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20世紀アメリカ文学の主要作家 [20世紀アメリカ文学]

 今さらですが、今年2021年の読書のテーマは、20世紀アメリカ文学です。
 そこで、今回は20世紀アメリカ文学の主要作家を、まとめていきたいと思います。

 私はアメリカ文学にとっての20世紀を、ざっくり次のようにイメージしています。
 「二度の大戦で大きな幻滅を味わいながらも、大きな飛躍を果たした世紀」と。

 20世紀初頭、アメリカは独立から100年以上経過し、独自の文学を確立しました。
 描かれる内容がしだいに広がり、さまざまなスタイルが試されるようになりました。

 第一次大戦は戦争景気をもたらした反面、多くの作家は戦争の幻滅を表現しました。
 また1929年の世界恐慌からは、多くの作家が社会を批判した作品を作りました。

 第二次大戦後のアメリカは世界の主導権を握り、大量消費社会が到来しました。
 文学は急速に大衆化し、映画と結びつくなどして、飛躍的に発展していきました。

 さて20世紀アメリカ文学で、すでに紹介した作品は次の通りです。(作品年代順)
 なお、ドライサーとシートンは20世紀の作家として扱いたいと思います。

 シオドー・ドライサー   「シスターキャリー」00年
 アーネスト・T・シートン 「シートン動物記」1898年~
 ジャック・ロンドン    「荒野の呼び声」03年
              「白い牙」06年
 オー・ヘンリ-      「賢者の贈り物」など06年
 ジーン・ウェブスター   「あしながおじさん」12年
 シャーウッド・アンダーソン「ワインズバーグ・オハイオ」19年
 ヒュー・ロフティング   「ドリトル先生航海記」22年
 スコット・フィッツジェラルド「短編集」
              「偉大なるギャツビー」25年
              「夜はやさし」34年
              「最後の大君」41年
 アーネスト・ヘミングウェイ「われらの時代に」23年
              「日はまた昇る」26年
              「武器よさらば」29年
              「誰がために鐘は鳴る」40年 
              「老人と海」52年
              「海流のなかの島々」70年
 ソーントン・ワイルダー  「わが町」38年
 ダシール・ハメット    「血の収穫」29年
              「マルタの鷹」30年
              「ガラスの鍵」31年
 ウィリアム・フォークナー 「響きと怒り」29年
              「サンクチュアリ」31年
              「八月の光」32年
              「アブサロム、アブサロム!」36年
 エラリー・クイーン    「エジプト十字架の謎」32年
 ジェームズ・ケイン    「郵便配達は二度ベルを鳴らす」34年
 マーガレット・ミッチェル 「風と共に去りぬ」36年
 ジョン・スタインベック  「ハツカネズミと人間」37年
              「怒りの葡萄」39年
 エドモンド・ハミルトン  「フェッセンデンの宇宙」37年
              「反対進化」40年代
 レイモンド・チャンドラー 「大いなる眠り」39年
              「さよなら、愛しい人」40年
              「リトル・シスター」49年
              「ロング・グッドバイ」53年
 ウィリアム・サロイヤン  「僕の名はアラム」40年
 ウィリアム・アイリッシュ 「幻の女」42年
 テネシー・ウィリアムズ  「ガラスの動物園」44年
              「欲望という名の列車」47年
 カーソン・マッカラーズ  「結婚式のメンバー」46年
 アーサー・ミラー     「セールスマンの死」49年
 トールマン・カポーティ  「夜の樹」49年
              「草の竪琴」51年
              「ティファニーで朝食を」58年
              「誕生日の子どもたち(短編集)」
              「叶えられた祈り」86年
 J・D・サリンジャー   「ライ麦畑でつかまえて」51年
              「ナイン・ストーリーズ」53年
              「フラニーとズーイ」61年
 パトリシア・ハイスミス  「キャロル」52年
 ジャック・ケルアック   「オン・ザ・ロード」57年
 ロバート・A・ハインライン「夏への扉」57年
 ロバート・F・ヤング   「たんぽぽ娘」61年
 ダニエル・キイス     「アルジャーノンに花束を」66年
 フィリップ・ディック   「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」69年
 ロバート・P・パーカー  「約束の地」76年
              「初秋」80年
 リチャード・バック    「かもめのジョナサン」74年
              「イリュージョン」77年
 ジェイムズ・P・ホーガン 「星を継ぐもの」78年
 ポール・オースター    「ガラスの街」85年
              「幽霊たち」86年
 カール・セーガン     「コンタクト」86年
 チャールズ・ブコウスキー 「パルプ」94年


 さて、20世紀アメリカ文学を語る上で欠かせなくて、未読の作品は次の通りです。
 個人的な基準で選びました。ほかにも読むべき作品は、たくさんありそうです。

 ナボコフは古典新訳文庫に合わせてロシア文学に分類したので、ここにありません。
 作品に付けた記号は次の通り。(●=文庫購入済 ○=文庫発売中 △=文庫絶版)

 ユージン・オニール   「楡の木陰の欲望」24年△
 シオドー・ドライサー  「アメリカの悲劇」25年△
 ソーントン・ワイルダー 「サン・ルイス・レイ橋」28年△
 トマス・ウルフ     「天使よ、故郷を見よ」29年○
 パール・バック     「大地」31年○
 アースキン・コールドウェル「タバコ・ロード」32年△
             「神の小さな土地」△
 ロバート・ハワード   「英雄コナン」32年△
 エラリー・クイーン   「Xの悲劇」32年○
             「Yの悲劇」32年○
             「災厄の町」42年○
 ヘンリー・ミラー    「北回帰線」34年●
 ジョン・ドス・パソス  「USA」38年△
 リチャード・ライト   「アメリカの息子」40年△
 エドモンド・ハミルトン 「キャプテン・フューチャー・シリーズ」40年●
             「さすらいのスターウルフ」67年●
 ウィリアム・サロイヤン 「ヒューマン・コメディ」43年○
 ソール・ベロー     「宙ぶらりんの男」44年△
             「この日をつかめ」56年△
             「雨の王ヘンダソン」59年△
 ノーマン・メイラー   「裸者と死者」48年○
 アイザック・アシモス  「われはロボット」50年○
             「ファウンデーション」51年○
             「黒後家蜘蛛の会」74年○
 ジョン・スタインベック 「エデンの東」52年○
 パトリシア・ハイスミス 「太陽がいっぱい」55年○
 ジョン・アップダイク  「走れウサギ」60年△新書
 ロス・マクドナルド   「ウィチャリー家の女」61年△
             「さむけ」64年○
 サミュエル・ディレイニー「バベル17」66年△
 ロバート・A・ハインライン「月は無慈悲な夜の女王」66年○
 ロバート・P・パーカー 「ゴッドウルフの行方」73年○
 ジェイムズ・P・ホーガン「ガニメデの優しい巨人」78年●
             「巨人たちの星」81年●
 フィリップ・ディック  「ヴァリス」81年○
 ポール・オースター   「ムーン・パレス」89年○

 以上の独断と偏見から成るリストを参考に、今年の読書を進めていきたいです。
 まず手持ちの作品から読んでいこうかと思います。

 アメリカ文学は、多くの本が文庫本で刊行されています。現在も増えています。
 だから、絶版本を無理して読むつもりはありません。復刊されたら読みます。

 さいごに。(本の整理)

 先日、1年に1度の本の整理を行いました。200冊ほどの本を捨てました。
 つまらなかった本はいいとして、読まずに捨てた本もあります。もったいない!

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