秘書綺譚 [20世紀イギリス文学]
「秘書綺譚 ブラックウッド幻想怪奇傑作集」 南條竹則訳 (光文社古典新訳文庫)
幽霊屋敷、狼男、小鬼、吸血鬼、魔術等、様々な怪奇現象を扱った小説集です。
作者ブラックウッドは、20世紀初頭に活躍した、英国の怪奇幻想小説家です。
文庫本で読めるブラックウッドの作品集は、現在はこの1冊だけのようです。
200編以上の短編から11編の秀作が収録されています。訳は分かりやすいです。
冒頭の「空家」は古典的な幽霊屋敷もので、とても分かりやすい怪談です。
「幽霊屋敷の鍵を持ってるのよ」 主人公ショートハウスに叔母が言いました。
その夜、100年前に殺人事件のあった屋敷に、2人は恐る恐る踏み込みました。
そして、そこで体験したさまざまな恐ろしい体験・・・
「壁に耳あり」も、ショートハウスが主人公の、印象的な幽霊屋敷ものです。
誰も住んでいないはずの隣の部屋で、聞こえてきた声は・・・
「スミスの滅亡」も印象的でした。とても面白いアイディアです。
荒野の中で、突如一面に鳴り響いた人々の叫び声は・・・
「転移」はすごい作品です。私はこの作品で、頭をガツンとやられました。
他人から生気を吸い取って生きるフランク伯父が、邪悪な地面によって・・・
「約束」は、小泉八雲の「菊花のちぎり」を思わせる作品で、印象に残りました。
ところで、部屋に残るいびきの音を、どう解釈したらいいのでしょうか。
「そういうことを、理屈っぽく考えてはいけない」と、読書仲間は言いました。
しかし、私は幻想怪奇小説を読みなれていないため、戸惑う作品がありました。
「スミス」は、いったいどんな魔術をやっていたのか?
「秘書綺譚」に出てくる、屋敷の主人と従僕は結局何だったのか? 真空とは?
「炎の舌」とは何か? いったい誰のどんな魔術によって、そうなったのか?
「野火」の最後に、オハラを襲った悲劇は、いったい何だったのか?
しかし、そういうことが謎のまま終わるからこそ、怖いのかもしれません。
日中30度を超える日が続く中で、確かにゾクッとくる寒気を感じました。
さて、200編以上残した短編の中から、11編だけとはあまりにも少ないです。
創元社文庫・講談社文庫・角川文庫等から出ていた本も、できれば読みたいです。
さいごに。(体脂肪22.5%の衝撃)
人間ドックが7月末にあるので、職場の体脂肪計を借りて測定してみました。
すると・・・なんと、22,5%という恐ろしい数値が! 判定は「軽肥満」。
週に3回は体を動かしているので、18%ぐらいだと思っていたのですが。
ブラックウッドも怖かったけど、自分の体脂肪率の方がもっと怖かったです。
幽霊屋敷、狼男、小鬼、吸血鬼、魔術等、様々な怪奇現象を扱った小説集です。
作者ブラックウッドは、20世紀初頭に活躍した、英国の怪奇幻想小説家です。
文庫本で読めるブラックウッドの作品集は、現在はこの1冊だけのようです。
200編以上の短編から11編の秀作が収録されています。訳は分かりやすいです。
秘書綺譚―ブラックウッド幻想怪奇傑作集 (光文社古典新訳文庫)
- 作者: アルジャーノン ブラックウッド
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/01/12
- メディア: 文庫
冒頭の「空家」は古典的な幽霊屋敷もので、とても分かりやすい怪談です。
「幽霊屋敷の鍵を持ってるのよ」 主人公ショートハウスに叔母が言いました。
その夜、100年前に殺人事件のあった屋敷に、2人は恐る恐る踏み込みました。
そして、そこで体験したさまざまな恐ろしい体験・・・
「壁に耳あり」も、ショートハウスが主人公の、印象的な幽霊屋敷ものです。
誰も住んでいないはずの隣の部屋で、聞こえてきた声は・・・
「スミスの滅亡」も印象的でした。とても面白いアイディアです。
荒野の中で、突如一面に鳴り響いた人々の叫び声は・・・
「転移」はすごい作品です。私はこの作品で、頭をガツンとやられました。
他人から生気を吸い取って生きるフランク伯父が、邪悪な地面によって・・・
「約束」は、小泉八雲の「菊花のちぎり」を思わせる作品で、印象に残りました。
ところで、部屋に残るいびきの音を、どう解釈したらいいのでしょうか。
「そういうことを、理屈っぽく考えてはいけない」と、読書仲間は言いました。
しかし、私は幻想怪奇小説を読みなれていないため、戸惑う作品がありました。
「スミス」は、いったいどんな魔術をやっていたのか?
「秘書綺譚」に出てくる、屋敷の主人と従僕は結局何だったのか? 真空とは?
「炎の舌」とは何か? いったい誰のどんな魔術によって、そうなったのか?
「野火」の最後に、オハラを襲った悲劇は、いったい何だったのか?
しかし、そういうことが謎のまま終わるからこそ、怖いのかもしれません。
日中30度を超える日が続く中で、確かにゾクッとくる寒気を感じました。
さて、200編以上残した短編の中から、11編だけとはあまりにも少ないです。
創元社文庫・講談社文庫・角川文庫等から出ていた本も、できれば読みたいです。
さいごに。(体脂肪22.5%の衝撃)
人間ドックが7月末にあるので、職場の体脂肪計を借りて測定してみました。
すると・・・なんと、22,5%という恐ろしい数値が! 判定は「軽肥満」。
週に3回は体を動かしているので、18%ぐらいだと思っていたのですが。
ブラックウッドも怖かったけど、自分の体脂肪率の方がもっと怖かったです。
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