大渦巻への落下 [19世紀アメリカ文学]
「大渦巻への落下・灯台 ポー短編集ⅢSF&ファンタジー編」
エドガー・アラン・ポー作 巽孝之訳 (新潮文庫)
巨大な渦巻きに船ごと呑み込まれる名作「大渦巻への落下」など7編です。
ポーはゴシックやミステリのほか、SFものも書いていました。
新潮文庫から今年2015年3月に出ました。分かりやすい訳でした。
特に「大渦巻への落下」は、待ちに待った新訳です。
「ゴシック編」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-04-08
「ミステリ編」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-12-06
ノルウェーの沿岸では、船を丸ごと呑みこむほどの巨大な渦巻が出現します。
年老いた漁師が、3年前に体験した大渦巻への落下を物語ります。
その日、いつものように漁に出た帰りに、突然のハリケーンに襲われました。
船は強風によって進まず、大渦巻の中心へ徐々に引きずられていき・・・
と私が書いても、なかなかこの恐ろしさが伝わらないのが残念。
ハリー・クラークの有名な絵があるので、これを見て雰囲気を感じてください。
以前、新潮文庫の旧版「黒猫・黄金虫」が、新版に編集し直されたとき、
「メールストロムの旋渦」が削られたと思って、悲しみました。
しかし「ポー短編集」は、ⅠとⅡで終わりではなかったのですね。
「大渦巻への落下」と、タイトルを新たに復活したので、とても喜んでいます。
もうひとつのタイトル作「灯台」も、未完の遺作として興味深い作品です。
書かれていないからこそ、最後は不気味で恐ろしいです。
サイボーグものの「使い切った男」の発想は、当時としては新しかったでしょう。
狂気ものの「タール博士とフェザー教授の療法」も、面白かったです。
しかし、残りの3作は読まなくてもいいでしょう。
この本は、なんとなく中途半端。拾遺集的な編集だったのかもしれません。
ところで、新潮文庫のポー短編集Ⅰ~Ⅲは、カバーイラストが少しコミカルです。
内容を盛り込んでいるのは分かるけど、もっとミステリアスな絵にしてほしい。
さいごに。(1週間早かった)
じいじの所へ、お寿司とお酒を持っていきました。
でも、父の日は来週だったんですね。1週間間違えました。
エドガー・アラン・ポー作 巽孝之訳 (新潮文庫)
巨大な渦巻きに船ごと呑み込まれる名作「大渦巻への落下」など7編です。
ポーはゴシックやミステリのほか、SFものも書いていました。
新潮文庫から今年2015年3月に出ました。分かりやすい訳でした。
特に「大渦巻への落下」は、待ちに待った新訳です。
大渦巻への落下・灯台: ポー短編集III SF&ファンタジー編 (新潮文庫)
- 作者: エドガー・アラン ポー
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/02/28
- メディア: 文庫
「ゴシック編」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-04-08
「ミステリ編」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-12-06
ノルウェーの沿岸では、船を丸ごと呑みこむほどの巨大な渦巻が出現します。
年老いた漁師が、3年前に体験した大渦巻への落下を物語ります。
その日、いつものように漁に出た帰りに、突然のハリケーンに襲われました。
船は強風によって進まず、大渦巻の中心へ徐々に引きずられていき・・・
と私が書いても、なかなかこの恐ろしさが伝わらないのが残念。
ハリー・クラークの有名な絵があるので、これを見て雰囲気を感じてください。
以前、新潮文庫の旧版「黒猫・黄金虫」が、新版に編集し直されたとき、
「メールストロムの旋渦」が削られたと思って、悲しみました。
しかし「ポー短編集」は、ⅠとⅡで終わりではなかったのですね。
「大渦巻への落下」と、タイトルを新たに復活したので、とても喜んでいます。
もうひとつのタイトル作「灯台」も、未完の遺作として興味深い作品です。
書かれていないからこそ、最後は不気味で恐ろしいです。
サイボーグものの「使い切った男」の発想は、当時としては新しかったでしょう。
狂気ものの「タール博士とフェザー教授の療法」も、面白かったです。
しかし、残りの3作は読まなくてもいいでしょう。
この本は、なんとなく中途半端。拾遺集的な編集だったのかもしれません。
ところで、新潮文庫のポー短編集Ⅰ~Ⅲは、カバーイラストが少しコミカルです。
内容を盛り込んでいるのは分かるけど、もっとミステリアスな絵にしてほしい。
さいごに。(1週間早かった)
じいじの所へ、お寿司とお酒を持っていきました。
でも、父の日は来週だったんですね。1週間間違えました。
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