シートン動物記 [20世紀アメリカ文学]
「シートン動物記 狼王ロボ」 シートン作 藤原英司訳 (集英社文庫)
「狼王ロボ」「灰色グマワーブ」など、児童小説としておなじみの動物物語集です。
シートンは、作家としてはもちろん、画家として、博物学者としても活躍しました。
集英社文庫から出ています。訳はとても分かりやすいので、オススメです。
所々に、シートン自身による挿絵が入っていて、嬉しいです。全3巻です。
「狼王ロボ」は、コランポーで暴虐の限りを尽くしていた、狼のロボの物語です。
ロボは王様と呼ばれ、その首には千ドルもの賞金が掛けられていました。
あるときシートンは、友人に頼まれて、ロボの捕獲に乗り出しますが・・・
ロボを罠に掛けたときの、シートンの気持ちは複雑でした・・・
「狼王ロボ」は、シートンの実際の体験をもとに描かれた傑作です。
臨場感があります。ロボの写真も挿入されていて、興味深いです。
「灰色グマの伝記」は、伝説的な灰色グマのワーブの物語です。
シートンが山男たちから聞いた話で、これもまたよく知られた物語です。
私は小学校のときこの物語を読んで、ワーブに完全に感情移入しました。
最後は、ワーブがかわいそうで、かわいそうで・・・
シートンの作品からは、人間の文明に対する批判が感じられます。
銃や罠などを使い、野生を追い詰めていくことに対する反省が感じられます。
それが最もよく表れているのが、「サンドヒルの雄ジカ」です。
主人公のヤンは、たびたび自分の狩猟に対して、疑問を抱きます。
「輝くばかりの美しさに包まれた生き物を、死の苦しみにもだえさせ、
あげくのはてに、このようなみにくい腐肉の塊に変えることが、
自分のほんとうの目的だったのだろうか。」(P236)
この物語のラストは、感動的でした。
そして、いろいろと考えさせられました。
さて、集英社文庫から、シートン動物記は、全3巻で出ています。
私が読んだのは、「ロボ」と「ワーブ」が収録されている「狼王ロボ」だけ。
というのも、「シートン動物記」は、昔、絵本で読んだ時の感動が強すぎるから。
図書館で借りてきて、娘と一緒に読みたいです。
さいごに。(今年のサッカーは1回戦で終了)
毎年恒例の、職場のサッカー大会は、今年からトーナメント制になりました。
われらのチームは1回戦0-4で負けて、あっさり1回戦で敗退。
他の選手の代わりに、初めてディフェンスをやりましたが、良いところ無し。
走れば転ぶし、起き上がればまた転ぶし・・・
「狼王ロボ」「灰色グマワーブ」など、児童小説としておなじみの動物物語集です。
シートンは、作家としてはもちろん、画家として、博物学者としても活躍しました。
集英社文庫から出ています。訳はとても分かりやすいので、オススメです。
所々に、シートン自身による挿絵が入っていて、嬉しいです。全3巻です。
狼王ロボ シートン動物記 (シートン動物記) (集英社文庫)
- 作者: アーネスト・T・シートン
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/06/26
- メディア: 文庫
「狼王ロボ」は、コランポーで暴虐の限りを尽くしていた、狼のロボの物語です。
ロボは王様と呼ばれ、その首には千ドルもの賞金が掛けられていました。
あるときシートンは、友人に頼まれて、ロボの捕獲に乗り出しますが・・・
ロボを罠に掛けたときの、シートンの気持ちは複雑でした・・・
「狼王ロボ」は、シートンの実際の体験をもとに描かれた傑作です。
臨場感があります。ロボの写真も挿入されていて、興味深いです。
「灰色グマの伝記」は、伝説的な灰色グマのワーブの物語です。
シートンが山男たちから聞いた話で、これもまたよく知られた物語です。
私は小学校のときこの物語を読んで、ワーブに完全に感情移入しました。
最後は、ワーブがかわいそうで、かわいそうで・・・
シートンの作品からは、人間の文明に対する批判が感じられます。
銃や罠などを使い、野生を追い詰めていくことに対する反省が感じられます。
それが最もよく表れているのが、「サンドヒルの雄ジカ」です。
主人公のヤンは、たびたび自分の狩猟に対して、疑問を抱きます。
「輝くばかりの美しさに包まれた生き物を、死の苦しみにもだえさせ、
あげくのはてに、このようなみにくい腐肉の塊に変えることが、
自分のほんとうの目的だったのだろうか。」(P236)
この物語のラストは、感動的でした。
そして、いろいろと考えさせられました。
さて、集英社文庫から、シートン動物記は、全3巻で出ています。
私が読んだのは、「ロボ」と「ワーブ」が収録されている「狼王ロボ」だけ。
というのも、「シートン動物記」は、昔、絵本で読んだ時の感動が強すぎるから。
図書館で借りてきて、娘と一緒に読みたいです。
絵本版シートン動物記 おおかみ王ロボ (シートン動物記 絵本版)
- 作者: 小林 清之介
- 出版社/メーカー: ひさかたチャイルド
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 大型本
さいごに。(今年のサッカーは1回戦で終了)
毎年恒例の、職場のサッカー大会は、今年からトーナメント制になりました。
われらのチームは1回戦0-4で負けて、あっさり1回戦で敗退。
他の選手の代わりに、初めてディフェンスをやりましたが、良いところ無し。
走れば転ぶし、起き上がればまた転ぶし・・・
コメント 0