ルーヂン [19世紀ロシア文学]
「ルーヂン」 ツルゲーネフ作 中村融 (岩波文庫)
言葉だけは立派で天才的だが、実際は軽薄で中身のない男ルーヂンを描いた小説です。
「ルージン」といえば、19世紀ロシアの知識人の典型として知られています。
田舎の女地主ダーリヤの屋敷に、あるときルーヂンという一人の若者が現れました。
彼のあふれんばかりの才気と情熱的な弁論は、居合わせた人びと全員を魅了しました。
ダーリヤはルーヂンを天才だと思い込み、彼を引きとめ何かと相談を持ちかけました。
やがてルーヂンは、ダーリヤの一人娘ナターリヤと良い仲になりましたが・・・
ルーヂンはいかにしてボロを出すか? 数年後のルーヂンはどうなっているか?
彼は、言葉だけは立派だが、意志が弱く度胸もない、ロシア知識人を象徴しています。
「あの頃の僕は自分をすこし背負いすぎて、嘘があったよ・・・確かに当時の僕は自分
が何を求めているかもよく分からずに、言葉に酔い、幻を信じていたのだ。」(P203)
ルーヂンのこの告白は悲しい。彼は、いま流に言うところの「ざんねんな男」です。
しかし、誰もが少なからず若い頃、ルーヂンのような時期を経ているのではないか。
たとえば大学時代の飲み会における自分は、まるでルーヂンそのものでした。
偉そうなことばかり言って、周りを煙に巻きながら、何も成し遂げていなかった!
頭でっかちで役立たずのルーヂンは、私の若い頃を思い出させる愛すべき存在です。
できれば、この本を大学時代に読んでおきたかったです。
さいごに。(まずは走高跳から)
陸上部に入った娘から、「どの種目が楽か」と、やる気のない質問がありました。
本来なら「楽することを考えず、走る種目を選んで鍛えなさい。」と言うべきです。
実際は「走高跳かな。練習しているふりだけすればいい。」と答えてしまいました。
娘はこういうときだけは素直で、走高跳を始めました。しかし、どうなることやら。
言葉だけは立派で天才的だが、実際は軽薄で中身のない男ルーヂンを描いた小説です。
「ルージン」といえば、19世紀ロシアの知識人の典型として知られています。
田舎の女地主ダーリヤの屋敷に、あるときルーヂンという一人の若者が現れました。
彼のあふれんばかりの才気と情熱的な弁論は、居合わせた人びと全員を魅了しました。
ダーリヤはルーヂンを天才だと思い込み、彼を引きとめ何かと相談を持ちかけました。
やがてルーヂンは、ダーリヤの一人娘ナターリヤと良い仲になりましたが・・・
ルーヂンはいかにしてボロを出すか? 数年後のルーヂンはどうなっているか?
彼は、言葉だけは立派だが、意志が弱く度胸もない、ロシア知識人を象徴しています。
「あの頃の僕は自分をすこし背負いすぎて、嘘があったよ・・・確かに当時の僕は自分
が何を求めているかもよく分からずに、言葉に酔い、幻を信じていたのだ。」(P203)
ルーヂンのこの告白は悲しい。彼は、いま流に言うところの「ざんねんな男」です。
しかし、誰もが少なからず若い頃、ルーヂンのような時期を経ているのではないか。
たとえば大学時代の飲み会における自分は、まるでルーヂンそのものでした。
偉そうなことばかり言って、周りを煙に巻きながら、何も成し遂げていなかった!
頭でっかちで役立たずのルーヂンは、私の若い頃を思い出させる愛すべき存在です。
できれば、この本を大学時代に読んでおきたかったです。
さいごに。(まずは走高跳から)
陸上部に入った娘から、「どの種目が楽か」と、やる気のない質問がありました。
本来なら「楽することを考えず、走る種目を選んで鍛えなさい。」と言うべきです。
実際は「走高跳かな。練習しているふりだけすればいい。」と答えてしまいました。
娘はこういうときだけは素直で、走高跳を始めました。しかし、どうなることやら。
コメント 0