」など、児童小説としておなじみの動物物語集です。
 シートンは、作家としてはもちろん、画家として、博物学者としても活躍しました。

 集英社文庫から出ています。訳はとても分かりやすいので、オススメです。
 所々に、シートン自身による挿絵が入っていて、嬉しいです。全3巻です。


狼王ロボ シートン動物記 (シートン動物記) (集英社文庫)

狼王ロボ シートン動物記 (シートン動物記) (集英社文庫)

  • 作者: アーネスト・T・シートン
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/06/26
  • メディア: 文庫



愛犬ビンゴ―シートン動物記 (集英社文庫)

愛犬ビンゴ―シートン動物記 (集英社文庫)

  • 作者: アーネスト・T. シートン
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/08
  • メディア: 文庫



ぎざ耳ウサギの冒険―シートン動物記 (集英社文庫)

ぎざ耳ウサギの冒険―シートン動物記 (集英社文庫)

  • 作者: アーネスト・T. シートン
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: 文庫



 「狼王ロボ」は、コランポーで暴虐の限りを尽くしていた、狼のロボの物語です。
 ロボは王様と呼ばれ、その首には千ドルもの賞金が掛けられていました。

 あるときシートンは、友人に頼まれて、ロボの捕獲に乗り出しますが・・・
 ロボを罠に掛けたときの、シートンの気持ちは複雑でした・・・

 「狼王ロボ」は、シートンの実際の体験をもとに描かれた傑作です。
 臨場感があります。ロボの写真も挿入されていて、興味深いです。

 「灰色グマの伝記」は、伝説的な灰色グマのワーブの物語です。
 シートンが山男たちから聞いた話で、これもまたよく知られた物語です。

 私は小学校のときこの物語を読んで、ワーブに完全に感情移入しました。
 最後は、ワーブがかわいそうで、かわいそうで・・・

 シートンの作品からは、人間の文明に対する批判が感じられます。
 銃や罠などを使い、野生を追い詰めていくことに対する反省が感じられます。

 それが最もよく表れているのが、「サンドヒルの雄ジカ」です。
 主人公のヤンは、たびたび自分の狩猟に対して、疑問を抱きます。

 「輝くばかりの美しさに包まれた生き物を、死の苦しみにもだえさせ、
 あげくのはてに、このようなみにくい腐肉の塊に変えることが、
 自分のほんとうの目的だったのだろうか。」(P236)

 この物語のラストは、感動的でした。
 そして、いろいろと考えさせられました。

 さて、集英社文庫から、シートン動物記は、全3巻で出ています。
 私が読んだのは、「ロボ」と「ワーブ」が収録されている「狼王ロボ」だけ。

 というのも、「シートン動物記」は、昔、絵本で読んだ時の感動が強すぎるから。
 図書館で借りてきて、娘と一緒に読みたいです。


絵本版シートン動物記 おおかみ王ロボ (シートン動物記 絵本版)

絵本版シートン動物記 おおかみ王ロボ (シートン動物記 絵本版)

  • 作者: 小林 清之介
  • 出版社/メーカー: ひさかたチャイルド
  • 発売日: 2009/02/01
  • メディア: 大型本



 さいごに。(今年のサッカーは1回戦で終了)

 毎年恒例の、職場のサッカー大会は、今年からトーナメント制になりました。
 われらのチームは1回戦0-4で負けて、あっさり1回戦で敗退。

 他の選手の代わりに、初めてディフェンスをやりましたが、良いところ無し。
 走れば転ぶし、起き上がればまた転ぶし・・・

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