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誰がために鐘は鳴る [20世紀アメリカ文学]

 「誰がために鐘は鳴る」 ヘミングウェイ作 大久保康雄訳 (新潮文庫)


 スペイン内乱時における、アメリカ青年ジョーダンとスペイン娘マリアの物語です。
 ヘミングウェイの作品中、おそらく最も人気のある作品です。

 新潮文庫から、上下二分冊で出ています。
 2007年に改版された時に読みましたが、訳は古いです。高見浩の訳は出ないのか?


誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)

誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)

  • 作者: アーネスト ヘミングウェイ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 文庫



誰がために鐘は鳴る〈下〉 (新潮文庫)

誰がために鐘は鳴る〈下〉 (新潮文庫)

  • 作者: アーネスト ヘミングウェイ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 文庫



 1936年。スペイン内乱のさなか、政府軍には一人のアメリカ人志願兵がいました。
 彼の名はロバート・ジョーダン。使命は、敵中にある橋を爆破するというもの。

 ジョーダンは、難しい任務に淡々と取り組みます。
 そして、政府側のゲリラと接触し、協力を得られました。

 ゲリラ隊に案内され、そこで美しい19歳のスペイン娘と出会い・・・
 死を予感しながらも、ジョーダンとマリアの恋は燃え上がり・・・

 上下合わせて900ページほど。しかし、描かれているのはわずか4日間。
 ところが、この4日の間に、二人の恋と人生が、ギュッと凝縮されています。

 「この最後の数日ゆえにおまえは、だれにも負けぬりっぱな生涯をもつことが
 できたのだ。」(最後のジョーダンは、ちょっとカッコ良すぎないか)

 さて、前半で圧倒的な存在感を示すのは、いかつい大女ピラール。
 集団のリーダーであり夫でもあるパブロよりも、ずっと男まさりな女です。

 また、ピラールが語る街占領の様子は、最も印象的な場面です。
 ヘミングウェイは、この場面を本当に描きたかったのではないかと思います。

 ところで、映画「誰が為に鐘は鳴る」は、だいぶ前に見ました。
 でも、正直に言って、イマイチでした。(寝てしまった)

 さいごに。(敗北宣言)

 ロールケーキは、消費期限内に食べきることができませんでした。
 最後は、お弁当のデザートとして、職場にも持っていたのですが。

 職場で事情を説明したら、大笑いされました。
 「だから、奥さんの言うことを聞かなきゃダメなんだよ」とか言われてしまって。


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