ドクトル・ジバゴ1 [20世紀ロシア文学]
「ドクトル・ジバゴ(上)」 パステルナーク作 江川卓訳 (新潮文庫)
革命期の混乱したロシアを舞台に、医師ジバゴとラーラの運命を描いた物語です。
ソ連で発禁処分となりましたが、国際的に評価されてノーベル賞を受賞しました。
新潮文庫から上下二分冊で出ていました。現在は品切れで、古本は高値です。
訳者は江川卓。とても分かりやすく訳されています。また、カバーがカッコいい。
ユーラ・ジバゴは、母と父を亡くし、モスクワのグロメコ家に引き取られました。
ジバゴは医学を学び、青春を共に過ごしたグロメコ家のトーニャと結婚しました。
しかし、息子が生まれてすぐに、ジバゴは野戦病院で働くように命じられました。
そして退却中、ある病院で出会った看護婦は、かつて見知っていたラーラでした。
ラーラ・ギシャールは、母親の恋人コマロフスキーと、関係を持っていました。
人生を清算し、泥沼から抜け出し、自分を愛してくれるパーシャと結婚しました。
しかし、娘が生まれてすぐに、パーシャは志願して前線に行ってしまいました。
消息を絶った夫を探しに、前線へ赴いたときに出会った医師が、ジバゴでした。
こうして、ジバゴとラーラの人生が、ようやく交差しました。
そして、その間に、ロシア革命が起こったのです・・・
現在、上巻を読み終えて、「あれ?」と思っています。
ジバゴとラーラは出会いましたが、その関係はなかなか発展しません。
そういえば、ジバゴ一家が向かった土地は、ラーラにゆかりのある土地でした。
下巻での展開が気になりますが、最近なかなか読む時間が取れなくて・・・
ところで、「ドクトル・ジバゴ」を勧めてくれたのは、我が妻でした。
といっても彼女が勧めてくれたのは、オマー・シャリフ主演の映画の方です。
この映画は、名作中の名作として、知られています。長すぎるのが難点ですが。
妻と一緒に見る約束をしましたが、その前に原作を読み終えたいです。
ここまで読んで、トルストイの「戦争と平和」のようだと思いました。
これはロシアを舞台にした一大叙事詩で、戦争の代わりに革命があります。
この作品は、ジバゴとラーラの愛の物語、と紹介されることが多いです。
しかし、パステルナークはむしろ、革命の様子を書き残したかったようです。
「旧国家の圧制を抜け出してみたら、そこに待っていたのは、新しい革命政府の
以前に倍する、超国家的ともいえる圧迫じゃありませんか。」(P388)
「ぼくに言わせれば、マルクス主義ぐらい自己閉鎖的で、あれくらい事実から
遊離している思想はほかにありませんね。」(P449)
この作品はロシア革命に批判的だという理由で、ソ連では発禁処分になりました。
さらに、ノーベル賞を受賞したものの、ソ連共産党によって辞退させられました。
そういうソ連時代のエピソードも含めて、歴史的な意味を持っている作品です。
現在品切れでとても手に入りにくい本です。常時手に入るようにしてほしいです。
さいごに。(目指せ漢字100点)
娘が、学校の漢字テストで100点を目指して勉強していました。
「100点取ったら、ママがハーゲンダッツを買ってくれるって」とのこと。
私も娘を応援しています。
うちでそのような高級アイスを買うことなど、めったに無いことなので。
革命期の混乱したロシアを舞台に、医師ジバゴとラーラの運命を描いた物語です。
ソ連で発禁処分となりましたが、国際的に評価されてノーベル賞を受賞しました。
新潮文庫から上下二分冊で出ていました。現在は品切れで、古本は高値です。
訳者は江川卓。とても分かりやすく訳されています。また、カバーがカッコいい。
ユーラ・ジバゴは、母と父を亡くし、モスクワのグロメコ家に引き取られました。
ジバゴは医学を学び、青春を共に過ごしたグロメコ家のトーニャと結婚しました。
しかし、息子が生まれてすぐに、ジバゴは野戦病院で働くように命じられました。
そして退却中、ある病院で出会った看護婦は、かつて見知っていたラーラでした。
ラーラ・ギシャールは、母親の恋人コマロフスキーと、関係を持っていました。
人生を清算し、泥沼から抜け出し、自分を愛してくれるパーシャと結婚しました。
しかし、娘が生まれてすぐに、パーシャは志願して前線に行ってしまいました。
消息を絶った夫を探しに、前線へ赴いたときに出会った医師が、ジバゴでした。
こうして、ジバゴとラーラの人生が、ようやく交差しました。
そして、その間に、ロシア革命が起こったのです・・・
現在、上巻を読み終えて、「あれ?」と思っています。
ジバゴとラーラは出会いましたが、その関係はなかなか発展しません。
そういえば、ジバゴ一家が向かった土地は、ラーラにゆかりのある土地でした。
下巻での展開が気になりますが、最近なかなか読む時間が取れなくて・・・
ところで、「ドクトル・ジバゴ」を勧めてくれたのは、我が妻でした。
といっても彼女が勧めてくれたのは、オマー・シャリフ主演の映画の方です。
この映画は、名作中の名作として、知られています。長すぎるのが難点ですが。
妻と一緒に見る約束をしましたが、その前に原作を読み終えたいです。
ここまで読んで、トルストイの「戦争と平和」のようだと思いました。
これはロシアを舞台にした一大叙事詩で、戦争の代わりに革命があります。
この作品は、ジバゴとラーラの愛の物語、と紹介されることが多いです。
しかし、パステルナークはむしろ、革命の様子を書き残したかったようです。
「旧国家の圧制を抜け出してみたら、そこに待っていたのは、新しい革命政府の
以前に倍する、超国家的ともいえる圧迫じゃありませんか。」(P388)
「ぼくに言わせれば、マルクス主義ぐらい自己閉鎖的で、あれくらい事実から
遊離している思想はほかにありませんね。」(P449)
この作品はロシア革命に批判的だという理由で、ソ連では発禁処分になりました。
さらに、ノーベル賞を受賞したものの、ソ連共産党によって辞退させられました。
そういうソ連時代のエピソードも含めて、歴史的な意味を持っている作品です。
現在品切れでとても手に入りにくい本です。常時手に入るようにしてほしいです。
さいごに。(目指せ漢字100点)
娘が、学校の漢字テストで100点を目指して勉強していました。
「100点取ったら、ママがハーゲンダッツを買ってくれるって」とのこと。
私も娘を応援しています。
うちでそのような高級アイスを買うことなど、めったに無いことなので。
コメント 0