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シェイクスピアを楽しむために [17世紀文学]

 「シェイクスピアを楽しむために」 阿刀田高 (新潮文庫)


 シェイクスピアの代表作11編について、あらすじや蘊蓄を軽妙に紹介した入門書です。
 阿刀田高の解説シリーズの一冊で、2003年に新潮文庫から出ています。


シェイクスピアを楽しむために (新潮文庫)

シェイクスピアを楽しむために (新潮文庫)

  • 作者: 阿刀田 高
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/12/25
  • メディア: 文庫



 数あるシェイクスピアものの一冊です。第1章はその生涯です。
 第2章からは、以下の11編を選んで、阿刀田式に蘊蓄を混ぜて紹介しています。

 「ハムレット」     「ロミオとジュリエット」
 「オセロー」      「夏の夜の夢」
 「ベニスの商人」    「ジュリアス・シーザー」
 「ヘンリー四世」    「ウィンザーの陽気な女房たち」
 「リチャード三世」   「マクベス」
 「リア王」

 以上、悲劇、喜劇、史劇と、バランスよく選択されています。
 私的には、「テンペスト(あらし)」を入れてほしかったが・・・

 相変わらず阿刀田の語り口は、縦横無尽でしかもとても軽快です。
 また、知らず知らずのうちに、さまざまな知識が身に付いています。

 私はこの本で初めて、「ジュリアス・シーザー」が史劇ではないと知りました。
 これまでシェイクスピアの史劇の定義なんて、考えたこともありませんでした。

 というより、シェイクスピアの史劇そのものに、あまり興味が無かったです。
 しかしこの本を読んで、「リチャード三世」は読みたいと思いました。

 さて、今年2019年は、シェイクスピアの作品をある程度まとめて読む予定です。
 すでに読んだものも入れて、読むべき作品を考えてみました。

 まず四大悲劇「ハムレット」「オセロー」「リア王」「マクベス」は外せません。
 また、「ロミオとジュリエット」と「ジュリアス・シーザー」も外せません。

 喜劇では、「夏の夜の夢」「ベニスの商人」「あらし」は外せないでしょう。
 できれば「お気に召すまま」「十二夜」「終わりよければ全てよし」も入れたい。

 史劇も、「リチャード三世」だけは読んでおきたいです。
 そうすると、軽く10作品は超えてしまいそうです。まあ、仕方がないか。

 幸い、現在、ちくま文庫から松岡訳、角川文庫から河合訳が出ています。
 どちらも新訳で読みやすいです。問題は、どちらを選ぶかですね。

 私は角川文庫の河合訳を選んでいますが、まだ刊行されていない作品が多いです。
 その点、ちくま文庫版は、読みたい作品がたいてい刊行されているので良いです。 

 さいごに。(食べ盛り)

 娘は、小学校から帰って来ると、食パン1枚にチーズをのせて食べるのだそうです。
 その後の夕食も、私と同じくらい食べます。体重はまだ40キロないというのに。

 背はニョキニョキと伸びています。今がまさに育ち盛り、食べ盛りなのでしょうね。
 幼稚園時代、給食を食べるのが遅くて心配したのが、まったく冗談のようです。
 

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