ホテル・ジャンキー [読書・ライフスタイル]
「ホテル・ジャンキー」 村瀬千文 (王様文庫)
ラッフルズ、リッツ、プラザ、アマンダリなど、一流のホテルを紹介しています。
村瀬の第一作で、リッツで堂々とクレームを付ける話などが、話題になりました。
「部屋を替えて」と言って、そっけない対応をされた村瀬は、毅然と言い放ちます。
「マネージャーとお話ししたいので伝えてください」と。しかも、リッツで・・・
私はこのプロローグで驚きました。
だいたい、リッツ様が選んでくださった部屋を、替えたいなんて言っていいのかと。
そういう意味で、衝撃的な本でした。ホテルに対する見方を変えてくれました。
ほかにも、ダメなものはダメと、はっきり書いてあります。たとえ一流ホテルでも。
シンガポールの「ラッフルズ・ホテル」は、私の最も行きたいホテルですが・・・
村瀬が訪れた81年の頃は、過去の資産を食い潰しきる最後の時だったと言います。
日本ではバブル崩壊後、数々のホテルが銀行の経営を肩代わりしました。
ラッフルズもしかりで、銀行の傘下に入ったことから不幸が始まったと言います。
「銀行マン的発想で、『これはムダだ』などと言って、金を出すのと同時に余計な口
も出すものだから、ホテルはどんどんダメになってしまう。」(P41)
それでもラッフルズの写真を見ると、いつかは泊まりたい、と思ってしまいます。
この本には、美しい写真が多数収録されているので、見ていてとても楽しいです。
デンマーク人船長が始めたという、タイの「オリエンタル・バンコック」。
わざわざ車で2時間という不便な場所に作られた、「アマン・リゾーツ」。
貴族の執事的サービスを信条とする、超名門「リッツ・カールトン」。
英国植民地支配を支えた東インド会社起源の、「マンダリン・オリエンタル香港」。
プラザ合意で知られている、ニューヨークのホテル「プラザ」。
アメリカ建築界の大御所ペイが携わった、「フォーシーズンズ・ホテル・NY」。
「フォーシーズンズ」が登場して、私はとても嬉しかったです。
というのも、我々は新婚旅行でハワイ島の「フォーシーズンズ」に泊まったので。
その名も、「フォーシーズンズ・リゾート・フアラライ」。宿泊は2002年のGW。
その前年、どこかの雑誌(?)のランキングで世界一(!)に輝いたホテルです。
一生に一度のことだと思って、思いっきり無理をして、ここに予約を取りました。
さすが、とびっきり贅沢で、すばらしい環境でした!
しかし、何もかもあまりに贅沢すぎて、私はあまり落ち着けませんでした。
今思うと、身の丈に合わないホテルでした。とはいえ、とても貴重な体験でした。
さて、本書を紹介したら、「ホテル・ジャンキーズ事件」に触れざるを得ません。
掲示板の書き込みを勝手に本にまとめたら、投稿者に訴えられたという事件です。
つまり、この本の文章も掲示板からパクったものかもしれない、ということか?
そうだとしても私は、この本の魅力は、ほとんど損なわれないと思っています。
さいごに。(懐かしきフォーシーズンズ)
ハワイ島1周ツアーに参加したり、マウナケア・ツアーに参加したり・・・
今思うと、もったいなかった。一日中ホテルでのんびりしていれば良かったのに!
ラッフルズ、リッツ、プラザ、アマンダリなど、一流のホテルを紹介しています。
村瀬の第一作で、リッツで堂々とクレームを付ける話などが、話題になりました。
ホテル・ジャンキー―ホテルが大好きでやめられない (王様文庫)
- 作者: 村瀬 千文
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2000/01/01
- メディア: 文庫
「部屋を替えて」と言って、そっけない対応をされた村瀬は、毅然と言い放ちます。
「マネージャーとお話ししたいので伝えてください」と。しかも、リッツで・・・
私はこのプロローグで驚きました。
だいたい、リッツ様が選んでくださった部屋を、替えたいなんて言っていいのかと。
そういう意味で、衝撃的な本でした。ホテルに対する見方を変えてくれました。
ほかにも、ダメなものはダメと、はっきり書いてあります。たとえ一流ホテルでも。
シンガポールの「ラッフルズ・ホテル」は、私の最も行きたいホテルですが・・・
村瀬が訪れた81年の頃は、過去の資産を食い潰しきる最後の時だったと言います。
日本ではバブル崩壊後、数々のホテルが銀行の経営を肩代わりしました。
ラッフルズもしかりで、銀行の傘下に入ったことから不幸が始まったと言います。
「銀行マン的発想で、『これはムダだ』などと言って、金を出すのと同時に余計な口
も出すものだから、ホテルはどんどんダメになってしまう。」(P41)
それでもラッフルズの写真を見ると、いつかは泊まりたい、と思ってしまいます。
この本には、美しい写真が多数収録されているので、見ていてとても楽しいです。
デンマーク人船長が始めたという、タイの「オリエンタル・バンコック」。
わざわざ車で2時間という不便な場所に作られた、「アマン・リゾーツ」。
貴族の執事的サービスを信条とする、超名門「リッツ・カールトン」。
英国植民地支配を支えた東インド会社起源の、「マンダリン・オリエンタル香港」。
プラザ合意で知られている、ニューヨークのホテル「プラザ」。
アメリカ建築界の大御所ペイが携わった、「フォーシーズンズ・ホテル・NY」。
「フォーシーズンズ」が登場して、私はとても嬉しかったです。
というのも、我々は新婚旅行でハワイ島の「フォーシーズンズ」に泊まったので。
その名も、「フォーシーズンズ・リゾート・フアラライ」。宿泊は2002年のGW。
その前年、どこかの雑誌(?)のランキングで世界一(!)に輝いたホテルです。
一生に一度のことだと思って、思いっきり無理をして、ここに予約を取りました。
さすが、とびっきり贅沢で、すばらしい環境でした!
しかし、何もかもあまりに贅沢すぎて、私はあまり落ち着けませんでした。
今思うと、身の丈に合わないホテルでした。とはいえ、とても貴重な体験でした。
さて、本書を紹介したら、「ホテル・ジャンキーズ事件」に触れざるを得ません。
掲示板の書き込みを勝手に本にまとめたら、投稿者に訴えられたという事件です。
つまり、この本の文章も掲示板からパクったものかもしれない、ということか?
そうだとしても私は、この本の魅力は、ほとんど損なわれないと思っています。
さいごに。(懐かしきフォーシーズンズ)
ハワイ島1周ツアーに参加したり、マウナケア・ツアーに参加したり・・・
今思うと、もったいなかった。一日中ホテルでのんびりしていれば良かったのに!
2022-09-11 04:00
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