イエスの生涯 [日本の現代文学]
「イエスの生涯」 遠藤周作 (新潮文庫)
カトリック信者の著者が、様々な資料をもとに、イエスの生涯をたどった作品です。
歴史小説というよりも、評伝に近いです。
現在、新潮文庫から出ています。
イエスが目指したものは、神による愛を人々に示すことでした。
しかし人々が期待したのは、解放者としての現実的な役割でした。
愛を語るのは易しい。しかし、愛を実践するのは難しい。
なぜなら愛は、現実世界において、まったく無力だから。
民族解放を夢見る人々に、「敵を愛せ」というメッセージは届きません。
そこにイエスの悲劇がありました・・・
さて、前半は、資料の分析やら、言葉の解釈やら、まるで学術書のよう。
しかし、後半の「受難物語」に入ると、いっきに盛り上がりました。
「受難物語」は、遠藤独特のイエス観によって、描かれています。
イエスは、いかにして愛を伝えたか!
続編「キリストの誕生」も読みたい。
弟子たちは、いかにして立ち直ったか!
イエスが処刑された一方で、恩赦によって解放された男がいた。バラバです。
ラーゲルクヴィストの「バラバ」も、読んでみたい作品です。
本当は、モーリヤックの「イエスの生涯」を読みたかったのです。
しかし、品切れ。古くて読みにくいので、改版を期待します。
さいごに。(最近気になること)
娘には、近所に仲の良い男の子がいて、よくいっしょに遊んでいます。
そのためか、最近の娘の遊びは、とても男の子っぽい。まあいいのですが。
カトリック信者の著者が、様々な資料をもとに、イエスの生涯をたどった作品です。
歴史小説というよりも、評伝に近いです。
現在、新潮文庫から出ています。
イエスが目指したものは、神による愛を人々に示すことでした。
しかし人々が期待したのは、解放者としての現実的な役割でした。
愛を語るのは易しい。しかし、愛を実践するのは難しい。
なぜなら愛は、現実世界において、まったく無力だから。
民族解放を夢見る人々に、「敵を愛せ」というメッセージは届きません。
そこにイエスの悲劇がありました・・・
さて、前半は、資料の分析やら、言葉の解釈やら、まるで学術書のよう。
しかし、後半の「受難物語」に入ると、いっきに盛り上がりました。
「受難物語」は、遠藤独特のイエス観によって、描かれています。
イエスは、いかにして愛を伝えたか!
続編「キリストの誕生」も読みたい。
弟子たちは、いかにして立ち直ったか!
イエスが処刑された一方で、恩赦によって解放された男がいた。バラバです。
ラーゲルクヴィストの「バラバ」も、読んでみたい作品です。
本当は、モーリヤックの「イエスの生涯」を読みたかったのです。
しかし、品切れ。古くて読みにくいので、改版を期待します。
さいごに。(最近気になること)
娘には、近所に仲の良い男の子がいて、よくいっしょに遊んでいます。
そのためか、最近の娘の遊びは、とても男の子っぽい。まあいいのですが。
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