ルーマニア日記 [20世紀ドイツ文学]
「ルーマニア日記」 カロッサ作 高橋健二訳 (岩波文庫)
軍医として従軍したカロッサが、第一次大戦時の日記をもとにして書いた小説です。
昨年2018年に復刊されましたが、旧字体で実に読みにくいです。初版は1953年!
私たちの部隊は、行先も告げられず、汽車に乗せられ、移動を始めました。
やがてルーマニアに入り、戦線に近い場所で、「私」が見たものは・・・
私の望遠鏡がとらえたのは、塹壕でくつろぐルーマニアの兵士たちの姿。
上官に報告しようとして、なぜか私にはそれができませんでした。
報告しなければ、いつか彼らによって、味方が危うくなるかもしれない。
しかし、安心しきっている彼らの命を奪う権利が、私にあるのだろうか?
ここに描かれているのは、まさに極限状況における人間の姿です。
薄い本ですが、次から次に強烈な描写が展開され、読んでいて疲れました。
ネズミの死骸が入っていたジャムを、老少佐は淡々とパンに塗って食べ・・・
森で私のマントを突然つかんだのは、内臓の飛び出した瀕死の敵兵で・・・
手榴弾を見つけて、奪い合っていた子供たちは、偶然ひもを引き抜いて・・・
増えすぎた子猫を、小僧が壁にたたきつけていたが、1匹だけ生き残り・・・
しかし、時々挿入される美しい話に、ほっとします。
冒頭の歩兵ヴィンマーと砲手ヴィンマーの父子の対面は、実に感動的でした。
私はこの本をなんとか読み通しましたが、理解できない箇所が多かったです。
そういう部分は読み飛ばしてしまいました。分かりやすい新訳がほしいです。
さいごに。(ボリューム・コントローラーで、音が劇的に良くなった)
これまでパソコン内の曲を聴くとき、イヤホンジャックからアナログアンプに、
ケーブルをつないで、スピーカー(25年前の)から音を出していました。
このたびfostexのボリューム・コントローラーを買い、USB でつないだところ、
音が劇的に良くなっていました。こういう技を、もっと早く知っていたかった。
軍医として従軍したカロッサが、第一次大戦時の日記をもとにして書いた小説です。
昨年2018年に復刊されましたが、旧字体で実に読みにくいです。初版は1953年!
私たちの部隊は、行先も告げられず、汽車に乗せられ、移動を始めました。
やがてルーマニアに入り、戦線に近い場所で、「私」が見たものは・・・
私の望遠鏡がとらえたのは、塹壕でくつろぐルーマニアの兵士たちの姿。
上官に報告しようとして、なぜか私にはそれができませんでした。
報告しなければ、いつか彼らによって、味方が危うくなるかもしれない。
しかし、安心しきっている彼らの命を奪う権利が、私にあるのだろうか?
ここに描かれているのは、まさに極限状況における人間の姿です。
薄い本ですが、次から次に強烈な描写が展開され、読んでいて疲れました。
ネズミの死骸が入っていたジャムを、老少佐は淡々とパンに塗って食べ・・・
森で私のマントを突然つかんだのは、内臓の飛び出した瀕死の敵兵で・・・
手榴弾を見つけて、奪い合っていた子供たちは、偶然ひもを引き抜いて・・・
増えすぎた子猫を、小僧が壁にたたきつけていたが、1匹だけ生き残り・・・
しかし、時々挿入される美しい話に、ほっとします。
冒頭の歩兵ヴィンマーと砲手ヴィンマーの父子の対面は、実に感動的でした。
私はこの本をなんとか読み通しましたが、理解できない箇所が多かったです。
そういう部分は読み飛ばしてしまいました。分かりやすい新訳がほしいです。
さいごに。(ボリューム・コントローラーで、音が劇的に良くなった)
これまでパソコン内の曲を聴くとき、イヤホンジャックからアナログアンプに、
ケーブルをつないで、スピーカー(25年前の)から音を出していました。
このたびfostexのボリューム・コントローラーを買い、USB でつないだところ、
音が劇的に良くなっていました。こういう技を、もっと早く知っていたかった。
こんにちは。このルーマニア日記ですが、1996年に臨川書店から発行されたカロッサ全集7の解説を見ると日記を基にした小説であるとあります。ご参考まで。
by のん (2018-05-06 16:27)
のんさん、貴重な情報をありがとうございます。
私は、純粋な日記だとばかり思っていました。
なるほど、小説なんですね。
by ike-pyon (2018-05-08 20:46)