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赤毛のアン [20世紀アメリカ文学]

 「赤毛のアン」 モンゴメリ作 村岡花子訳 (新潮文庫)


 プリンス・エドワード島の自然の中で繰り広げられる、アンの少女時代の物語です。
 モンゴメリはカナダの作家です。多くのファンを持つアン・シリーズの第1巻です。

 新潮文庫版ほか、集英社文庫、講談社文庫、角川文庫などから出ています。
 集英社文庫の松本訳は、訳注が豊富で詳しくて、とても分かりやすいです。


赤毛のアン (集英社文庫)

赤毛のアン (集英社文庫)

  • 作者: ルーシー・モード・モンゴメリ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2000/05/19
  • メディア: 文庫



 アンといったら村岡花子の新潮文庫版。NHKドラマでも話題になりました。
 村岡は戦時中、命がけで原書を守り抜きました。魂のこもった名訳です。


赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ〈1〉 (新潮文庫)

赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ〈1〉 (新潮文庫)

  • 作者: ルーシー・モード・モンゴメリ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/02/26
  • メディア: 文庫



 孤児院から男の子を引き取ることになっていた、マシュウとマリラの老兄妹。
 しかし、やってきたのは、やせっぽっちでソバカスで赤毛の女の子でした。

 彼女の名前は「アン」。11歳。
 マシュウとマリアに見守られながら、アンはのびのびと成長していきます。

 ダイアナとの友情、ギルバートとのけんか、次から次に起こる様々な事件。
 そして、アンの突飛な空想と、果てしなく続くおしゃべり・・・

 作品全体に、人間的な暖かさとユーモアにあふれています。
 マリラとアンのやりとりは絶妙。何度も笑ってしまいました。

 さて、「何を今さら」と言われそうですが・・・
 NHKの「花子とアン」は、「訳者村岡花子と赤毛のアン」のことなのですね。

 実は最近まで、そういうドラマが流行っていることさえ知りませんでした。
 書店で「赤毛のアン」が平積みされているのを、不思議に思っていたのです。

 このドラマのおかげで、私も「赤毛のアン」を手にする機会を得ました。
 想像以上にすばらしかったです。また、ラストは涙なしには読めません。

 続編「アンの青 春」「アンの愛情」も、読んでみたくなりました。
 このあとの、ギルバートとの関係が、気になって気になって。

 さて、「花子とアン」には、あの白蓮も出ているそうですね。
 この機会に、菊池寛の「真珠夫人」も読んでみたいです。


真珠夫人 (文春文庫)

真珠夫人 (文春文庫)

  • 作者: 菊池 寛
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2002/08
  • メディア: 文庫



 さいごに。(アニメ「赤毛のアン」)

 NHKの「花子とアン」は、今週で終了するのですね。
 しかし、世界名作劇場「赤毛のアン」は、BSで再放送されています。

 娘と妻がはまっていて、毎回録画して見ています。
 私も時々見ますが、原作に忠実なところがいいと思います。

世界名作劇場・完結版 赤毛のアン [DVD]

世界名作劇場・完結版 赤毛のアン [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD



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コメント 2

あきえもん

『アンの青春』『アンの愛情』はおすすめですよ。アンシリーズの中でもこの辺りが一番好きです。あとは『アンの娘リラ』も良いです。アンの末娘が主人公で、第一次世界大戦の影が見え隠れしています。
by あきえもん (2014-09-23 17:50) 

ike-pyon

あきえもんさん、コメントありがとうございます。
ぜひ読んでみたいと思っています。
by ike-pyon (2014-09-24 05:07) 

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